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season1 はじまりの一学期
入学式① 【日直 会田陸斗】
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入学式を終えた後の始めての教室。
一年C組の教室に入ってきたのは頭に小さな角を生やした女の人だった。
教室内が一瞬ざわめく。
いや、角もアレだけど、大きく開いた胸元からは今にもこぼれそうなふたつの大きな膨らみが覗き、黒のマイクロミニのスカートからは網目のストッキングに包まれた長く美しい脚が伸びていた。
ウェーブした黒髪の下には、長いまつげと緑色の大きな瞳、そして柔らかそうな赤い肉厚の唇に目が引きつけられる。
正直、教師にあるまじき扇情的な佇まいだ。
「はい、静かに。皆さん気になっているようですので先に言っておきます。先生はサキュバスです。サキュ先生と呼んでください。皆さんの担任と保健体育を担当します」
サキュ先生は真っ赤な唇を舐めると、教室を見渡した。
「それではこれからの学校生活について説明するわね--」
「待ってください、サキュ先生。その格好でいられては正直内容が頭に入ってきません。胸元をきちんと閉めてもらえますか」
「君は会田君だったわね。ウフ、真面目な子。じゃあちょっと待ってくれるかしら」
サキュ先生は胸を押さえながらなんとかボタンを閉じた。
「これでいいかしら?」
「はい」
かなり窮屈そうだが学校の風紀のためには仕方ないだろう。
「それでは、改めて手元のプリントを見て--」
サキュ先生が手をあげた瞬間、布が千切れる音と共に弾けたボタンが僕の額に直撃した。
「会田君! 大丈夫? 怪我はない?」
サキュ先生が慌てて僕の額を覗き込む。
僕の目の前には、おへそのあたりまで開いたブラウスの間から完全に露出したサキュ先生の大きな乳房が、先端が鼻先に触れそうな距離で揺れていた。
「大変、机に血が!」
……先生、それは鼻からの出血です。
一年C組の教室に入ってきたのは頭に小さな角を生やした女の人だった。
教室内が一瞬ざわめく。
いや、角もアレだけど、大きく開いた胸元からは今にもこぼれそうなふたつの大きな膨らみが覗き、黒のマイクロミニのスカートからは網目のストッキングに包まれた長く美しい脚が伸びていた。
ウェーブした黒髪の下には、長いまつげと緑色の大きな瞳、そして柔らかそうな赤い肉厚の唇に目が引きつけられる。
正直、教師にあるまじき扇情的な佇まいだ。
「はい、静かに。皆さん気になっているようですので先に言っておきます。先生はサキュバスです。サキュ先生と呼んでください。皆さんの担任と保健体育を担当します」
サキュ先生は真っ赤な唇を舐めると、教室を見渡した。
「それではこれからの学校生活について説明するわね--」
「待ってください、サキュ先生。その格好でいられては正直内容が頭に入ってきません。胸元をきちんと閉めてもらえますか」
「君は会田君だったわね。ウフ、真面目な子。じゃあちょっと待ってくれるかしら」
サキュ先生は胸を押さえながらなんとかボタンを閉じた。
「これでいいかしら?」
「はい」
かなり窮屈そうだが学校の風紀のためには仕方ないだろう。
「それでは、改めて手元のプリントを見て--」
サキュ先生が手をあげた瞬間、布が千切れる音と共に弾けたボタンが僕の額に直撃した。
「会田君! 大丈夫? 怪我はない?」
サキュ先生が慌てて僕の額を覗き込む。
僕の目の前には、おへそのあたりまで開いたブラウスの間から完全に露出したサキュ先生の大きな乳房が、先端が鼻先に触れそうな距離で揺れていた。
「大変、机に血が!」
……先生、それは鼻からの出血です。
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