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第一章 初めての務め
040 事なかれ主義
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日曜日の朝でも瑞貴は忙しかった。
大黒様の視察は休日版で通常より長く実施しなければならないし、秋月との約束で出掛ける準備もしなければならない。
これまで秋月と会った時は偶然だったので、適当な服装でも気にしていなかった。しかし、今回のように約束をして会うのであれば多少悩んでしまう。
瑞貴が悩んだ結果、あまり構えてしまうと空回りする危険性が高くなるので普通でいることにした。
「大黒様、疲れてないですか?……秋月さんが大黒様も一緒なのを期待してるので、お願いしますね」
大黒様が特別なだけかもしれないが、犬の元気さには驚かされてしまう。視察の疲労を感じさせず行く気満々で待っていたので心配はなさそうだった。
約束の時間よりもかなり余裕を持ってマンション付近までは到着していた。念のため、マンションの周辺を見て回ったが秋月父の姿もなければ、怪しげな人物の姿も見えない。
大黒様も警戒している様子はないので瑞貴は安心できていた。
時間10分前に秋月はマンション下に出てきた。
赤いコートを着ている姿を見て、瑞貴は可愛いと思うのと同時にサンタを思い出してしまう自分が情けなかった。赤いと言うだけの共通点しかないが、今後にやるべき事を意識し過ぎているのかもしれない。
上手く秋月を褒めることが出来ない代わりに、『サンタみたいだね』などの失言も瑞貴の事なかれ主義で回避している。
「おはよう……、今日はお願いします」
瑞貴からの丁寧な挨拶に笑いながら秋月は『おはよう』と返してくれる。
秋月の笑顔で緊張感が和らいだ瑞貴は普段通り会話出来るようになり歩き始めた。
何気ない雑談の中で昨日会ってしまった秋月父の顔がちらつくようになったのは勿体なく感じたが、それでも瑞貴は楽しめている。
「そう言えば、クリスマスの準備は進んでるの?」
「うーん、今日の結果次第かな……」
「パンケーキのこと?」
「パンケーキもだけど、……本屋で俺の考えてるような本があればいいんだけど」
「何の本を探してるの?」
「折り紙の本。折り方の解説とか分かり易い、子供向けの本が欲しいんだ」
「……滝川君のクリスマスって何をするの?……子どもが参加するパーティーなの?」
「まぁ、メインは小さい子だから。……平均年齢6歳くらいが楽しめるようにしたいんだ。……いや、違うな。元気な年配2人も混ざってるから平均年齢はもう少し上かも?」
「……どんな集まりなの?」
「はは、ちょっとした知り合いだよ。……幸多主催の集まりとは全く違うけど賑やかにはなると思う」
「そこで、滝川君がパンケーキを作ったりするの?……お料理したことないんでしょ?大丈夫?」
「……たぶん、大丈夫。……大丈夫なようにする」
「あの、さ……、私、てつだっ…………、ううん、何でもない」
昨晩、パンケーキの作り方動画を見て全く料理経験のない瑞貴でも最低レベルならば出来そうな感じがしていた。ただし、イメージするのと実際に作るのでは違うし、最低レベルでは納得してくれないので練習あるのみだった。
今日行くお店のものを参考にして、より明確なプランを立てられるように瑞貴は考えている。
「まずは、本屋に寄らないとね。私が大黒様と待っているから滝川君は買い物してきていいよ」
「ありがと。ちょっと時間かかるかも」
「大丈夫、大黒様と一緒だから」
本屋の前で秋月が提案してくれ、大黒様も秋月の横に並んでしまう。
パンケーキを食べる時は大黒様一人が店の前で待機することになるが、本屋は秋月が一緒に居るので不満はなさそうだった。
目的の本は児童向けのコーナーで簡単に発見できた。
予想以上に種類があり迷ったが、皆が一緒に見て遊べる物を選んだ。一番大きいサイズで文字よりも絵の解説が多いものを購入する。
瑞貴が会計を済ませて店から出ようと進む。
――あれ?……大黒様の近くに二人居る?
店内からでも秋月と誰かが話している様子はガラス越しに見えた。
嫌な予感もしたが、すぐに一緒にいるのが女性だと分かって安心する。
――このまま俺が近付いても大丈夫かな?……俺が一緒にいるところを見られたくなかったら迷惑か?
