16 / 103
人質
しおりを挟む
美女は目を細めて、頭から足元まで舐めるように私を見る。
「忌々しい小娘よ、見てなさい」
そう呟くと、右手を前に突き出した。
急に目の前が白くなり、凄まじい冷気が私達に襲い来る。
パリッパリッと急速に全身が凍りつてきて、咄嗟のことに対応しきれない。
ヤトも私の隣で剣を片手に凍てついている。
動きたくても、冷たさと痛みで動けない。尋常ではない痛みで、声を絞り出そうにも無理だった。
もうどうにもならないの?
これ、かなり不味いんじゃない?
絶体絶命というやつなのかも。
そう思ったとき、ふんわりと誰かが私を包み込んだ。
それは暖かい陽だまりのようで、身も心も癒やされるような気がした。
その中で、魔法が解けるかのように、全身の凍てつきは一気に解消された。
そして、私を包み込んでいた誰かは、ガクリと膝を折る。
私は慌ててその人の顔を覗き込んだ。
「ユキちゃん!!」
私を包み込んでいたのは、ユキちゃんだった。
彼は扇の中にいたはずなんだけど、私の危機を察知して出てきてくれたのだろうか?
彼は苦しげに息を吐く。
「深月すまない、もっと早くに出るべきだった」
「何言ってるの?!ユキちゃん、ごめん。また私あなたに助けられた」
そう言うと、ユキちゃんはふわりと微笑んで、私の頬に手を触れて囁いた。
「深月、謝るな。私はお前のもの、お前を守ることが私の役目だ」
私はこらえきれずに、一筋頬に涙が伝った。
「私は死なないと言っただろう?これしきのことでは、びくともしない」
嘘、それはやせ我慢というものでしょう。痛々しすぎる。
ユキちゃんは私の頬の涙をそっと拭うと立ち上がった。
その表情は引き締まり、白い美女を睨めつけている。
「ちょっと、ユキちゃんダメよ。私が行くんだからね」
今にも戦闘態勢に入りそうなユキちゃんの袖口を掴んで押し止める。
「いや、深月はそこにいてくれ」
「いやよ」
私は頑なに首を振る。
ユキちゃんは眉根を寄せ、ため息をついた。
「深月、お前をこれ以上危険な目に合わせる訳にはいかない。現に今、危機だっただろう?」
「私、初心者だから、そんなこともあるのよ。今スキルアップしてる所だから、広い心で見守ってね。もっともっと強くなるから」
こうでも言わなきゃユキちゃんは無理するに決まってる。
深手を負っている今は、なんとしてでもユキちゃんを戦いから遠ざけなければならない。
それに私、本当に経験を積んで、みんなを護れるくらい強くならないといけないんだ。
「深月···」
ユキちゃんは私の頭をポンポンと撫でると、ギュッと抱きしめてきた。
うわ!
あの、みんなの前なんだけど!っていうか敵前なんですけど。
彼はよくギュッと抱きしめるけど、挨拶かなにかだと思ってるのだろうか?
