【R18】扇情の告白① 堕ちた人妻(改訂版)

杏野 音

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陥落 (思いがけない反撃に妻は男に征服される)

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初めての行為から、数週間後のことでした。
会社の人気のない廊下でたまたま二人きりの状況になった時に、上山が再度関係してほしいと妻に迫ってきたのです。
当然、妻は最初は取り合いませんでした。
しかし、あなたとのことが忘れられないんです、もう一度だけでも、と懇願されているうちに心が揺らぎ、ついもう一度だけならと承諾してしまいました。

ただ、二度目の行為も最初の時と同じような結果に終わったそうです。
上山は所謂早漏ですぐに果ててしまいました。
妻はこれで本当に最後にするつもりでしたが、その後も、上山にせがまれる度についほだされてしまい、三度、四度とその後も関係を続けていきました。

ここまで読まれた方の中には、これまでの話が私の妻が若い男との逢瀬を楽しんでいるだけで、「寝取られた」とは違うのではないかと感じられた方もいるかと思います。
確かにこの時まではそうでした。
この話には、まだ続きがあります。

妻と上山の関係は続きましたが、妻は上山との関係にそれほどのめり込んでいたわけではありませんでした。
上山の極度の早漏は一向に改善される気配がなく、上山の独り相撲のような性交を重ねるのみでした。妻も口で先に一度射精させたり、違う体位で抱かせてみたりしましたが、効果はなかったそうです。
この時点では、妻は上山との行為で快楽を得ようとは思ってはいませんでした。
何度か体を合わせるうちに、自分の体に夢中でむしゃぶりつき、そして敢えなく果てる若い男に、微かな優越感を感じながら行為を続けていたといいます。
女を教えて自信をつけさせる、という当初の思いとは矛盾している気がしますが、そう思うことで不貞行為への罪悪感を薄めたかったのかもしれません。
ただ、そんな意識が気がつかないうちに上山への態度に現れていたのでしょうか。
上山は、徐々に妻への暗い感情を心の奥に蓄積させていたのです。

その日も、妻と上山は密会の最中でした。
乳房から徐々に下半身へと移りながら、上山は妻の股間に指を這わせます。
「んんっ」
妻が小さく呻くと、上山は探るように指で妻の秘部へと分け入ってきます。
早漏は相変わらずですが、舌と手業はさすがに少しずつ向上していました。
しばらく妻の秘部を貪っていた上山が顔を上げ、妻に四つん這いになってほしい、と言いました。
「なあに? 今日は後ろからがいいの?」
物憂げに体を起こして、妻が上山に尻を向けて這う姿勢をとった時でした。
不意に、両腕が強い力で後ろに引かれました。
「えっ!?」
急に支えを失って妻は頭から枕に突っ伏します。
両腕を引く力は緩むことなく、腰のあたりに重ねられた手首に、ガチャリと何か固いものが掛けられました。
慌てて外そうともがきますが、外れる気配はありません。
妻は、後ろ手に拘束されたまま尻を高く掲げた姿勢をとるかたちになりました。
「何をするの!」
肩越しに見た上山は、これまで見たことがないような暗い感情を湛えた目をしていました。
「塚本さんは、僕とシて良かったですか?」
「えっ?」
「何度やっても、少しも満足させられない僕をほんとは軽蔑していたんじゃないですか?」
核心を突く上山の問い掛けに、妻は内心動揺していましたがそれでも何とか平静を装います。
「そんなことないわ。もちろん……少し慣れてないところはあったかもしれないけど、これからきっと良くなっていくと思うの」
しかし、上山はそれに答えず、一方的に話し続けました。
「今日は、これまでの分も含めて塚本さんにお返ししようとおもいます」
「どういうこと?」
いつの間に忍ばせていたのか、上山は枕の下に手を伸ばすと何かを取り出しました。
上山の手に握られていたのは、男根を象った黒い張型でした。
「いやっ、そんなのいやよ!」
妻は逃れようとしますが、力の入らない体勢と上山に拘束された手首を押さえられているため、動くことができません。
「そんなこと言って、ほんとは待ち遠しいんじゃないですか?」
歪んだ笑いを浮かべると、上山は張り型のスイッチを入れました。
部屋に低い振動音が響きます。
「ほら、素敵でしょう?」
ベッドに押しつけられた妻の眼前に、上山が張り型を突きつけました。
黒い張り型は自身を振動させながら、亀頭を模した先端部を前後左右に首を振っています。
「お願い、やめて……」
妻の懇願を無視して、上山が妻の背後に回りました。
「ここかな?」
張り型の先端が、むき出しになった妻の陰核に触れました。
「あっ、いやぁ……」
妻の敏感な個所に、微細で高速な振動が加わります。
「いやぁっ、ああ、ああ……」
私達は夫婦生活でこのような道具を使ったことがなかったので、妻にとっては初めて味わう感触でした。
上山は張り型の先端で妻の陰核の周りをなぞりながら、時折肉襞を分け入っては膣口にも押し当てます。
「ああっ、だめっ、そんな……ああ! いやよっ」
拒絶しようとしても、強烈な刺激を生み出す張り型に秘部を蹂躙され、妻の膣口からは愛液がとめどなく溢れ出していました。
「ずいぶん気に入ってもらえたようですね」
背後から、上山が悪戯ぽく嗤いました。
「何いってるの! こんなことして、こんな…… ああっ」
妻の抵抗は、更に強められた張り型の振動で一蹴されました。
「それでは、もっと深く味わってみましようか」
上山は張り型の先端を妻の膣口にあてがうと、軽く力を込めました。
「んんっ! あっ、だめぇ」
張り型は蛇のような動きで奥へと潜り込み、妻の秘部に深々と差し込まれました。
「あっ、そんなに奥までっ、いやぁ」
すすり泣くように懇願する妻を、内部から強い刺激の波が襲い続けます。
「大丈夫ですよ。もっとよくなりますから」
上山は張り型を入れたまま仰向けに横たわると、妻の脚の間に頭を入れました。
「さあ、お尻を下げて」
妻の尻を手で抱えて腰を落とさせると、自らの口を妻の茂みへと持っていきました。
上山の舌が、妻の陰核へと絡みつきます。
「はぁぁっ、あっ、ああ!」
上山は舌で陰核を責めながら、張り型を手で前後に動かしはじめました。
「ああ! こんなのっ、ああ、私っ、おかしくなっちゃう」
上山は応えず、執拗に淫靡な責めを続けます。
「はぁっ、あぁ、ああ! いいっ、いいわ! ああん」
もはや妻に抵抗するすべはありませんでした。
本能的に快楽を貪ろうと、張り型の動きに合わせて自ら腰を動かし、口からは歓喜にむせぶ嬌声を発していました。
「ああっ……いい! もうっ、わたし、ああ! いくわっ、ああ!」
ひと際大きな声を放ち、妻は背中を大きくのけぞらせます。
硬直したように高く尻を掲げたまま、妻は絶頂をむかえました。

