96 / 105
流転輪廻
しおりを挟む
「やってくれるのう。この黄金の花のせいで、法具が使い物にならなくなったではないか」
ハクタクが持つ月雅が、一気に歳を取ってしまったかのように、あと少しで崩れ落ちそうなほど腐食している。
闇の法具は、聖なる攻撃に耐えきれなかったようだ。
月雅がこの状態なら、ここから生まれた祭雅はどうなったのだろうか?
視線を祭雅へ向けると、真っ青な顔色の彼女は、両手を大地につけ苦しげな呼吸を繰り返している。
「ううっ···」
「儂がせっかく命を削ってまで力を与えたというのに、なんてざまだ。これでは全く意味がない。力は回収するしかないのう」
ハクタクは歩き出し、崩れ落ちそうな月雅を祭雅へと向けた。
「むん」
恐怖に慄く祭雅は、ハクタクに力を吸い取られ、その表情は苦痛に覆われた。
祭雅の生命力が黒い霧ごと月雅に吸収されて行く。
それと同時に月雅は見る間に修復し、黒い輝きを取り戻した。
地に伏し、片手を上げ悶える祭雅の姿を目にし、私は動揺してしまった。
「······」
祭雅が消える。
これで脅威はなくなる。
ても、それでいいの?
彼女は闇に包まれているけれど、過去の私が捨てた女性の部分だ。
言わば、私自身で私の一部でもある。
·······
私が考えていることを、行動に移すのは馬鹿げていると頭では思う。
祭雅に殺されそうになったのは事実だから。
だけど、祭雅が死んでいくのをただ見つめているだけなんて、どうしても私にはできない。
私は拳を握りしめ、ハクタクを止めようと駆け出した。
「ハクタク、やめなさい!!」
ハクタクと祭雅の間に割り込み、神器を振り上げた。
「む、なんと!」
神器の攻撃にハクタクは目を見開き、月雅で防御した。
天の美月と月雅がぶつかった途端、月雅は淡い光を発して、ピキピキとヒビが入ってゆく。
そのヒビから光が溢れ出した。
それはまるで黒い闇のメッキが剥げて、真実の姿が現れていくように見える。
「お主、何をしているのかわかっておるのか?」
ハクタクの問いに、私の心は揺らぐことはない。
「私は祭雅を助ける。これ以上彼女を、いいえ。私を弄ぶのはやめてもらうから」
「ほう、この者を私と呼ぶとはな···」
ハクタクはチラッと祭雅を一瞥し、フフッと笑った。
「そうよ。月雅も返してもらう」
「そう簡単にできると思わぬことだ!」
月雅から漏れ出る光をもろに浴びたハクタクは、苦痛にうめきながらも、得意の拳法を繰り出してきた。
何度、その技を見てきたか。
ハクタクが次にどう動くのか、瞬時に理解した私は、先手を打って神器を真横に薙ぎ払った。
ガキンと月雅に受け止められながらも、神器を打ち込んでゆく。
打ち込むほどに天の美月は輝きを増し、ハクタクを圧倒してゆく。
ハクタクは慌てて後退しながら呟いた。
「むう、このままでは儂が不利よ。···吸収した闇の力を解放するのは今しかないのう」
そう言うや否や、ハクタクはほくそ笑みながら右手を掲げた。
バリバリと、落雷のような音を響かせハクタクの右手から闇が広がる。
ビリビリと肌が粟立つ。
辺りの気流が乱れる。
風が巻き起こり、ハクタクの右手へと流れてゆく。
これはまずい!
この闇はブラックホールのようにあらゆるものを吸い込んでゆく。
この闇に飲み込まれたら、きっとアウトだ。
吸い込むものを力に還元しているようで、次第にハクタクは巨大化してきた。
嘘!?
なにあれ!
あんなに大きくなったハクタクと、どうやって戦うの?!
ブラックホールだけでも手に負えないのに!
冷や汗が流れ、背筋が凍りつきそうなほどだ。
逃げなきゃ!