こっちは、心臓がドキドキなんだよね。
「あんた達。どうでもいいけど、私を無視しないでくれるかしら」
眉間に皺を寄せ、こちらを睨む美女はイライラを募らせている。
「ちっ」と、舌打ちしたユキちゃんは、私を解放し美女に向き直った。
気がつけば、周りにいた美女軍団は全て姿を消しており、伶さんはじめ、所員の面々は私の周りに集結した。
伶さんは私の前に進み出ると言った。
「深月、今日は見学の筈なのにすまない。後は任せてくれ」
「伶さん、···わかりました」
私とユキちゃんは顔を見合わせて、一歩引いた。
ここは、所長である伶さんに任せよう。
これでユキちゃんを戦わせずに済む。本人は何でも無いようなフリをしているけど、かなりダメージを受けているはずだ。
ホッとしてユキちゃんを見上げると、私の視線に気付き、ニコっと微笑んだ。
その微笑みはとても綺麗で、またしても私はドキドキしてしまい、慌てて顔を背けた。
私の隣で凍りついていたヤトは、悠也さんに呪符を貼り付けられ、術を解除してもらっていた。
そしてゼイゼイと荒く息を吐くと、その赤い瞳で美女を睨みつけた。
「祭雅、私が戦ってあの首をお前に捧げよう」
「うわ、首?!いえ、結構です。首なんてもらっても少しも嬉しくないから」
もう、ヤトったら相変わらずだよね。
ヤトは腕を組み首を傾げた。
「では、何が嬉しい?どうしたらお前を喜ばせることができる?」
そこまでしてもらわなくてもいいんだけどね。
んー、強いて言えばあれかな。
「そうだな。みんなが無事に帰れたら私は嬉しいな。そしたら、みんなでパーティーをしよう」
「パーティー?」
「えーと、祝杯を上げようってこと。みんなで美味しいご飯やスイーツなんかを、ワイワイ言って食べたり飲んだりしたら、きっと楽しいだろうね」
「祝杯か、それはいい!」
ヤトにどうしろと言うわけじゃないけど、みんなで無事に帰ることが目的だ。
祝杯とかパーティーは、いわばおまけ的なもの。
誰一人、怪我することなく戻りたいものである。
そうこうしている内に、伶さんは身構え、アメノウズメが先行して美女に攻撃を仕掛ける。
「あんたの相手はこっちだよ」
美女はアメノウズメに向かってフッと息を吹きかけると、いなくなったと思った美女軍団が復活したではないか。
アメノウズメは美女たちに取り囲まれ、孤立してしまった。
「あら、お楽しみはまだまだこれからよ」
美女はこちらに向かって息を吹きかけ、私達の周りにも先程倒したはずの美女たちが復活した。
これではいくら倒しても切りが無い。
やはり、本体を倒すしかないようだ。
「そう思い通りには行かせない」
美女本体の一番近くにいる伶さんは、一気に美女本体に走り寄り間合いを詰めた。
「あら、やっと来たのね」
美女はニヤリと笑い両手を胸の前に出し、集中している。
両手の上には氷でできた小太刀が現れ、それを持つと伶さんに斬り掛かった。
キーンと、小太刀と剣の交わる音が響く。
美女は女性で力が弱い様に見えるけど、そんなことはなく、伶さんと同等かそれ以上のパワーがある。
妖魔とは、人間の常識が当てはまらない。
しかし、その妖魔の上を行く伶さんのスピードと剣技。
美女の腕には無数の傷ができ、そこから流血している。
美女は青ざめ、数歩引いて体勢を立て直す。
「あなたは本当に人間なの?!」
そう呟く美女の声を無視し、伶さんはこの機に乗じて一気に畳み掛ける。
数撃の打ち合いの後、美女の小太刀を軽々と跳ね飛ばし、喉元に剣を突きつけた。
「ま、待って。これを見なさい」
顔を引きつらせながら、後方を指差す。
先程までそこは濃い霧がかかり、全く見えなかった。
しかし美女が指さした途端、術が解けたようで、さあっと霧が引いてゆく。
そこには、氷でできた十字架が見える。そしてそこに磔になっている人物が見え、私達は騒然となった。
何故ならその人物とは、小さな子供だったからだ。
「忌々しい小娘よ、見てなさい」
そう呟くと、右手を前に突き出した。
急に目の前が白くなり、凄まじい冷気が私達に襲い来る。
パリッパリッと急速に全身が凍りつてきて、咄嗟のことに対応しきれない。
ヤトも私の隣で剣を片手に凍てついている。
動きたくても、冷たさと痛みで動けない。尋常ではない痛みで、声を絞り出そうにも無理だった。
もうどうにもならないの?
これ、かなり不味いんじゃない?
