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season1 はじまりの一学期
運動会は燃えるのです① 【日直 鈴本大地】
しおりを挟む「--百メートルは、雨宮がいいんじゃないか」
「--障害物走は誰にする?」
運動会担当メンバーが議論する周りを、さっきからサキュ先生が頷いたりのぞき込んだりしながらウロウロしている。
「……先生、何か用ですか?」
「え? そうね、ほら、上手く調整が出来てるかなぁって気になって……」
「心配しなくてもだいぶ決まってきてますよ」
「そう……あ、女子の百メートルはまだ決まってないのね」
「ああ、そこはまだ--」
「先生けっこう走るの速いのよ」
「……」
「ダメかしら」
「先生ですから」
サキュ先生は寂しそうに机に突っ伏して肩を震わせながら時々こちらのほうをチラチラとうかがってくる。
「泣き真似してもダメですよ」
すると今度は、おもむろに身を起こしてメンバーに向かって机に肘をつき小首を傾げるようなポーズをとった。
胸元が大きく開いたニットの隙間が広がり、サキュ先生の大きな二つの膨らみの半分くらいが露わになる。
「先生淋しくてポロリしちゃうかも」
そう言いながら自らニットの隙間を軽く引っ張ると、膨らみの先端の薄紅色の部分がチラリと見えた。
「そ、それは嬉しいですけど、無理ですよ。僕たちだけで決められるものじゃないですし。それに教職員の競技は一つあるじゃないですか」
「あんなお玉でピンポン玉運ぶだけのものつまらないわ。運動会といえば、汗にまみれて押し合いへし合い身体中をもみくちゃにされ、もうダメ、これ以上は赦して……ってなるまで蹂躙されるのが醍醐味じゃないかしら」
「いや、後半よくわからないですけど」
その時、メンバーの一人が「いや、待てよ」と声をあげた。
「うちのC組は生徒の割り振りの関係で他のクラスより男女とも一名ずつ少ないから、戦力の不平等を解消する名目でサキュ先生に参加してもらうのは理屈としてはありかも」
「でもそれは結局、実行委員会統括の川上先生がいいと言わないと……」
「川上先生ね! わかった、先生これから体育教官室に行ってくるから!」
サキュ先生は立ち上がるとすごい勢いで廊下に飛び出していった。
###
30分後、教室にサキュ先生が駆け込んでくる。
「みんなっ! 川上先生から許可をいただいたわ。先生も出ていいって!」
「本当ですか!? ……って、なんか髪と着衣がすごく乱れてませんか?」
「それは誠心誠意お願いしたからよ」
サキュ先生は服を直しながら涼しげに言う。
「それにしても、あの厳格な川上先生が本当に許可するなんて……」
「最初はなかなか許してもらえなかったけど、最後はイイッ、イイッって言っていただけたわ」
「いったいどんなお願いの仕方したんですか……」
とはいえ、これでサキュ先生の参加が決まった。
(続く)
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