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お仕事です
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帰宅途中は何事もなく···って言いたいところなんだけど、影の中からちらほらと子鬼みたいなのが出てきて、襲ってくるんだよね。
ユキちゃんに聞いたら、餓鬼だって言っていた。
妙にお腹が出ていて、後はガリガリに痩せている。
目はギラギラとしていて、いつも餓えている鬼。
私は一応身構えるんだけど、その前にヤトがサクッと倒してしまう。
「こんなザコ、私の指一本で事足りる」
そう言って、ホントに指でデコピンしていた。餓鬼は一瞬で消え、黒い粒子となって空へと上っていった。
それにしても、私は今まで鬼なんて見たこともなければ、幽霊なんかの類も見たことないんだよね。
なぜ急に鬼に遭遇するようになったのか、首を傾げるばかりだ。
家にたどり着いた私達は、身支度を済ませ再び赤星事務所へと向かった。
事務所ビル二階にて、事務所の呼び鈴を押すと、中からは弓削さんが笑顔で現れた。
「早かったな、入って」
「はい」
うわ!改めて仕事だって思うと何だか緊張してくる。
ドキドキしながら、ユキちゃんとヤトも一緒に事務所へ入る。
ヤトとの戦闘で事務所内はだいぶ荒れていたんだけど、今は綺麗に片付けられている。
「おはようございます」
大きな声で挨拶をすれば、「おはよう」と、所長はステキな笑顔で答えてくれる。
私は昨日のことから朝の食事の件までのお礼を伝えると、所長は私の体調をとても気遣ってくれた。
なんて優しいんだろう。それに、今日も朝からカッコいい!
私は暫く所長に見惚れていたら、ユキちゃんに後ろから小突かれはっと我に返る。
見惚れてる場合じゃないよね。
室内を見回すと、もう一人、初めて見る顔の男性が机に向かっており、彼は会釈をすると椅子から立ち上がった。
私は彼のもとへと向かう。
「今日からお世話になる雪村深月です。よろしくお願いします」
お辞儀をしながら挨拶をすると、彼は微笑み右手を差し出した。
「はじめまして。火室悠也です。こちらこそよろしく」
彼は赤みがかった茶髪に、キリッとした目元で彫りの深いイケメンだ。
このところ、会う男性陣のイケメン率の高いこと。
陰陽師関係者は皆イケメンなのではないのだろうかと思いつつ、私も右手を差し出して握手をする。
うわ!この人の手、なんだかとても熱いんだけどなんだろう?具合が悪いようには見えない。
髪も赤いし名字も含めて、炎のような印象を受ける。
私が不思議そうにしていたのがわかったのか、火室さんは自分の手を見つめながら話し始めた。
「この手、熱いだろ?俺はここのメンテナンス担当なんだ」
「えーと、メンテナンスって?」
「陰陽師は式神を使うだろ?式神カードや法具は陰陽師にとって必須の道具だ。君は新人だからカードからだと思うけど、俺は式神カードや呪符の作成、それに法具のメンテナンスを行う。この手は法具師の手だ。···まだ見習いだけどな」
法具?
陰陽師の必須の道具というと、もしかしてこれの事かな?
私は扇を取り出した。
「あの、この扇なんですけど。これってもしかして法具ですか?」
「法具かだって?お、おい!なんだコレは?!」
半ば奪い取るような形で、火室さんは私の扇を手にした。
それを見たユキちゃんは眉をピクッと上げ、ヤトは腕を組み火室さんを睨み付けている。
式神たちは他人に月雅を持たれるのがとても嫌みたいだ。
火室さんは扇を水平に持って目を細め、観察している。
その目はとても真剣で、周りのことなどまるで目に入っていないかのように、扇に集中している。
扇の素材や房飾りの水晶、状態などを詳しく調べているようだ。
私の隣に所長が来て、扇を凝視している。
「雪村さん、一体どこでこの扇を手に入れた?」
「え、須弥山です」
「須弥山!」
驚く所長の隣にいつの間にか弓削さんが並び、私に詰め寄ってきた。
「なんだって?!須弥山!!俺だってまだ行ってないのに?」
弓削さんは悔しそうに歯噛みした。
涙ぐんでいるように見えるのは気のせいだろうか?