絶体絶命というやつなのかも。
そう思ったとき、ふんわりと誰かが私を包み込んだ。
それは暖かい陽だまりのようで、身も心も癒やされるような気がした。
その中で、魔法が解けるかのように、全身の凍てつきは一気に解消された。
そして、私を包み込んでいた誰かは、ガクリと膝を折る。
私は慌ててその人の顔を覗き込んだ。
「ユキちゃん!!」
私を包み込んでいたのは、ユキちゃんだった。
彼は扇の中にいたはずなんだけど、私の危機を察知して出てきてくれたのだろうか?
彼は苦しげに息を吐く。
「深月すまない、もっと早くに出るべきだった」
「何言ってるの?!ユキちゃん、ごめん。また私あなたに助けられた」
そう言うと、ユキちゃんはふわりと微笑んで、私の頬に手を触れて囁いた。
「深月、謝るな。私はお前のもの、お前を守ることが私の役目だ」
私はこらえきれずに、一筋頬に涙が伝った。
「私は死なないと言っただろう?これしきのことでは、びくともしない」
嘘、それはやせ我慢というものでしょう。痛々しすぎる。
ユキちゃんは私の頬の涙をそっと拭うと立ち上がった。
その表情は引き締まり、白い美女を睨めつけている。
「ちょっと、ユキちゃんダメよ。私が行くんだからね」
今にも戦闘態勢に入りそうなユキちゃんの袖口を掴んで押し止める。
「いや、深月はそこにいてくれ」
「いやよ」
私は頑なに首を振る。
ユキちゃんは眉根を寄せ、ため息をついた。
「深月、お前をこれ以上危険な目に合わせる訳にはいかない。現に今、危機だっただろう?」
「私、初心者だから、そんなこともあるのよ。今スキルアップしてる所だから、広い心で見守ってね。もっともっと強くなるから」
こうでも言わなきゃユキちゃんは無理するに決まってる。
深手を負っている今は、なんとしてでもユキちゃんを戦いから遠ざけなければならない。
それに私、本当に経験を積んで、みんなを護れるくらい強くならないといけないんだ。
「深月···」
ユキちゃんは私の頭をポンポンと撫でると、ギュッと抱きしめてきた。
うわ!
あの、みんなの前なんだけど!っていうか敵前なんですけど。
彼はよくギュッと抱きしめるけど、挨拶かなにかだと思ってるのだろうか?
こっちは、心臓がドキドキなんだよね。
「あんた達。どうでもいいけど、私を無視しないでくれるかしら」
眉間に皺を寄せ、こちらを睨む美女はイライラを募らせている。
「ちっ」と、舌打ちしたユキちゃんは、私を解放し美女に向き直った。
気がつけば、周りにいた美女軍団は全て姿を消しており、伶さんはじめ、所員の面々は私の周りに集結した。
伶さんは私の前に進み出ると言った。
「深月、今日は見学の筈なのにすまない。後は任せてくれ」
「伶さん、···わかりました」
私とユキちゃんは顔を見合わせて、一歩引いた。
ここは、所長である伶さんに任せよう。
これでユキちゃんを戦わせずに済む。本人は何でも無いようなフリをしているけど、かなりダメージを受けているはずだ。
ホッとしてユキちゃんを見上げると、私の視線に気付き、ニコっと微笑んだ。
その微笑みはとても綺麗で、またしても私はドキドキしてしまい、慌てて顔を背けた。
私の隣で凍りついていたヤトは、悠也さんに呪符を貼り付けられ、術を解除してもらっていた。
そしてゼイゼイと荒く息を吐くと、その赤い瞳で美女を睨みつけた。
「祭雅、私が戦ってあの首をお前に捧げよう」
「うわ、首?!いえ、結構です。首なんてもらっても少しも嬉しくないから」
もう、ヤトったら相変わらずだよね。
ヤトは腕を組み首を傾げた。
「では、何が嬉しい?どうしたらお前を喜ばせることができる?」
そこまでしてもらわなくてもいいんだけどね。
んー、強いて言えばあれかな。
「そうだな。みんなが無事に帰れたら私は嬉しいな。そしたら、みんなでパーティーをしよう」
「パーティー?」