私は振り返って祭雅の手を掴み、立ち上がらせた。
「馬鹿な、何故私を助けるのだ?」
祭雅は、私の行動が理解できずにまじまじと私の顔を見つめた。
「私がそうしたいからよ」
「信じられない。あんな事をしたのに···」
首を横に振る祭雅は、私に付いてくることに躊躇し、動きを止めた。
「祭雅、生きたいんだよね?」
祭雅はおずおずと頷いた。
「わかった」
ハクタクの闇が差し迫る中、ここでぐずぐずしていられない。
「死にたくないのなら、走れ!」
「·······」
祭雅の返事は聞かず、強引に繋いだ手を引っ張って走る。
闇に引きずられてはならない。
闇の吸引力に抵抗し、弱った祭雅を守りながら走るのは骨が折れる。
だけど、祭雅は絶対に助ける。
自分が決めたことだから、譲れないし諦めない。
ハアハアと息を吐き、ひたすら走る私の横に、麒麟が空から舞い降り並走する。
「深月。祭雅と二人でボクの背に乗って」
私は祭雅に目配せし頷くと、二人同時に麒麟の背に飛び乗った。
全速力で空を駆ける麒麟は、風のような速さでハクタクとの距離を取った。
「深月、ボクに協力して欲しいんだ」
「ん?協力するって、ハクタクに対抗する手段があるの?」
麒麟は大きく頷くと、話し始めた。
「以前、ボクは力を奪われた話を君にしたことがあったよね。覚えてる?」
「え?ああ、そうね」
そういえば、須弥山で麒麟はその話をしていたよね。
力を奪われたから役に立たないとか言っていたっけ。
「ボクはずっと探してたんだ。そして、ついに見つけた。やっぱり君に付いてきて正解だったね。ボクの読みに間違いはなかった」
えっ?
ちょっと待って。
「力を奪った相手ってハクタクなの?」
「そうだよ。君にとってもボクにとっても、ハクタクは因縁の相手なんだ。だけど、それだけじゃない」
「?」
「ボクは闇に染まったハクタクを救済するために来たんだ。君と式神たちの力があればそれができる。これから使う技は大掛かりになるんだけど、試す価値はあると思うよ。どう、やってみる?」
今は切羽詰まっているし、考えている時間も惜しい。
麒麟の言う技がどんなものかわからないけど、やってみるしかないよね。
「麒麟、あなたの考えを教えて。みんなで力を合わせてこの難局を乗り切りたいの!」
「わかった!きっと深月は賛同してくれると思った」
麒麟の指示が飛び、式神たちがそれに従い配置についた。
この技の中心は私と麒麟。
ハクタクの闇に引きずられない程の距離を取らなければならない。
だから、もの凄く広範囲に渡る技となるのだ。
ハクタクを取り囲む形で式神が配置されている。
これはなにかの陣形なのだろうか?
「深月、ボクの話した通りに技を発動させるんだ。できるね?」
「うん!任せて」
私は祭雅を引き連れ闇の影響のない所まで来て、神器をバラリと開いた。
「西の白虎。東の青龍。南の朱雀。北の玄武」
四神に向けて、神器を振るう。
四つの勾玉は光り、四神の一人ひとりが強い光を発し、その光は糸のようにするりと伸びて繋がった。
「日のアマテラス。夜のツクヨミ」
私が二人の神に向けて神器を振るうと、二つの勾玉は光り、アマテラスとツクヨミも強い光に包まれた。
「タオの麒麟。表の深月。裏の祭雅」
神器が一層強い光を放ち、勾玉と麒麟もまた輝き始める。
それだけじゃなくて、私も祭雅も輝き出した。
式神たちの放つ光は線で繋がり、ハクタクを包囲する光の網のように見える。
「む、小賢しい式神共よ。そんな陳腐な技で儂を捕まえる事ができるものか」
「ハクタク!覚悟しなさい」
ハクタクは左手も掲げ、闇の力は倍増して広がる。
私は集中する。
神器を通して胸の中心から流れる私の力は、全ての式神に行き渡り、それぞれの力を引き出してゆく。
光の網はハクタクの闇に触れた。
バチっと大きな音がして、光は闇を押し返した。
ああ、この技は物凄く力を食う。
ここにいる式神みんなの力を扱うんだから、当然なんだとは思うけど、持っていかれる力が半端ない。
集中しなければすぐにでも力は霧散してしまいそうだ。
ふうっと私は深呼吸し、両手に持つ神器にありったけの力を注ぎ込んだ。
「流転輪廻!」
ハクタクが持つ月雅が、一気に歳を取ってしまったかのように、あと少しで崩れ落ちそうなほど腐食している。
闇の法具は、聖なる攻撃に耐えきれなかったようだ。
月雅がこの状態なら、ここから生まれた祭雅はどうなったのだろうか?