こんなところでも瑞貴は余計な気を使ってしまう。大黒様は瑞貴の犬なので近付かないわけにはいかないし、今日は秋月から誘われて行動してるのだから問題ない。
声をかけ損ねて歩いていると秋月が気付いて瑞貴に話しかけてくれた。
「あっ、滝川君。目的の本はあったの?」
「えっ、うん、ちょうどいいのがあった。ありがと」
瑞貴が変な気を使い過ぎているだけで秋月は躊躇いなく声をかけてくれた。
秋月と話をしていた女子には瑞貴も見覚えがある。クラスは違うが高校の同学年の子だった。
名前は山本絵里だったと記憶している。瑞貴は直接話をしたことはないが清水幸多を経由して情報だけは知っている。
「あっ、穂香って、こういうのが趣味だったんだ。ちょっと意外。……穂香だったら、もっといいのがいるのに」
ムカつく発言を息をするように吐き出せる可愛らしい女子だ。その発言で明らかにムッとしてくれた様子の秋月に瑞貴は救われる。
そして、秋月が何かを言おうとした瞬間、瑞貴の携帯電話が鳴った。
かなり驚きはしたが、今回はメールでなく通話着信の音だった。
「……電話?」
「……そうみたい」
秋月の質問に短く答えてポケットからスマホを取り出した。
慌ててスマホ取り出したので、一緒にポケットに入れていたメモ書きが滑り落ちてしまう。子どもたちの名前を覚えるために作ったメモ書きだった。
スマホの画面には『清水幸多』と表示があり、珍しいと思いながら電話に出てみた。『今日、ヒマか?』の確認だけの電話で『忙しい』だけで完了してしまう短い電話だ。それだけの出来事である。
だが、瑞貴が落としたメモ書きを山本が拾っていたことで状況は変化した。
慌てて返してもらおうと手を伸ばしたのだが、メモに書かれた名前を見た山本が言う。
「なんで山咲瑠々って知ってるの?……これって1年くらい前に死んじゃった子でしょ?」
瑞貴は驚いて手を伸ばしたまま硬直していた。
山咲瑠々が死んでから時間は経っていないと思ってはいたが、まだ1年しか経っていなかった事実を知る。
それも、同じ高校に通っている子が知るほどに近い場所での出来事になるのだろう。
「……君、山咲瑠々ちゃんを知ってるの?」
「知ってるもなにも、近所で有名な話だったからね。『虐待』があったんじゃないかって噂もあったし……。」
「……『虐待』があったの?」
「さぁ、詳しくは知らない。……死んだあとで近所にも警察の聞き込みがあって、鬱陶しかっただけ」
瑞貴は動揺を隠すこともせず、山本に詰め寄っていた。
「……滝川君、どうしたの?……大丈夫?」
「ごめん、ちょっと黙ってて。……なぁ、『虐待』はあったのか?瑠々ちゃんは『虐待』されて死んだのか?教えてくれ」「そんなこと知らないわよ。……別に『虐待』なんて珍しい話じゃないでしょ?」
「親は捕まって、ちゃんと罰を受けたのか?」
「だから、知らないって!……罰なんて受けてないでしょ『事故死』で処理されたんだから」
「えっ?どうして『事故死』になるんだ?」
「もう、しつこいな。……『紙』を喉に詰まらせて死んでたんだから『事故死』なんでしょ?」
瞬間的に、瑠々が『折り紙が好きじゃない』ことを瑞貴は思い出していた。瑠々の命を奪った原因が『それ』だ。
瑞貴が黙ったのを見て、山本は吐き捨てるように言う。
「……お腹が空いて、間違えて『紙』を食べちゃった『バカな子』なんだって。そんな子のせいで近所中が迷惑したんだから、嫌な事を思い出させないでよ」
瑞貴の頭の中で『バカな子』『迷惑』『嫌な事』の言葉が残響する。そして、これまで抑えていた感情が瑞貴の表面に現れてしまった。
大黒様が怒った時と同じに彼の周りを黒い靄が覆ってしまう。
「おい、お前、言葉は考えて使えよ。……小さな子が空腹を堪えきれずに『紙』を食べたことが、何で『バカ』なことなんだ?……お前は同じ目に遭ったことがあるのか?……5歳の子どもが命を落としたんだ、『迷惑』だとか『嫌な事』だとかの言葉で片付けてるんじゃねぇ」
これまでの雰囲気と全く違っている瑞貴を見て、山本は怯えていた。それでも、最後の強がりで、
「……でも、5歳にもなって『紙』が食べられないって知らないんだから『バカ』でしょ?」
「『バカ』はお前だ。……知らなかったんじゃない、知っていても食べるしかなかったんだ。……次に余計なことを口にしたら、お前にも同じ苦しみを経験させて、あの子が『バカ』じゃないことを証明させてやるよ」
