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yumemidori

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side ヤンデレキャスト

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『なんでも?』
「へ?」
なんて言いながら顔を上げて聞いてきたからその頬に片手(触ってない方だよ)を添えて顔をあげさせる
『なんでもしてくれんの、央音くん』
自分の表情がスコンと落ちてるのは気がついているが今は取り繕っている余裕なんかない
その表情を見てかはわからないが徐々に染まっていく絶望の感情が瞳に広がっていき、カタカタと小刻みに震え出した
「ッは、はいっ。おれ…に出来ることなら、お金とか…他でも__」
『ふぅん』

キョロキョロと忙しなく視線を彷徨わせながら段々眉尻が下がっていくのが庇護欲を掻き立てられるのと同時に加虐心が煽られた
はぁ、可愛い
『俺お金に困ってるように見える?』
「あ、えっと…そういう、意味じゃなくて。どのくらいあっても困らないからって意味で、す。」
『そっかー、あと他ってなぁに?』
「うーん…え、っとなんだろう?」
『質問変えようか、俺なんでこの仕事してると思う?』
「お仕事?」
『そう』
本当はただ単純に稼ぎがいいからだけど。
自分のしたことなんて棚にあげて、俺お得意の言葉で追いつめて誘導してこの子に恋人になると言わせたい。さてどんな答えが聞けるかな?

「お金、じゃないってことは、えっともしかして…」
チラッとこちらの様子を確認されたから続きを促してやる
「本物のヤンデレさん、ですか?」
『なんでそう思うの?』
「その違ったら申し訳ないんですけど、ヤンデレさんって普通だったら生きづらいと思うんです。俺が思うヤンデレ像って読み物から得た知識でしかないんですけど、盗撮盗聴のストーカー行為とか監禁したりとか行動制限とかまあ度合いによるけど理解されないことが多くて。相手のことを愛してるからこその行動なのにそのお相手に伝わらないのがもどかしいってところが尊さを感じるんです。
なのでそれを理解した上でレンタルしてくれる人と擬似的体験をして双方Win-Win的な感じで満たしてるのかな、と。」
『なるほどね。』

「えっと、違いましたか?」
『もしその仮説が正しかったら俺の欲しいもの、わかった?』
「あっ!お相手?」
『それで?』
「俺がお相手に…なる?でもそれだとご褒美、っぁ…」
段々赤くなる頬とご褒美という言葉
どうやら状況は悪くないらしい
『ん?』
「ッ、佐野さんが嫌じゃなければ俺をお相手にしてください!それで許してもらえるなら監禁でも盗撮でもしてください、、」
首まで真っ赤になりながら俺に顔を掴まれているため俯けなくて涙目になっている
俺はどうやらこの子の泣きそうな顔が好きらしい
羞恥に震えつつ溢れそうな雫を頑張って耐えてるのが最高に滾る

後もう一息
『お相手の意味わかってる?』
と言いながらそっと唇に親指を滑らせていく
「ぅ、ぁ…」
言葉を紡げなくて意味のない音が空気と共に口からこぼれ落ちた、コクンと頷くだけで精一杯みたいだけれど容赦はしない
『言って』
「…せふれにして?」
『違うでしょ』
「ぇ…やん、ふれ?」
『はぁ』
ヤンフレとは?何故恋人という言葉が出てこないんだ
読み物で見るってことは創作物とかが好きなんじゃないのか?それなら真っ先に出てくると思うんだけど?
今もえっ違った?みたいな顔をしている
拉致があかねぇ、多分このままいくと性奴隷とか言いかねんぞ

『恋人』
「!」
口を開きそうになるのを指で止める
『無理にとは言わないよ。もちろん性的なことも含めてになるし嫌だったら断ってね?ただその場合は…。ふふっ?もし頷いてくれるのであれば央音からお願いされたいなぁ?』
念には念を込めて脅しを入れつつ多分頷いてくれるであろう相手を見つめる
「ぅ…恋人なる、えっと佐野さん」
『玲央』
「玲央くん、俺の恋人になってください」
『ふふっ、喜んで』
くったりしている央音くんから手を離し時計を見ると終了の時刻をとっくにすぎていた

そのまま央音くんを抱き抱えてベットに逆戻り
困惑顔だけど何も言わずに首に抱きつくこの子は危機感がないんだろうか
『さてと、言質はとった訳だけど。』
「え?」
『なんでもするって言ったもんね?』
「あ、ぅ、そうだけど」
『俺この辺の仕事道具、会社に返却しなきゃいけねーの』
「うん」
『返却後は予定もないし明日も休みな訳。だから俺ん家行こっか?多分行けなくなるから後で一緒に飲み会は断ろーね?
てことで、これなーんだ』
「ぁ、」
『お願い聞いてくれるよね?』
この手に持ってるものを理解して真っ赤になる君はやっぱり涙目でいじめがいがあった




つづく…?
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