私は昨夜の出来事を掻い摘んで話した。
「ガイドなしで須弥山に行き、法具と式神を手に入れた···信じられないことだが、事実か···」
所長の声に弓削さんは、天を仰いで呟いた。
「ああ、なんてこった!一夜にして新人に抜かされるとは」
「······」
いつも明るい弓削さんは、落ち込んでいる。そんなにショックだったのかな?
「悠也、この法具の年代と製作者の識別は出来るか?」
所長の問に火室さんは眉間に皺を寄せ答えた。
「いや、この扇が開かない。こんな特殊な造りの法具は初めて見た。今、方法を探している。もう少し待ってくれ」
「わかった。では宝玉の数は?」
火室さんは宝玉の数を数えて目を瞠った。
「宝玉の数は十二個だ。凄いな」
「えっ?それって凄いことなの?」
何が凄いのかわからずに首を傾げていると、所長が説明をしてくれた。
「ああ、凄い。宝玉一つにつき式神を一神宿すことができる。この扇には十二個の宝玉がついているから、式神は十二神宿せる。一人の術者が十二神もの式神を顕現させコントロールすることは並のことじゃないんだ。だからこの法具を平気で扱う君も並ではない」
私、他の陰陽師をあまり知らないから、これが凄いとか並ではないとか言われても、全然ピンと来ないんだよね。
それに、今は式神は二人だけだし。
きっと皆、私のことを買いかぶり過ぎているんだと思う。
『トゥルルルル』
所長の携帯電話が鳴り響き、一瞬その場の雰囲気がピリリとなった。
所長は皆に目配せをして席を外し、奥の所長室へと入ってゆく。
あら、この雰囲気は何事なんだろう?辺りに緊張感が漂う。
「あ、悪い。まだ説明することがあったな」
弓削さんはいきなり立ち直って話し始めた。
「はい、これ」
そう言って手渡されたのは携帯電話。
カラーは赤で銀色の星のマークがデザインされている。
「これ凄くカッコいい」
「そうだろ、これは仕事用だ。電話やメールで連絡が入る。依頼先の地図なんかも情報として入るが、ここで知り得た情報は他に漏らさないように。法律に触れるから」
それは守秘義務ということね。
国家資格が存在するだけに、厳しいんだ。
「あと、呼び名について。ここでは皆、名前で呼び合う。雪村さんのことは深月と呼ぶから」
へえ、そうなんだ。
それなら、弓削さんは拓斗さん、火室さんは悠也さん、そして所長は伶さんと呼べばいいんだね。
私が頷いていると、所長、いや、伶さんが所長室から戻ってきて、皆の前に立った。
「緊急で依頼が入った。悠也、車の準備を。深月は初めてだから、拓斗はしっかりサポートしてやってくれ」
「「了解!」」
うわぁ、依頼だって!
車で出掛けるみたいだけど、初日からハードになりそうな予感がする。
さあ、お仕事開始!
ユキちゃんに聞いたら、餓鬼だって言っていた。
妙にお腹が出ていて、後はガリガリに痩せている。
目はギラギラとしていて、いつも餓えている鬼。
私は一応身構えるんだけど、その前にヤトがサクッと倒してしまう。
「こんなザコ、私の指一本で事足りる」
そう言って、ホントに指でデコピンしていた。餓鬼は一瞬で消え、黒い粒子となって空へと上っていった。
それにしても、私は今まで鬼なんて見たこともなければ、幽霊なんかの類も見たことないんだよね。
なぜ急に鬼に遭遇するようになったのか、首を傾げるばかりだ。
家にたどり着いた私達は、身支度を済ませ再び赤星事務所へと向かった。
事務所ビル二階にて、事務所の呼び鈴を押すと、中からは弓削さんが笑顔で現れた。
「早かったな、入って」
「はい」
うわ!改めて仕事だって思うと何だか緊張してくる。
ドキドキしながら、ユキちゃんとヤトも一緒に事務所へ入る。
ヤトとの戦闘で事務所内はだいぶ荒れていたんだけど、今は綺麗に片付けられている。
「おはようございます」
大きな声で挨拶をすれば、「おはよう」と、所長はステキな笑顔で答えてくれる。
私は昨日のことから朝の食事の件までのお礼を伝えると、所長は私の体調をとても気遣ってくれた。
なんて優しいんだろう。それに、今日も朝からカッコいい!