 上山が身を起こしました。
「楽しんでもらえましたか?」
手枷と秘部の張り型を残したまま、ぐったりとした妻に背後から話しかけます。
「でも、まだまだ物足りなさそうですね」
「そんなこと……ないわ。お願い、もう抜いて」
妻が肩越しに上山をみると、神谷は両膝立ちで妻を見下ろしていました。
「遠慮はいりませんよ。今度は、これで楽しませてあげます」
「え!?」
いつの間にか上山の男根と嚢の根本には、黒いリングのようなものがかけられていました。
天を突くように屹立した男根はリングに絞められて紅潮し、これまでよりも少し質量が増しているように見えました。
「さあ、いきますよ」
上山は妻の腰を掴んで再び尻を掲げる姿勢をとらせました。
「だめ、お願い」
上山は応えません。
張り型を抜きとると、今度は自らの男根を妻の膣口へとあてがいました。
そのまま、ゆっくり挿入していきます。
「んん、あっ」
妻の秘部は前の行為の名残でまだ十分に潤っていました。
そして、張り型の強い刺激に曝され続けた内部は、いつもよりも敏感になっていたのかもしれません。
受け入れた上山の男根に、妻の身体は反応していました。
上山が腰を動かし始めます。
「あっ、ああ、はぁっ」
妻は抗うのを諦め、上山にゆだねることにしました。
いつものように程なく果てるだろうと思ったのです。
しかし、今日の上山は終わりませんでした。
「ああっ、あん、いいわっ、ああ」
妻の尻を抱えたまま、上山はリズミカルに責め立てます。
妻の中に、一度消えかけた悦楽の火が再び灯りました。
「あっ、あっ、いい、わたしっ、また……ああっ」
上山は応えず呼吸を荒げて腰をふるい続けました。
「あ、だめっ、いく、いくわっ、あっ、ああ!」
妻は、二度目の絶頂を迎えました。
上山は、妻が達したのを見届けると、男根を抜いて、今度は妻を後ろ手のまま仰向けに転がしました。
「どうでしたか? 僕のものでイった気分は」
妻は、今日の上山の尋常ではない雰囲気を感じて会話を合わせることにしました。
「とても素敵だったわ。今日の上山君は……頼もしくて、凄く感じちゃった」
「ふふっ、塚本さんもとてもいやらしかったですよ。それじゃあ、今度は僕も喜ばせてくださいよ。僕はまだイってないんで」
上山の濡れた男根は、リングで絞められ、さらに紅潮して天を向いていました。
上山は妻の両腿を抱え上げて大きく広げさせると、剥き出しになった妻の秘部に男根をあてがい、ゆっくりと腰を使い始めました。
「はぁ、ああ」
上山との行為で一度達してしまったことで、身体が「合ってしまった」のでしょうか。
妻はすぐに反応してしまいました。
「ああっ、あ、あ、いいっ……ああ」
上山は畳みかけるように腰を加速させます。
「どうだ、いいのかっ、いいんだろ」
上山の口調が変わっていました。
「いいわっ、あん、いい、いいの!」
いつしか、上山の腰の動きに合わせるように妻も腰を振るっていました。
「旦那とどっちがいいんだ! 言ってみろ」
「そんなこと……言えないわ」
「言え! 言うんだ」
上山が更に激しく突き上げ、ばんっ、ばんっと恥骨を打つ肉音が響きます。
「はぁん、あっ、あっ、ああ!」
泣くように妻が叫びます。
「ああっ、上山君の……ま、雅人さんのほうがいいです! 若い雅人さんのものが、私の、私の中に! ああ。私、雅人さんのでいくわ! ああっ、ああ!」
上山は、ゆき、ゆき! と妻の名前を叫びながらなおも突き責め続けます。
妻も腰を振るいながら、まさとさん! ああ、まさとさん! と叫んでいました。

短い悲鳴を放って、妻が絶頂を迎えました。
上山も、数度激しく突き立てた後、獣のような咆哮を放ち妻の中に大量の精液を射精しました。
少しの間硬直したように動きを止めた上山が、崩れるように妻に覆い被さってきました。
まだ息の乱れた妻の唇に自らの唇を重ねます。
これまでは、肉体を交わしても口づけだけは妻は許していませんでした。
上山が舌を差し込んできました。
妻がそれに舌で応えます。
長い間、妻と上山は、繋がったままで互いの舌を吸い続けました。

この日、妻は上山に征服されたのです。
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