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淫蕩 (淫靡な行為に溺れる妻に訪れた結末)
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この日を境に、妻と上山の関係は逆転しました。
上山は妻に対して何の遠慮もなく求めてるようになりました。
恥ずかしながら私はその頃自分の仕事が忙しくなったこともあり、妻の変化に気づいていなかったのです。
上山は、年齢もキャリアも自分より上の女を自由にできるようになったことで、皮肉にも当初妻が意図した男の自信を獲得したようでした。
上山の欲求はどんどん膨らんでいきました。
妻によれば、上山が好んだのはふしだらな女が自分に屈するというような状況で、露出と透過度が高いランジェリーを身に付けさせたり、時にはホテルに先に上山が入り、後からやってきた妻に風俗の女のように振る舞うことを強いたこともあったといいます。
もっとも、コックリングだけは相変わらず手放せないようでしたが……。
その日も、昼休みの時間に上山から妻へメールが届きました。
内容は、今日の退社後に会社から十分程の距離にある小さな公園に来るように、というものでした。
その公園は妻の会社の最寄り駅とは反対の方向にあり、会社の関係者と出くわす可能性はまずない場所でした。
定時で仕事を終え、妻がその公園に向かうと既に上山が待っていました。
「じゃあ、行きましょうか」
目的地も告げずに歩きだした上山に妻は従います。
周りは古くからある住宅街で、どの家も木々が豊かに茂っていました。
既に日没の時間も過ぎ、人通りもほとんどない通りの角をいくつか曲がったところで上山が足を止めました。
そこは幅が三メートルほどの、住宅と住宅の間にある通路状になった場所でした。
通路の両側には樹木が植えられており、奥まで続いています。
道路から数メートルほど入ったところには、小振りな赤い鳥居が見えました。
上山は、一度だけ周りを気にするように通りを見渡すと、妻の手を引いて中へと歩きだしました。
「ここは……?」
妻の問いには答えず上山は奥へと進みます。
入口に比べて奥は意外に広がりがあり、木々に囲まれた中には物置小屋ぐらいの大きさの社がありました。
上山は社の横を更に奥へと進むと、社の裏に回ったところで足を止めました。
そこは社を囲むように立っている木々の中にぽっかりと開けた三畳ほどの空間でした。
「ここは、以前昼休みに何となく散歩に来たときに、たまたま見つけたんですよ」
上山が振り返ります。
「地元の人間くらいしか知らないような小さな社です。ましてや、こんな夜ではね」
上山は妻の腰に手を回して引き寄せました。
「たまには、外で解放的に楽しむのもいいんじゃないですか?」
「そんなっ、いやよ、こんな場所で……」
妻は身をよじって逃れようとしますが、上山は離しません。
「ふふっ、由紀は意外に信心深いんだな」
上山は、妻を背後の木に押しつけるようにして、唇を重ねてきました。
確かに、神社の境内という場所への抵抗もありました。
ただそれよりも、いくら広いとはいえほんの十メートル先くらいには神社を囲むように周囲の家々が迫っており、木々の隙間からはそれらの家の窓の明かりがいくつも見えていました。もし住人が窓から顔を出せば、十分に気づかれる可能性があります。
妻はそれを怖れていました。
しかし、上山は気にする素振りはなく、舌を差し込みながらブラウスの上から妻の乳房に手を這わせてきます。
「んんっ」
妻は周りの窓の明かりを気にしつつも、抵抗を諦め上山に身を委ねていました。
ひとしきり舌の交わりを楽しむと、上山は足元に置いた鞄から何かを取り出しました。
それは、これまでの行為に幾度か使われた黒い張り型でした。
「スカートをめくるんだ」
上山に命じられて妻がスカートをたくしあげると、上山は張り型のスイッチを入れました。
低い振動音をたてる張り型を、下着とストッキングの上から妻の股間へ押し当てます。
「んぐ、うん」
張り型の微細な振動が、下着の上から妻の陰核と肉襞の辺りを撫で回します。