視線を祭雅へ向けると、真っ青な顔色の彼女は、両手を大地につけ苦しげな呼吸を繰り返している。
「ううっ···」
「儂がせっかく命を削ってまで力を与えたというのに、なんてざまだ。これでは全く意味がない。力は回収するしかないのう」
ハクタクは歩き出し、崩れ落ちそうな月雅を祭雅へと向けた。
「むん」
恐怖に慄く祭雅は、ハクタクに力を吸い取られ、その表情は苦痛に覆われた。
祭雅の生命力が黒い霧ごと月雅に吸収されて行く。
それと同時に月雅は見る間に修復し、黒い輝きを取り戻した。
地に伏し、片手を上げ悶える祭雅の姿を目にし、私は動揺してしまった。
「······」
祭雅が消える。
これで脅威はなくなる。
ても、それでいいの?
彼女は闇に包まれているけれど、過去の私が捨てた女性の部分だ。
言わば、私自身で私の一部でもある。
·······
私が考えていることを、行動に移すのは馬鹿げていると頭では思う。
祭雅に殺されそうになったのは事実だから。
だけど、祭雅が死んでいくのをただ見つめているだけなんて、どうしても私にはできない。
私は拳を握りしめ、ハクタクを止めようと駆け出した。
「ハクタク、やめなさい!!」
ハクタクと祭雅の間に割り込み、神器を振り上げた。
「む、なんと!」
神器の攻撃にハクタクは目を見開き、月雅で防御した。
天の美月と月雅がぶつかった途端、月雅は淡い光を発して、ピキピキとヒビが入ってゆく。
そのヒビから光が溢れ出した。
それはまるで黒い闇のメッキが剥げて、真実の姿が現れていくように見える。
「お主、何をしているのかわかっておるのか?」
ハクタクの問いに、私の心は揺らぐことはない。
「私は祭雅を助ける。これ以上彼女を、いいえ。私を弄ぶのはやめてもらうから」
「ほう、この者を私と呼ぶとはな···」
ハクタクはチラッと祭雅を一瞥し、フフッと笑った。
「そうよ。月雅も返してもらう」
「そう簡単にできると思わぬことだ!」
月雅から漏れ出る光をもろに浴びたハクタクは、苦痛にうめきながらも、得意の拳法を繰り出してきた。
何度、その技を見てきたか。
ハクタクが次にどう動くのか、瞬時に理解した私は、先手を打って神器を真横に薙ぎ払った。
ガキンと月雅に受け止められながらも、神器を打ち込んでゆく。
打ち込むほどに天の美月は輝きを増し、ハクタクを圧倒してゆく。
ハクタクは慌てて後退しながら呟いた。
「むう、このままでは儂が不利よ。···吸収した闇の力を解放するのは今しかないのう」
そう言うや否や、ハクタクはほくそ笑みながら右手を掲げた。
バリバリと、落雷のような音を響かせハクタクの右手から闇が広がる。
ビリビリと肌が粟立つ。
辺りの気流が乱れる。
風が巻き起こり、ハクタクの右手へと流れてゆく。
これはまずい!
この闇はブラックホールのようにあらゆるものを吸い込んでゆく。
この闇に飲み込まれたら、きっとアウトだ。
吸い込むものを力に還元しているようで、次第にハクタクは巨大化してきた。
嘘!?
なにあれ!
あんなに大きくなったハクタクと、どうやって戦うの?!
ブラックホールだけでも手に負えないのに!
冷や汗が流れ、背筋が凍りつきそうなほどだ。
逃げなきゃ!
私は振り返って祭雅の手を掴み、立ち上がらせた。
「馬鹿な、何故私を助けるのだ?」
祭雅は、私の行動が理解できずにまじまじと私の顔を見つめた。
「私がそうしたいからよ」
「信じられない。あんな事をしたのに···」
首を横に振る祭雅は、私に付いてくることに躊躇し、動きを止めた。
「祭雅、生きたいんだよね?」
祭雅はおずおずと頷いた。
「わかった」
ハクタクの闇が差し迫る中、ここでぐずぐずしていられない。
「死にたくないのなら、走れ!」
「·······」
祭雅の返事は聞かず、強引に繋いだ手を引っ張って走る。
闇に引きずられてはならない。
闇の吸引力に抵抗し、弱った祭雅を守りながら走るのは骨が折れる。
だけど、祭雅は絶対に助ける。
自分が決めたことだから、譲れないし諦めない。
ハアハアと息を吐き、ひたすら走る私の横に、麒麟が空から舞い降り並走する。
「深月。祭雅と二人でボクの背に乗って」
私は祭雅に目配せし頷くと、二人同時に麒麟の背に飛び乗った。
全速力で空を駆ける麒麟は、風のような速さでハクタクとの距離を取った。
「深月、ボクに協力して欲しいんだ」
「ん?協力するって、ハクタクに対抗する手段があるの?」
麒麟は大きく頷くと、話し始めた。
「以前、ボクは力を奪われた話を君にしたことがあったよね。覚えてる?」
「え?ああ、そうね」
そういえば、須弥山で麒麟はその話をしていたよね。
力を奪われたから役に立たないとか言っていたっけ。
「ボクはずっと探してたんだ。そして、ついに見つけた。やっぱり君に付いてきて正解だったね。ボクの読みに間違いはなかった」
えっ?