山本は少しだけ震えながら、小さく頷いていた。
「……滝川、君?」
瑞貴は冷静に考えることも出来ず、無意識の内に走り出していた。大黒様と買ったばかりの本を置き去りにしてしまっている。
だが、そんなことは今の瑞貴にはどうでも良くなっていた。
大黒様の視察は休日版で通常より長く実施しなければならないし、秋月との約束で出掛ける準備もしなければならない。
これまで秋月と会った時は偶然だったので、適当な服装でも気にしていなかった。しかし、今回のように約束をして会うのであれば多少悩んでしまう。
瑞貴が悩んだ結果、あまり構えてしまうと空回りする危険性が高くなるので普通でいることにした。
「大黒様、疲れてないですか?……秋月さんが大黒様も一緒なのを期待してるので、お願いしますね」
大黒様が特別なだけかもしれないが、犬の元気さには驚かされてしまう。視察の疲労を感じさせず行く気満々で待っていたので心配はなさそうだった。
約束の時間よりもかなり余裕を持ってマンション付近までは到着していた。念のため、マンションの周辺を見て回ったが秋月父の姿もなければ、怪しげな人物の姿も見えない。
大黒様も警戒している様子はないので瑞貴は安心できていた。
時間10分前に秋月はマンション下に出てきた。
赤いコートを着ている姿を見て、瑞貴は可愛いと思うのと同時にサンタを思い出してしまう自分が情けなかった。赤いと言うだけの共通点しかないが、今後にやるべき事を意識し過ぎているのかもしれない。
上手く秋月を褒めることが出来ない代わりに、『サンタみたいだね』などの失言も瑞貴の事なかれ主義で回避している。
「おはよう……、今日はお願いします」
瑞貴からの丁寧な挨拶に笑いながら秋月は『おはよう』と返してくれる。
秋月の笑顔で緊張感が和らいだ瑞貴は普段通り会話出来るようになり歩き始めた。
何気ない雑談の中で昨日会ってしまった秋月父の顔がちらつくようになったのは勿体なく感じたが、それでも瑞貴は楽しめている。
「そう言えば、クリスマスの準備は進んでるの?」
「うーん、今日の結果次第かな……」
「パンケーキのこと?」
「パンケーキもだけど、……本屋で俺の考えてるような本があればいいんだけど」
「何の本を探してるの?」
「折り紙の本。折り方の解説とか分かり易い、子供向けの本が欲しいんだ」
「……滝川君のクリスマスって何をするの?……子どもが参加するパーティーなの?」
「まぁ、メインは小さい子だから。……平均年齢6歳くらいが楽しめるようにしたいんだ。……いや、違うな。元気な年配2人も混ざってるから平均年齢はもう少し上かも?」
「……どんな集まりなの?」
「はは、ちょっとした知り合いだよ。……幸多主催の集まりとは全く違うけど賑やかにはなると思う」
「そこで、滝川君がパンケーキを作ったりするの?……お料理したことないんでしょ?大丈夫?」
「……たぶん、大丈夫。……大丈夫なようにする」
「あの、さ……、私、てつだっ…………、ううん、何でもない」
昨晩、パンケーキの作り方動画を見て全く料理経験のない瑞貴でも最低レベルならば出来そうな感じがしていた。ただし、イメージするのと実際に作るのでは違うし、最低レベルでは納得してくれないので練習あるのみだった。
今日行くお店のものを参考にして、より明確なプランを立てられるように瑞貴は考えている。
「まずは、本屋に寄らないとね。私が大黒様と待っているから滝川君は買い物してきていいよ」
「ありがと。ちょっと時間かかるかも」
「大丈夫、大黒様と一緒だから」
本屋の前で秋月が提案してくれ、大黒様も秋月の横に並んでしまう。
パンケーキを食べる時は大黒様一人が店の前で待機することになるが、本屋は秋月が一緒に居るので不満はなさそうだった。
目的の本は児童向けのコーナーで簡単に発見できた。
予想以上に種類があり迷ったが、皆が一緒に見て遊べる物を選んだ。一番大きいサイズで文字よりも絵の解説が多いものを購入する。
瑞貴が会計を済ませて店から出ようと進む。
――あれ?……大黒様の近くに二人居る?
店内からでも秋月と誰かが話している様子はガラス越しに見えた。
嫌な予感もしたが、すぐに一緒にいるのが女性だと分かって安心する。
――このまま俺が近付いても大丈夫かな?……俺が一緒にいるところを見られたくなかったら迷惑か?