妻は漏れそうになる声を抑えながら、刺激から逃れるように身をよじり続けました。
「ああ、お願い。下着を下ろさせて」
妻は懇願しました。
「このままじゃ下着が汚れちゃうわ」
「どうしても脱ぎたいのか?」
「ええ、お願い」
そうだな、と一瞬考え込むような仕草の後、上山は邪な嗤いを浮かべて囁きました。
「じゃあ、いっそ全部脱いでみるか?」
「え…… いやよ、そんな」
妻が逃れようとしますが、上山は離しません。
「それなら、お漏らししたみたいにビショビショのまま帰ってもいいんだぜ」
上山が張り型を一層強く押し当てました。
「ううん、あっ、ああ」
張り型の振動が更に妻を責め立てます。
「わかったわ、脱ぎます、脱ぐから許してっ」
妻の言葉に上山はようやく張り型を股間から離すと、二、三歩下がったところに立ちました。
ためらいながらも、妻はスーツのジャケットに手を掛けます。
上山の視線に嬲られながら、妻はブラウス、スカートと脱いで、傍らにある腰の高さほどの石柱の上に置いていきました。
そして、ついに最後の一枚を取り去ると、ハイヒール以外は何も身につけていない姿で上山の前に立ちました。
「なかなかいい眺めだな。おっと、手で隠すなよ」
周囲の家から漏れる微かな明かりが、闇の中で妻の白い裸体をおぼろげに浮かび上がらせました。
時折吹く弱い風が、さらけ出された乳房や股間を撫でていきます。
妻は、羞恥心と微かな高ぶりがない交ぜになったような状態でした。
上山が再び妻の横に立ちました。
そばにある太い木の幹に押しつけるようにしながら、左手を背後から回して妻の乳房を弄び、唇に舌を差し込んできます。
そして、右手の張り型を再度、股間の茂みへと滑り込ませました。
「んっ、んっ、んん」
妻のくぐもった声と、張り型が肉襞を震わす湿った音が静かな境内に響きます。
妻の秘部は既にぐっしょりと濡れていました。
「よし。それじゃここに手を突いて尻を突き出すんだ」
上山に命じられ、妻は木の幹を抱えるようにして裸の尻を上山に向けました。
無防備に晒された妻の膣口に上山は張り型をゆっくりと潜り込ませていきます。
「うん、んく、あ…」
内部を震わせながら出入りする張り型の刺激に耐えようとしますが、妻の身体は時折引きつったように震え、そのたびに乳房が大きく揺れました。
身悶える妻の背後から、上山が囁きます。
「どうだ。外でするのもいいもんだろう」
「ああ、はい…いい、です」
「そうか。でもちょっと後ろの穴が寂しそうだな。どうせなら一緒に気持ちよくさせてやるか」
「えっ?」
妻が振り返ると、肩越しに見えた上山の手にはもう一本、人の指ぐらいの細い張り型が握られていました。
「いやっ、そんなところ、だめよっ」
「心配するなよ。用意は済んでる」
上山は細身の張り型の先にゼリーのようなものを垂らすと、妻の後穴にあてがいました。
上山が力を込めると、先端部分が徐々に弾力のある肉を広げながら奥へと侵入していきます。
「ああ、はぁっ、んん」
初めての異物感に戸惑いながらも、細身の張り型は後穴の一番肉の厚いところを越えると、すっと中に収まってしまいました。
「始めるぞ」
上山がスイッチを入れました。
「ああっ、ひい、あっ、あっ」
思わず、妻の口から甲高い悲鳴が漏れます。
秘部と後穴の薄い肉壁を隔てて、二本の張り型が発する振動は不規則で激しい刺激を産み出していました。
「はぁっ、あっ、あ、あ!」
もう、声を抑えることもできませんでした。
妻は木の幹に必死にしがみつき身体を支えようとしますが、二穴への責めに腰が勝手に上下に反応してしまいます。
「ははっ、こんなところで素っ裸になって、玩具を二本も咥えてよがり狂うとは大した淫乱人妻だな」
上山は、妻の背後に屈んで下から眺めたり、横にまわって快楽に身をよじる妻を眺めて楽しむと、妻の背後に立ちました。
スーツの下を緩め、股間の辺りだけ露出する位までおろすと、ベルトを締め直しました。
剥き出しになった男根と嚢の根元にリングを掛けます。
「欲しいか?」
「欲しいですっ、ああ、雅人さんの、大きなもので、私を、私を犯して、犯してぇ!」