「えーと、祝杯を上げようってこと。みんなで美味しいご飯やスイーツなんかを、ワイワイ言って食べたり飲んだりしたら、きっと楽しいだろうね」
「祝杯か、それはいい!」
ヤトにどうしろと言うわけじゃないけど、みんなで無事に帰ることが目的だ。
祝杯とかパーティーは、いわばおまけ的なもの。
誰一人、怪我することなく戻りたいものである。
そうこうしている内に、伶さんは身構え、アメノウズメが先行して美女に攻撃を仕掛ける。
「あんたの相手はこっちだよ」
美女はアメノウズメに向かってフッと息を吹きかけると、いなくなったと思った美女軍団が復活したではないか。
アメノウズメは美女たちに取り囲まれ、孤立してしまった。
「あら、お楽しみはまだまだこれからよ」
美女はこちらに向かって息を吹きかけ、私達の周りにも先程倒したはずの美女たちが復活した。
これではいくら倒しても切りが無い。
やはり、本体を倒すしかないようだ。
「そう思い通りには行かせない」
美女本体の一番近くにいる伶さんは、一気に美女本体に走り寄り間合いを詰めた。
「あら、やっと来たのね」
美女はニヤリと笑い両手を胸の前に出し、集中している。
両手の上には氷でできた小太刀が現れ、それを持つと伶さんに斬り掛かった。
キーンと、小太刀と剣の交わる音が響く。
美女は女性で力が弱い様に見えるけど、そんなことはなく、伶さんと同等かそれ以上のパワーがある。
妖魔とは、人間の常識が当てはまらない。
しかし、その妖魔の上を行く伶さんのスピードと剣技。
美女の腕には無数の傷ができ、そこから流血している。
美女は青ざめ、数歩引いて体勢を立て直す。
「あなたは本当に人間なの?!」
そう呟く美女の声を無視し、伶さんはこの機に乗じて一気に畳み掛ける。
数撃の打ち合いの後、美女の小太刀を軽々と跳ね飛ばし、喉元に剣を突きつけた。
「ま、待って。これを見なさい」
顔を引きつらせながら、後方を指差す。
先程までそこは濃い霧がかかり、全く見えなかった。
しかし美女が指さした途端、術が解けたようで、さあっと霧が引いてゆく。
そこには、氷でできた十字架が見える。そしてそこに磔になっている人物が見え、私達は騒然となった。
何故ならその人物とは、小さな子供だったからだ。
0
お気に入りに追加
72
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ニンジャマスター・ダイヤ
竹井ゴールド
キャラ文芸
沖縄県の手塚島で育った母子家庭の手塚大也は実母の死によって、東京の遠縁の大鳥家に引き取られる事となった。
大鳥家は大鳥コンツェルンの創業一族で、裏では日本を陰から守る政府機関・大鳥忍軍を率いる忍者一族だった。
沖縄県の手塚島で忍者の修行をして育った大也は東京に出て、忍者の争いに否応なく巻き込まれるのだった。
皆で異世界転移したら、私だけがハブかれてイケメンに囲まれた
愛丸 リナ
恋愛
少女は綺麗過ぎた。
整った顔、透き通るような金髪ロングと薄茶と灰色のオッドアイ……彼女はハーフだった。
最初は「可愛い」「綺麗」って言われてたよ?
でも、それは大きくなるにつれ、言われなくなってきて……いじめの対象になっちゃった。
クラス一斉に異世界へ転移した時、彼女だけは「醜女(しこめ)だから」と国外追放を言い渡されて……
たった一人で途方に暮れていた時、“彼ら”は現れた
それが後々あんな事になるなんて、その時の彼女は何も知らない
______________________________
ATTENTION
自己満小説満載
一話ずつ、出来上がり次第投稿
急亀更新急チーター更新だったり、不定期更新だったりする
文章が変な時があります
恋愛に発展するのはいつになるのかは、まだ未定
以上の事が大丈夫な方のみ、ゆっくりしていってください
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる