俺の愉しい学園生活

王道学園

過去(従兄弟編)

それからというものはマジであいつに軽く殺意を覚えたね
あいつは俺とは違って中学もこの学校に通っていたからその頃から結構人気があったらしい
らしいというのも後々きいた話なんだけど割と本気で親衛隊が出来そうな感じが出てたっていうのを友人が噂話をしてたのを聞き流してたから曖昧なんだよなー
あの見た目だし上手く猫かぶってるみたいだからそりゃあモテますよね
誰かの影に隠れる事が多いのと名前の漢字からなぞらえて"君影草"とも呼ばれていたりするのもきいた
誰かのって言うのは今でいうと属してる親衛隊の隊長さんとかかな

小学校にいたメンツの何割かはまたかって感じで助けてはくれなさそうだしー
当然だよな助けたら最後。
あいつの餌食になってしまうことがわかっているのであろう、実に賢明な判断である
まー俺を助けてそいつが不幸になるのは解せないからあんまり期待はしてなかったけどあいつまじで何やったんだよ
何人か震えてんぞ？

それからというものあいつの所属してる親衛隊のチワワくんたちに呼び出されたときにはキャンキャン可愛らしく吠えてるのをみながらいつも俺の妄想の手伝いをしてくれてありがとうとか場違いな事考えてたな
一応統率がとれていて治安も良さそうな子たちだったんでちゃんと話せばわかってくれたよ
そのあと興味本位できいてみたくなっちゃって
「君達が鈴蘭りらんのことが好きなのはすんごい伝わったんだけど例えばどんなところなの？」
と聞いてみたら一気にぶわっと顔を赤くしてあわあわし始めたチワワくんたちには不覚にもキュンとしちゃったよね
できれば俺の前じゃなくて攻めの前でその顔してくださいって感じだったけどー
ここからの方がマジで地獄だったね

興味本位なんかできくことではなかったと後悔したがあとの祭り
それはもう日常の動作ひとつから結構きいてて気持ちわるってことまで約3時間は永遠とみっちり聞かされましたよ
実は君影草の話もこん時にチワワくんが話してたのをきいたから詳しかったわけなんです