うわごとのように妻が叫びます。
「よし、じゃあもう少し脚を開け」
上山は妻の秘所から張り型を引き抜くと、自らの男根を膣口に合わせました。
「こっちは……このままでいいか」
後穴の張り型を残したまま、上山が腰を使い始めました。
「ああっ、いい、いいっ」
妻も上山の動きに合わせて淫らに前後に腰を揺らします。
静かな境内には、妻の途切れ途切れの嬌声と、肉の交わる濡れた擦過音だけが流れていました。
「ああ! 私っ、私もう」
先に昇り詰めたのは妻のほうでした。
「はぁっ、あっ、あっ! ああ! いくわ」
短い悲鳴を放って絶頂に達しました。
上山の動きも速くなってきました。
妻の尻を抱えて、激しく突き立てます。
「いくぞっ、いくぞ」
「来て、ああ! 来て!」
妻の尻から手を離して、後ろから抱きすくめると、妻の両乳房を掴んだまま上山は射精しました。
放出に合わせて、妻の奥へ奥へと送り込むように何度も腰を深く差し入れます。
上山が妻の中に全てを放ったその後も、しばらくの間二人は荒い息を吐きながら、後ろから繋がったままでいたそうです。
--私が、妻と上山の関係を知ったのは、この日から間もなくのことでした。
妻は情報機器などに疎く、スマホのバックアップも私に任せきりだったのですが、丁度作業を始めるためにスマホを預かってる時に、上山からのメールが着信したのです。
普段ならメールを覗き見るようなことはしませんが、タイトルの一部に露骨に性的な文言があったため中を確認しました。
内容は、次に逢うときの趣向を書き連ねたものでした。
妻によれば、自宅にいる時は連絡をしない約束だったそうですが、上山が我慢出来なかったのでしょう。
私は、内容をコピーした上で妻にメールを突きつけました。
妻は酷く狼狽していましたが、素直に認めました。
それから、長い時間をかけてこれまで起こったことを詳細に妻に告白させました。
妻はすすり泣きながら何度も私に謝りました。
しかし、私はといえば妻の告白にショックを受けてはいたものの、不思議とそれほど怒りや嫉妬の感情というものが湧いていませんでした。
それどころか、心の奥底では微かな高ぶりすら感じていたのです。
私達夫婦は、ずっと円満に過ごしてきたと思います。
しかし、この何年かで元々性生活にそれほどは積極的ではなかった妻がより淡白になってきていました。
まだ欲求が衰えていない私は、それを少し物足りなく感じていました。
そんな不満を紛らわすためにアダルトサイトをハシゴしていた時、偶然に寝取られ体験を語るサイトにたどり着いたのです。
そこに書かれていた内容を見ていた時、私の中にふとした欲求が湧いてきました。
妻のことは愛していますが、長年身体を合わせてきていれば新鮮味という部分はどうしても薄らいでしまいます。
しかし、妻の乳房を他の男の手が愛撫するところを、妻が他の男の男根を口にする姿を、妻が後ろから他の男に責め立てられる姿を想像した時、今まで感じたことのない背徳的な興奮を覚えたのです。
もちろん、それはあくまで想像の中のものであり実行されることはありませんでしたが、皮肉なことに私の願望は上山により現実のものになっていたのです。
とはいえ、私の介在しないところで上山の支配がこれ以上強まるのも私には益がありません。
このため、私は内心複雑な想いを抱えつつも、妻に対してはわざと尊大な態度で「許す」ことを伝えました。
上山とは今後一切関係を絶つこと。
夫婦生活に対して、私の要求は全て受け入れ、拒否しないこと。
これが妻に課した条件でした。
妻は泣きながら、なんでもあなたの言うとおりにします、と誓いました。
上山には、「夫に知られてしまった。今後も関係するなら会社に乗り込むと言っている」という内容のメールを妻から送らせました。
それ以降、上山の妻への接触はパタリとなくなりました。
会社では再び臆病な小動物のような元の上山に戻ってしまったそうですが。
あれから、妻は約束通り私の要求に応え続けています。
これまで夫婦では使ったことがなかった張り型も購入しました。
郊外の山林に出かけて、裸にした妻を野外で抱いたりもしました。
妻は、再び私に征服されました。
