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王道学園
体育祭当日の朝?
しおりを挟むはい!!!
やって来ました、体育祭!!!
色々出来事がありすぎて忘れてたとかそんなことないですよね!?
皆さんめちゃくちゃ楽しみでしたよね?そうだよね?
俺もめっちゃ楽しみでしたよね、そりゃもうね?
え?なんでこんな空元気かって?
そんな野暮なこと聞くんじゃないよ
俺だって空元気なことだってあるよ
はい、すみません、白状しますので勘弁してください
遡ること朝帰りをしたあの日
俺の癒しのひなさんこと同室者の桐生日向くんは点呼で誤魔化してくれたらしくお咎めはなしだった
非常にありがたく感謝をしましたよ
この1週間の弁当でデザートをつけるというお礼つきでね?
そこまでは全然いいんだわ
問題はこの部屋までついてきた風紀委員長貴方ですよ
そりゃ鈴蘭のことで相当去年はお世話になりましたけどね?その関係で何回かお部屋で食事のお礼もしましたとも、俺料理だけは自信があるからね!!
今回もお世話になったし料理振る舞うだけならもう何のそのってかんじでね
ひなさんは予定があるらしく6時くらいには部屋を出てったんだよ
それからいざ料理をしようと思えば眼鏡とられるわ、後ろからずっと引っ付いてくるわ
なんならずっと身体を撫で回されてる、まじで噂に違わぬ変態委員長だわ
てか急になんなんだよ
『先輩、今日は何故そんなに絡んでくるんです?』
今も尻を撫でられそうになるのを回避して料理を続ける
ちなみに眼鏡は先輩の目元に収まっている
「えー、興味あるんだ?」
『いや、微塵も興味ないですが流石は変態だなと。
今までそんなことなかったじゃないですか』
「たまにはノンケ落としてみたくなって」
『先輩でもそんなめんどくさいことするんですね?
でしたら他のノンケ紹介しましょうか?』
「いーや、かけるんだから落としてみたくなったんじゃん?」
『ッ、ァ』
やっちまったよ、こりゃあヤバいぞ
戻ってきてひなさん!!
いや俺は悪くない、悪くないぞ
先輩が耳元で囁くから悪いんだよ
俺、耳弱いって言ったよね!?ね?!!
完全に油断してた
ギギっと音がするんじゃないかと思いながら背後を振り返るとそこにはもう凶悪なお顔で佇む変態さんがいました
詰んだ、誰か助けて!!!!!
『待ってまってお願いだから止まって先輩、不可抗力だってば!!』
「ふぅん、かけるん耳だけでそんな声で鳴くんだ
益々楽しみじゃん」
ジリジリとさっきよりも距離が縮められる
『、っデザート!あと今日の3食作りますから勘弁してください』
ピタッと止まった距離に助かったかと若干肩の力を抜く
しばらく見つめあった後
「それで今回は手を打ってあげるよ」
チュッというリップ音を立てて俺の唇に触れてリビングから出て行く先輩
『助かった』
まーじでヤバかった
あの目は完全に食べられるんじゃないかと思った
何故か追い詰められた時にふとよぎったのが出ていく前にひなさんが先輩にデザートの自慢をしていることだった
俺のデザートは滅多に作らないんだがちょっとした人気があるらしくどうにもプレミア的な存在らしい
それだけでは弱いかと思って先輩が気に入ってくれてる俺の料理も3食つけることにした
見事に食い止めることが出来て良かった!!
ひなさんと委員長がそこまで仲良いのか気になった??目の付け所がいいね!!
実はですね、なんと!
ひなさんと風紀副委員長が幼馴染兼恋人だからですよ!!!なんと、オイシイ展開ですよね?
今日早くでてったのもデートらしいからです!
いやー尊いよね、俺の推しカップルでもある!!
え?もういっこ気になる??
なんのこと?
あー、なるほど?さっきのキス?
過剰反応しないんだってこと???
もうね、これは諦めなんだよ
さっき外では止めてたでしょって?
そりゃそうだよ、不用意で止めれるもんなら止めるよそりゃね?
さっきのはうーん、なんていうか止めると悪化するって思ったから受け入れはしたんだけど
ま、舌入れてきたら流石にとめるけどね
時と場合によってって感じだよねー
ってそんなことはどうでも良くて料理しないと
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