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王道学園
会計×書記 時々庶務
しおりを挟む周りを見渡すと随分校舎から離れた一度も踏み入ったことのないところへきていたらしい
人気もないしお目当ての人たちも見失ったしやっぱ今日はつくづくついてないんだなーとさらに気分が萎え、心なしかあばらも痛くなってきた
今の状態じゃ他の人達を観察してても気分が上がらないだろうしとりあえず大人しく寮に戻りますか
踵を返そうとした瞬間横からグイッともの凄い力が働きとっさに手をついたが何かにぶつかった
突然の衝撃につぶっていた目を開けるとそこには
うん、なんも見えねーや
え、てゆうかどんな状況??
状況がのみこめず頭が混乱していると
不意に目の前に光が差し込んだ
そこにいたのは
「っ!?」
目を見開き驚いて叫ぼうとしたら口を塞がれる
そこにいたのはさっき見かけた庶務さんだった
「しーっ!静かにしようねぇ?」
コクコクと頷くと
「いいこいいこ」
と何故か頭を撫でられました
解せぬ
てゆうか改めてなんだこの体勢??
俺が庶務さんの膝の上に倒れかかってるし咄嗟についた手が壁ドンしてるみたいな体勢だし俺の口を塞がれてるし
まるで側からみれば俺がキスしようと襲ってるように見えるのは気のせいか?
目の前の方はそんなことも気にせずなのか撫でていた手をおれの腰にもってきてるし
二重の意味でパニックだ
「なん……声……………か?」
「…?気の………ゃ………?」
「ま…………かも……ないよ」
「…………………みようよ」
建物の中の少し遠くから聞こえた声が消えたと同時に足音が聞こえてくる
ギョッとしながら目の前を見るが本人は焦ることすらなく楽しそうでからかうような目をこちらに向けている
ちなみにさっきから退こうと思ってるんだけどびくともしない
別に俺がひ弱な訳ではないと思うんだが怪我が痛くて思うように力が入らない
そうこうしているうちに近くまで足音が来ているのに気がつかなかった
「やっぱりそうだよね」
「おーい、柊!お前何やってんだ、」
「別に?ちょーっと戯れてただけだよねぇ?キスしたそうだったから待たせてるんだよ、健気だよねぇ」
「ふーん?」
「そういう事は程々にしとけよ」
そう言って踵を返したのか声と足音は遠ざかっていった
いや。絶対勘違いしたよ、生徒会のお2人さん
てゆうか庶務さんって男もイケる感じなの?
え、待ってまってそれなら
この状況もしかしなくても絶対絶命の大ピンチとか言うやつですか??
誰か助けてーーーー!
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