そろそろ、私の本当の望みを実行しようと考えているところです。
終
上山は妻に対して何の遠慮もなく求めてるようになりました。
恥ずかしながら私はその頃自分の仕事が忙しくなったこともあり、妻の変化に気づいていなかったのです。
上山は、年齢もキャリアも自分より上の女を自由にできるようになったことで、皮肉にも当初妻が意図した男の自信を獲得したようでした。
上山の欲求はどんどん膨らんでいきました。
妻によれば、上山が好んだのはふしだらな女が自分に屈するというような状況で、露出と透過度が高いランジェリーを身に付けさせたり、時にはホテルに先に上山が入り、後からやってきた妻に風俗の女のように振る舞うことを強いたこともあったといいます。
もっとも、コックリングだけは相変わらず手放せないようでしたが……。
その日も、昼休みの時間に上山から妻へメールが届きました。
内容は、今日の退社後に会社から十分程の距離にある小さな公園に来るように、というものでした。
その公園は妻の会社の最寄り駅とは反対の方向にあり、会社の関係者と出くわす可能性はまずない場所でした。
定時で仕事を終え、妻がその公園に向かうと既に上山が待っていました。
「じゃあ、行きましょうか」
目的地も告げずに歩きだした上山に妻は従います。
周りは古くからある住宅街で、どの家も木々が豊かに茂っていました。
既に日没の時間も過ぎ、人通りもほとんどない通りの角をいくつか曲がったところで上山が足を止めました。
そこは幅が三メートルほどの、住宅と住宅の間にある通路状になった場所でした。
通路の両側には樹木が植えられており、奥まで続いています。
道路から数メートルほど入ったところには、小振りな赤い鳥居が見えました。
上山は、一度だけ周りを気にするように通りを見渡すと、妻の手を引いて中へと歩きだしました。
「ここは……?」
妻の問いには答えず上山は奥へと進みます。
入口に比べて奥は意外に広がりがあり、木々に囲まれた中には物置小屋ぐらいの大きさの社がありました。
上山は社の横を更に奥へと進むと、社の裏に回ったところで足を止めました。
そこは社を囲むように立っている木々の中にぽっかりと開けた三畳ほどの空間でした。
「ここは、以前昼休みに何となく散歩に来たときに、たまたま見つけたんですよ」
上山が振り返ります。
「地元の人間くらいしか知らないような小さな社です。ましてや、こんな夜ではね」
上山は妻の腰に手を回して引き寄せました。
「たまには、外で解放的に楽しむのもいいんじゃないですか?」
「そんなっ、いやよ、こんな場所で……」
妻は身をよじって逃れようとしますが、上山は離しません。
「ふふっ、由紀は意外に信心深いんだな」
上山は、妻を背後の木に押しつけるようにして、唇を重ねてきました。
確かに、神社の境内という場所への抵抗もありました。
ただそれよりも、いくら広いとはいえほんの十メートル先くらいには神社を囲むように周囲の家々が迫っており、木々の隙間からはそれらの家の窓の明かりがいくつも見えていました。もし住人が窓から顔を出せば、十分に気づかれる可能性があります。
妻はそれを怖れていました。
しかし、上山は気にする素振りはなく、舌を差し込みながらブラウスの上から妻の乳房に手を這わせてきます。
「んんっ」
妻は周りの窓の明かりを気にしつつも、抵抗を諦め上山に身を委ねていました。
ひとしきり舌の交わりを楽しむと、上山は足元に置いた鞄から何かを取り出しました。
それは、これまでの行為に幾度か使われた黒い張り型でした。
「スカートをめくるんだ」
上山に命じられて妻がスカートをたくしあげると、上山は張り型のスイッチを入れました。
低い振動音をたてる張り型を、下着とストッキングの上から妻の股間へ押し当てます。
「んぐ、うん」
張り型の微細な振動が、下着の上から妻の陰核と肉襞の辺りを撫で回します。
妻は漏れそうになる声を抑えながら、刺激から逃れるように身をよじり続けました。
「ああ、お願い。下着を下ろさせて」
妻は懇願しました。
「このままじゃ下着が汚れちゃうわ」
「どうしても脱ぎたいのか?」
「ええ、お願い」
そうだな、と一瞬考え込むような仕草の後、上山は邪な嗤いを浮かべて囁きました。
「じゃあ、いっそ全部脱いでみるか?」
「え…… いやよ、そんな」
妻が逃れようとしますが、上山は離しません。
「それなら、お漏らししたみたいにビショビショのまま帰ってもいいんだぜ」
上山が張り型を一層強く押し当てました。
「ううん、あっ、ああ」
張り型の振動が更に妻を責め立てます。
「わかったわ、脱ぎます、脱ぐから許してっ」
妻の言葉に上山はようやく張り型を股間から離すと、二、三歩下がったところに立ちました。
ためらいながらも、妻はスーツのジャケットに手を掛けます。
上山の視線に嬲られながら、妻はブラウス、スカートと脱いで、傍らにある腰の高さほどの石柱の上に置いていきました。
そして、ついに最後の一枚を取り去ると、ハイヒール以外は何も身につけていない姿で上山の前に立ちました。
「なかなかいい眺めだな。おっと、手で隠すなよ」
周囲の家から漏れる微かな明かりが、闇の中で妻の白い裸体をおぼろげに浮かび上がらせました。
時折吹く弱い風が、さらけ出された乳房や股間を撫でていきます。
妻は、羞恥心と微かな高ぶりがない交ぜになったような状態でした。
上山が再び妻の横に立ちました。
そばにある太い木の幹に押しつけるようにしながら、左手を背後から回して妻の乳房を弄び、唇に舌を差し込んできます。
そして、右手の張り型を再度、股間の茂みへと滑り込ませました。
「んっ、んっ、んん」
妻のくぐもった声と、張り型が肉襞を震わす湿った音が静かな境内に響きます。
妻の秘部は既にぐっしょりと濡れていました。
「よし。それじゃここに手を突いて尻を突き出すんだ」
上山に命じられ、妻は木の幹を抱えるようにして裸の尻を上山に向けました。
無防備に晒された妻の膣口に上山は張り型をゆっくりと潜り込ませていきます。
「うん、んく、あ…」
内部を震わせながら出入りする張り型の刺激に耐えようとしますが、妻の身体は時折引きつったように震え、そのたびに乳房が大きく揺れました。
身悶える妻の背後から、上山が囁きます。
「どうだ。外でするのもいいもんだろう」
「ああ、はい…いい、です」
「そうか。でもちょっと後ろの穴が寂しそうだな。どうせなら一緒に気持ちよくさせてやるか」
「えっ?」
妻が振り返ると、肩越しに見えた上山の手にはもう一本、人の指ぐらいの細い張り型が握られていました。
「いやっ、そんなところ、だめよっ」
「心配するなよ。用意は済んでる」
上山は細身の張り型の先にゼリーのようなものを垂らすと、妻の後穴にあてがいました。
上山が力を込めると、先端部分が徐々に弾力のある肉を広げながら奥へと侵入していきます。
「ああ、はぁっ、んん」
初めての異物感に戸惑いながらも、細身の張り型は後穴の一番肉の厚いところを越えると、すっと中に収まってしまいました。
「始めるぞ」
上山がスイッチを入れました。
「ああっ、ひい、あっ、あっ」
思わず、妻の口から甲高い悲鳴が漏れます。
秘部と後穴の薄い肉壁を隔てて、二本の張り型が発する振動は不規則で激しい刺激を産み出していました。
「はぁっ、あっ、あ、あ!」
もう、声を抑えることもできませんでした。
妻は木の幹に必死にしがみつき身体を支えようとしますが、二穴への責めに腰が勝手に上下に反応してしまいます。
「ははっ、こんなところで素っ裸になって、玩具を二本も咥えてよがり狂うとは大した淫乱人妻だな」
上山は、妻の背後に屈んで下から眺めたり、横にまわって快楽に身をよじる妻を眺めて楽しむと、妻の背後に立ちました。
スーツの下を緩め、股間の辺りだけ露出する位までおろすと、ベルトを締め直しました。
剥き出しになった男根と嚢の根元にリングを掛けます。
「欲しいか?」
「欲しいですっ、ああ、雅人さんの、大きなもので、私を、私を犯して、犯してぇ!」
うわごとのように妻が叫びます。
「よし、じゃあもう少し脚を開け」
上山は妻の秘所から張り型を引き抜くと、自らの男根を膣口に合わせました。
「こっちは……このままでいいか」
後穴の張り型を残したまま、上山が腰を使い始めました。
「ああっ、いい、いいっ」
