【R18】僕達は親友ですが愛し合います。あ、初めてですが、一応同級生(女子)が困っていたので。

杏野 音

文字の大きさ
上 下
3 / 4

3.同級生に見られる前で

しおりを挟む

僕達はその後三人で下校し、今日は両親とも出かけていて夜遅くまで帰ってこないという蓮の家に向かうことになった。
道中は三人ともやや緊張した面持ちで、言葉も少ない。
蓮の家に着くと、僕と蓮は順番にシャワーを浴びることにした。
先にシャワーを浴びた僕が蓮の部屋に戻ると、入れ替わりに蓮が出て行く。
部屋には僕と成見さんだけになった。

「成見さん、これでほんとにいいの?」

僕は心のどこかで彼女の変心に期待しながら話しかけた。

「うん、私も覚悟を決めたわ。約束したことは必ず守るから」

成見さんは決意を秘めた眼差しで答える。

「そう……ならいいんだけど」

その時、蓮が部屋に戻ってきた。
僕と蓮は並んでベッドに座り、成見さんは向かい合うように蓮の勉強机の椅子に座る。
そして「私、下書きとかは手書きなんだ」と言いながら鞄から小さなノートとシャーペンを取り出した。

「それじゃ、会田君、矢崎君、お願いしていい?」

僕と蓮は顔を見合わせて小さく頷く。

「あの、成見さん。今さらで悪いんだけど、実は僕達女の子ともそういう経験をしたことがなくて……」
「心配しないで。私もないよ」
「そして更に男子同士なんで、その、どういうふうにしたらいいかよくわからないから、成見さんが見たいことを言ってもらってもいいかな?」
「あ、ごめん。そうだね、いきなりじゃ無理よね」

成見さんは何かを思い浮かべるように目をとじると、「それじゃあ」と言葉を切った。

「二人とも裸になって見つめ合ってくれる?」
「あ、う、うん……」

僕と蓮は覚悟を決めると、立ち上がって服を脱ぎ始めた。
躊躇いながらも下着を下ろすと、僕達は素裸になって成見さんの前に立つ。
成見さんは頬を少し赤くしながらも僕と蓮の身体を隅々まで観察していた。

「会田君も矢崎君も肌がキレイね。毛深くないのもイメージ通りだわ」

成見さんはそう褒めてくれたが、僕達は気恥ずかしさから逃れるようにベッドの上に登り、膝をついて裸のまま向かい合う。
しかし、困ったことに全くそういう気分になれる気がしない。
考えてみれば、これを初体験にカウントするとしたら「同級生の女の子の見守る中で同性の親友とする」という非常にマニアックな状況だ。
緊張のせいか僕の陰茎はうなだれたままで、蓮も同様だった。

「それじゃ、キスしてみて」

固まったままの僕達に成見さんから指示が来てしまった。
僕が蓮に目で合図をすると、蓮も頷いた。
ゆっくりと顔を寄せ、目を閉じる。
互いの鼻先が触れた後、僕の唇を柔らかい感触が包む。

「これが……キスの感触(蓮のだけど)」

フニュフニュと触れ合うそれは決して不快ではなかったが、情動を呼び覚ますこともなかった。

この後どうしたらいいんだろう。

そう思ったとき、再び成見さんから指示が下る。

「舌を絡めて」

おずおずと唇を開いて舌先を伸ばすと、先端にぬらっとしたものが触れた。

「んんっ」

それは生き物のように僕の舌に絡みついてきた。

「んぐ、うん」

今まで数え切れないほど口の中に食べ物を入れたことがあるはずなのに、これは初めての感触だった。
クチュクチュと舌が交わる度に総毛立つような感覚が背中を撫でる。

あ……。

さっきまで何の反応もしてなかった僕の陰茎が、徐々に固く勃ち上がっていく。
気恥ずかしさに薄目を開けると、蓮の陰茎も屹立していた。

「すごい……男の子って、そんな風に大きくなるのね」

間近で成見さんの感嘆の声が上がる。

「ね、次はお互いに触って見せて」
「う、うん」

僕達はまるで成見さんに演出でもされているかのようにお互いの陰茎に手を伸ばした。

「ん、はぁっ」

蓮の手が上下する度に僕の腰はビクッと震え反応してしまう。
蓮も無意識に何かを求めるように小さく腰を前後に動かしている。
人に見られながら手淫をしあう状況に、急激に淫らな情動が膨れ上がりふくろの奥がむず痒いような感覚に襲われてくる。
僕はたまらず蓮から唇を離した。

「成見、さん。このままだと僕……すぐに出ちゃうかも」
「お、俺も」
「それはそれで見たい気もするけど、少しもったいないかな……うん、それじゃ会田君、横になって。そして矢崎君、会田君の乳首を舐めて」

成見さんは興奮した眼差しで次の指示を下した。
言われた通りに僕が仰向けに横たわると、乳首を舐めるように言われた蓮は戸惑いの表情を浮かべつつも、僕の胸に顔寄せると小さく突き出た先端を口に含んだ。

「あ、あっ」

蓮の唇が吸い付き、舌先が先端を撫でるとひとりでに声が漏れた。

「やっぱり、私が思ってた通り会田君は受けみたいだね」
「う……受け?」
「攻められることで感じちゃう方」
「そんな……あっ、ああ」

蓮に先端を強く吸われて、身体が勝手によじれ奮える。
こんな様子では、成見さんの言うことを否定出来そうにない。

というか……蓮、いつの間にか積極的になってない?

胸を吸いながら、蓮の右手が僕の股間へと降りてくる。
ふくろをまさぐりながら、蓮の指先はさらにその下の窄まったところへと伸びてきた。

「はぁ、蓮、そこはっ」
「陸斗、ここ、触ってみたい」
「ええっ? いいけど……」

その時、成見さんが鞄に手を伸ばして中から何かを取り出した。

「矢崎君、これを使ってみて」
「それは?」

成見さんのが手渡したのは使いきりタイプのシャンプーが入ってるような小さなパウチだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は無い ・悲しい過去🐜のたまにシリアス ・話の流れが遅い

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

自称チンタクロースという変態

ミクリ21
BL
チンタク……? サンタクじゃなくて……チンタク……? 変態に注意!

悪役令息シャルル様はドSな家から脱出したい

椿
BL
ドSな両親から生まれ、使用人がほぼ全員ドMなせいで、本人に特殊な嗜好はないにも関わらずSの振る舞いが発作のように出てしまう(不本意)シャルル。 その悪癖を正しく自覚し、学園でも息を潜めるように過ごしていた彼だが、ひょんなことからみんなのアイドルことミシェル(ドM)に懐かれてしまい、ついつい出てしまう暴言に周囲からの勘違いは加速。婚約者である王子の二コラにも「甘えるな」と冷たく突き放され、「このままなら婚約を破棄する」と言われてしまって……。 婚約破棄は…それだけは困る!!王子との、ニコラとの結婚だけが、俺があのドSな実家から安全に抜け出すことができる唯一の希望なのに!! 婚約破棄、もとい安全な家出計画の破綻を回避するために、SとかMとかに囲まれてる悪役令息(勘違い)受けが頑張る話。 攻めズ ノーマルなクール王子 ドMぶりっ子 ドS従者 × Sムーブに悩むツッコミぼっち受け 作者はSMについて無知です。温かい目で見てください。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!

灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。 何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。 仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。 思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。 みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。 ※完結しました!ありがとうございました!

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

処理中です...