こんなところでも瑞貴は余計な気を使ってしまう。大黒様は瑞貴の犬なので近付かないわけにはいかないし、今日は秋月から誘われて行動してるのだから問題ない。
声をかけ損ねて歩いていると秋月が気付いて瑞貴に話しかけてくれた。
「あっ、滝川君。目的の本はあったの?」
「えっ、うん、ちょうどいいのがあった。ありがと」
瑞貴が変な気を使い過ぎているだけで秋月は躊躇いなく声をかけてくれた。
秋月と話をしていた女子には瑞貴も見覚えがある。クラスは違うが高校の同学年の子だった。
名前は山本絵里だったと記憶している。瑞貴は直接話をしたことはないが清水幸多を経由して情報だけは知っている。
「あっ、穂香って、こういうのが趣味だったんだ。ちょっと意外。……穂香だったら、もっといいのがいるのに」
ムカつく発言を息をするように吐き出せる可愛らしい女子だ。その発言で明らかにムッとしてくれた様子の秋月に瑞貴は救われる。
そして、秋月が何かを言おうとした瞬間、瑞貴の携帯電話が鳴った。
かなり驚きはしたが、今回はメールでなく通話着信の音だった。
「……電話?」
「……そうみたい」
秋月の質問に短く答えてポケットからスマホを取り出した。
慌ててスマホ取り出したので、一緒にポケットに入れていたメモ書きが滑り落ちてしまう。子どもたちの名前を覚えるために作ったメモ書きだった。
スマホの画面には『清水幸多』と表示があり、珍しいと思いながら電話に出てみた。『今日、ヒマか?』の確認だけの電話で『忙しい』だけで完了してしまう短い電話だ。それだけの出来事である。
だが、瑞貴が落としたメモ書きを山本が拾っていたことで状況は変化した。
慌てて返してもらおうと手を伸ばしたのだが、メモに書かれた名前を見た山本が言う。
「なんで山咲瑠々って知ってるの?……これって1年くらい前に死んじゃった子でしょ?」
瑞貴は驚いて手を伸ばしたまま硬直していた。
山咲瑠々が死んでから時間は経っていないと思ってはいたが、まだ1年しか経っていなかった事実を知る。
それも、同じ高校に通っている子が知るほどに近い場所での出来事になるのだろう。
「……君、山咲瑠々ちゃんを知ってるの?」
「知ってるもなにも、近所で有名な話だったからね。『虐待』があったんじゃないかって噂もあったし……。」
「……『虐待』があったの?」
「さぁ、詳しくは知らない。……死んだあとで近所にも警察の聞き込みがあって、鬱陶しかっただけ」
瑞貴は動揺を隠すこともせず、山本に詰め寄っていた。
「……滝川君、どうしたの?……大丈夫?」
「ごめん、ちょっと黙ってて。……なぁ、『虐待』はあったのか?瑠々ちゃんは『虐待』されて死んだのか?教えてくれ」「そんなこと知らないわよ。……別に『虐待』なんて珍しい話じゃないでしょ?」
「親は捕まって、ちゃんと罰を受けたのか?」
「だから、知らないって!……罰なんて受けてないでしょ『事故死』で処理されたんだから」
「えっ?どうして『事故死』になるんだ?」
「もう、しつこいな。……『紙』を喉に詰まらせて死んでたんだから『事故死』なんでしょ?」
瞬間的に、瑠々が『折り紙が好きじゃない』ことを瑞貴は思い出していた。瑠々の命を奪った原因が『それ』だ。
瑞貴が黙ったのを見て、山本は吐き捨てるように言う。
「……お腹が空いて、間違えて『紙』を食べちゃった『バカな子』なんだって。そんな子のせいで近所中が迷惑したんだから、嫌な事を思い出させないでよ」
瑞貴の頭の中で『バカな子』『迷惑』『嫌な事』の言葉が残響する。そして、これまで抑えていた感情が瑞貴の表面に現れてしまった。
大黒様が怒った時と同じに彼の周りを黒い靄が覆ってしまう。
「おい、お前、言葉は考えて使えよ。……小さな子が空腹を堪えきれずに『紙』を食べたことが、何で『バカ』なことなんだ?……お前は同じ目に遭ったことがあるのか?……5歳の子どもが命を落としたんだ、『迷惑』だとか『嫌な事』だとかの言葉で片付けてるんじゃねぇ」
これまでの雰囲気と全く違っている瑞貴を見て、山本は怯えていた。それでも、最後の強がりで、
「……でも、5歳にもなって『紙』が食べられないって知らないんだから『バカ』でしょ?」
「『バカ』はお前だ。……知らなかったんじゃない、知っていても食べるしかなかったんだ。……次に余計なことを口にしたら、お前にも同じ苦しみを経験させて、あの子が『バカ』じゃないことを証明させてやるよ」
山本は少しだけ震えながら、小さく頷いていた。
「……滝川、君?」
瑞貴は冷静に考えることも出来ず、無意識の内に走り出していた。大黒様と買ったばかりの本を置き去りにしてしまっている。
だが、そんなことは今の瑞貴にはどうでも良くなっていた。
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