妻も上山の動きに合わせて淫らに前後に腰を揺らします。
静かな境内には、妻の途切れ途切れの嬌声と、肉の交わる濡れた擦過音だけが流れていました。
「ああ! 私っ、私もう」
先に昇り詰めたのは妻のほうでした。
「はぁっ、あっ、あっ! ああ! いくわ」
短い悲鳴を放って絶頂に達しました。
上山の動きも速くなってきました。
妻の尻を抱えて、激しく突き立てます。
「いくぞっ、いくぞ」
「来て、ああ! 来て!」
妻の尻から手を離して、後ろから抱きすくめると、妻の両乳房を掴んだまま上山は射精しました。
放出に合わせて、妻の奥へ奥へと送り込むように何度も腰を深く差し入れます。
上山が妻の中に全てを放ったその後も、しばらくの間二人は荒い息を吐きながら、後ろから繋がったままでいたそうです。
--私が、妻と上山の関係を知ったのは、この日から間もなくのことでした。
妻は情報機器などに疎く、スマホのバックアップも私に任せきりだったのですが、丁度作業を始めるためにスマホを預かってる時に、上山からのメールが着信したのです。
普段ならメールを覗き見るようなことはしませんが、タイトルの一部に露骨に性的な文言があったため中を確認しました。
内容は、次に逢うときの趣向を書き連ねたものでした。
妻によれば、自宅にいる時は連絡をしない約束だったそうですが、上山が我慢出来なかったのでしょう。
私は、内容をコピーした上で妻にメールを突きつけました。
妻は酷く狼狽していましたが、素直に認めました。
それから、長い時間をかけてこれまで起こったことを詳細に妻に告白させました。
妻はすすり泣きながら何度も私に謝りました。
しかし、私はといえば妻の告白にショックを受けてはいたものの、不思議とそれほど怒りや嫉妬の感情というものが湧いていませんでした。
それどころか、心の奥底では微かな高ぶりすら感じていたのです。
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しかし、この何年かで元々性生活にそれほどは積極的ではなかった妻がより淡白になってきていました。
まだ欲求が衰えていない私は、それを少し物足りなく感じていました。
そんな不満を紛らわすためにアダルトサイトをハシゴしていた時、偶然に寝取られ体験を語るサイトにたどり着いたのです。
そこに書かれていた内容を見ていた時、私の中にふとした欲求が湧いてきました。
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しかし、妻の乳房を他の男の手が愛撫するところを、妻が他の男の男根を口にする姿を、妻が後ろから他の男に責め立てられる姿を想像した時、今まで感じたことのない背徳的な興奮を覚えたのです。
もちろん、それはあくまで想像の中のものであり実行されることはありませんでしたが、皮肉なことに私の願望は上山により現実のものになっていたのです。
とはいえ、私の介在しないところで上山の支配がこれ以上強まるのも私には益がありません。
このため、私は内心複雑な想いを抱えつつも、妻に対してはわざと尊大な態度で「許す」ことを伝えました。
上山とは今後一切関係を絶つこと。
夫婦生活に対して、私の要求は全て受け入れ、拒否しないこと。
これが妻に課した条件でした。
妻は泣きながら、なんでもあなたの言うとおりにします、と誓いました。
上山には、「夫に知られてしまった。今後も関係するなら会社に乗り込むと言っている」という内容のメールを妻から送らせました。
それ以降、上山の妻への接触はパタリとなくなりました。
会社では再び臆病な小動物のような元の上山に戻ってしまったそうですが。
あれから、妻は約束通り私の要求に応え続けています。
これまで夫婦では使ったことがなかった張り型も購入しました。
郊外の山林に出かけて、裸にした妻を野外で抱いたりもしました。
妻は、再び私に征服されました。
そろそろ、私の本当の望みを実行しようと考えているところです。
終
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