ちょっと待って。
「力を奪った相手ってハクタクなの?」
「そうだよ。君にとってもボクにとっても、ハクタクは因縁の相手なんだ。だけど、それだけじゃない」
「?」
「ボクは闇に染まったハクタクを救済するために来たんだ。君と式神たちの力があればそれができる。これから使う技は大掛かりになるんだけど、試す価値はあると思うよ。どう、やってみる?」
今は切羽詰まっているし、考えている時間も惜しい。
麒麟の言う技がどんなものかわからないけど、やってみるしかないよね。
「麒麟、あなたの考えを教えて。みんなで力を合わせてこの難局を乗り切りたいの!」
「わかった!きっと深月は賛同してくれると思った」
麒麟の指示が飛び、式神たちがそれに従い配置についた。
この技の中心は私と麒麟。
ハクタクの闇に引きずられない程の距離を取らなければならない。
だから、もの凄く広範囲に渡る技となるのだ。
ハクタクを取り囲む形で式神が配置されている。
これはなにかの陣形なのだろうか?
「深月、ボクの話した通りに技を発動させるんだ。できるね?」
「うん!任せて」
私は祭雅を引き連れ闇の影響のない所まで来て、神器をバラリと開いた。
「西の白虎。東の青龍。南の朱雀。北の玄武」
四神に向けて、神器を振るう。
四つの勾玉は光り、四神の一人ひとりが強い光を発し、その光は糸のようにするりと伸びて繋がった。
「日のアマテラス。夜のツクヨミ」
私が二人の神に向けて神器を振るうと、二つの勾玉は光り、アマテラスとツクヨミも強い光に包まれた。
「タオの麒麟。表の深月。裏の祭雅」
神器が一層強い光を放ち、勾玉と麒麟もまた輝き始める。
それだけじゃなくて、私も祭雅も輝き出した。
式神たちの放つ光は線で繋がり、ハクタクを包囲する光の網のように見える。
「む、小賢しい式神共よ。そんな陳腐な技で儂を捕まえる事ができるものか」
「ハクタク!覚悟しなさい」
ハクタクは左手も掲げ、闇の力は倍増して広がる。
私は集中する。
神器を通して胸の中心から流れる私の力は、全ての式神に行き渡り、それぞれの力を引き出してゆく。
光の網はハクタクの闇に触れた。
バチっと大きな音がして、光は闇を押し返した。
ああ、この技は物凄く力を食う。
ここにいる式神みんなの力を扱うんだから、当然なんだとは思うけど、持っていかれる力が半端ない。
集中しなければすぐにでも力は霧散してしまいそうだ。
ふうっと私は深呼吸し、両手に持つ神器にありったけの力を注ぎ込んだ。
「流転輪廻!」
10
お気に入りに追加
76
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
フェル 森で助けた女性騎士に一目惚れして、その後イチャイチャしながらずっと一緒に暮らす話
カトウ
ファンタジー
こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。
チートなんてない。
日本で生きてきたという曖昧な記憶を持って、少年は育った。
自分にも何かすごい力があるんじゃないか。そう思っていたけれど全くパッとしない。
魔法?生活魔法しか使えませんけど。
物作り?こんな田舎で何ができるんだ。
狩り?僕が狙えば獲物が逃げていくよ。
そんな僕も15歳。成人の年になる。
何もない田舎から都会に出て仕事を探そうと考えていた矢先、森で倒れている美しい女性騎士をみつける。
こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。
女性騎士に一目惚れしてしまった、少し人と変わった考えを方を持つ青年が、いろいろな人と関わりながら、ゆっくりと成長していく物語。
になればいいと思っています。
皆様の感想。いただけたら嬉しいです。
面白い。少しでも思っていただけたらお気に入りに登録をぜひお願いいたします。
よろしくお願いします!
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿しております。
続きが気になる!もしそう思っていただけたのならこちらでもお読みいただけます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる