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しおりを挟む皆様、ルドルフです
私、いや俺は今大分機嫌がいい
何故かと言うと俺の婚約者サーシャが視界に入ってるからだ
幸いにもサーシャもこちらを向いている気がする
距離は少し遠いが美人で凛とした佇まいが今日もすごく綺麗だ
本当はすぐにでも傍にいきたいが傍に行っただけで甘いいい香りのするサーシャを人目も憚らず抱きしめてしまいそうでいつも近づけない
今日のパーティーでももちろんエスコートは抜かりなくさせてもらったよ
至福のひとときだった
腰元まである指通りの良さそうなシルバーアッシュの巻き髪に透き通るような色白の肌
つり上がって気が強くみえる目元に薄い唇
質のいいドレスが彼女の魅力を最大限に高めている
その綺麗な姿を俺だけの腕に閉じ込めて誰の目にも映らないように
そしてサーシャの目にも俺以外が映らないようにしたいといつも思ってるよ
まだ犯罪になってしまうから今はしないけどいずれ結婚をしたらその夢も叶うかな
ずっと前からそれこそ一目惚れをしたあの時から父上に頼み込んでやっとの思いで手に入れたサーシャをそうそう手放すことなんて出来そうにもない
そんなことになれば俺はどうなるかわからない
相変わらずサーシャはポーカーフェイスだが頭を悩ませている様子だった
怒ってるかと思えば難しい顔をしたり些細な変化だから周りには気づかれてないけどそんな凛としたサーシャを別の野郎どもが視線を送っている
俺のサーシャに手を出したらどうなるか分かってるからなのか
直接は話しにいってはないが俺の前で視線を送るとか殺されたいのか?
いつもいつも面倒事を増やしやがって
サーシャに近づく奴は男だろうと女であろうと容赦はしない
どんなやつであろうと捻り潰してやる
結婚までは後2年
それまでに外堀をどれだけ埋めれるかは俺の腕次第
そしてサーシャの安心出来る生活を保証する為に
サーシャの両親を納得させなければ婚約の話自体が流される
何としてでも地盤を固めないと
……….。
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