私は暫く所長に見惚れていたら、ユキちゃんに後ろから小突かれはっと我に返る。
見惚れてる場合じゃないよね。
室内を見回すと、もう一人、初めて見る顔の男性が机に向かっており、彼は会釈をすると椅子から立ち上がった。
私は彼のもとへと向かう。
「今日からお世話になる雪村深月です。よろしくお願いします」
お辞儀をしながら挨拶をすると、彼は微笑み右手を差し出した。
「はじめまして。火室悠也です。こちらこそよろしく」
彼は赤みがかった茶髪に、キリッとした目元で彫りの深いイケメンだ。
このところ、会う男性陣のイケメン率の高いこと。
陰陽師関係者は皆イケメンなのではないのだろうかと思いつつ、私も右手を差し出して握手をする。
うわ!この人の手、なんだかとても熱いんだけどなんだろう?具合が悪いようには見えない。
髪も赤いし名字も含めて、炎のような印象を受ける。
私が不思議そうにしていたのがわかったのか、火室さんは自分の手を見つめながら話し始めた。
「この手、熱いだろ?俺はここのメンテナンス担当なんだ」
「えーと、メンテナンスって?」
「陰陽師は式神を使うだろ?式神カードや法具は陰陽師にとって必須の道具だ。君は新人だからカードからだと思うけど、俺は式神カードや呪符の作成、それに法具のメンテナンスを行う。この手は法具師の手だ。···まだ見習いだけどな」
法具?
陰陽師の必須の道具というと、もしかしてこれの事かな?
私は扇を取り出した。
「あの、この扇なんですけど。これってもしかして法具ですか?」
「法具かだって?お、おい!なんだコレは?!」
半ば奪い取るような形で、火室さんは私の扇を手にした。
それを見たユキちゃんは眉をピクッと上げ、ヤトは腕を組み火室さんを睨み付けている。
式神たちは他人に月雅を持たれるのがとても嫌みたいだ。
火室さんは扇を水平に持って目を細め、観察している。
その目はとても真剣で、周りのことなどまるで目に入っていないかのように、扇に集中している。
扇の素材や房飾りの水晶、状態などを詳しく調べているようだ。
私の隣に所長が来て、扇を凝視している。
「雪村さん、一体どこでこの扇を手に入れた?」
「え、須弥山です」
「須弥山!」
驚く所長の隣にいつの間にか弓削さんが並び、私に詰め寄ってきた。
「なんだって?!須弥山!!俺だってまだ行ってないのに?」
弓削さんは悔しそうに歯噛みした。
涙ぐんでいるように見えるのは気のせいだろうか?
私は昨夜の出来事を掻い摘んで話した。
「ガイドなしで須弥山に行き、法具と式神を手に入れた···信じられないことだが、事実か···」
所長の声に弓削さんは、天を仰いで呟いた。
「ああ、なんてこった!一夜にして新人に抜かされるとは」
「······」
いつも明るい弓削さんは、落ち込んでいる。そんなにショックだったのかな?
「悠也、この法具の年代と製作者の識別は出来るか?」
所長の問に火室さんは眉間に皺を寄せ答えた。
「いや、この扇が開かない。こんな特殊な造りの法具は初めて見た。今、方法を探している。もう少し待ってくれ」
「わかった。では宝玉の数は?」
火室さんは宝玉の数を数えて目を瞠った。
「宝玉の数は十二個だ。凄いな」
「えっ?それって凄いことなの?」
何が凄いのかわからずに首を傾げていると、所長が説明をしてくれた。
「ああ、凄い。宝玉一つにつき式神を一神宿すことができる。この扇には十二個の宝玉がついているから、式神は十二神宿せる。一人の術者が十二神もの式神を顕現させコントロールすることは並のことじゃないんだ。だからこの法具を平気で扱う君も並ではない」
私、他の陰陽師をあまり知らないから、これが凄いとか並ではないとか言われても、全然ピンと来ないんだよね。
それに、今は式神は二人だけだし。
きっと皆、私のことを買いかぶり過ぎているんだと思う。
『トゥルルルル』
所長の携帯電話が鳴り響き、一瞬その場の雰囲気がピリリとなった。
所長は皆に目配せをして席を外し、奥の所長室へと入ってゆく。
あら、この雰囲気は何事なんだろう?辺りに緊張感が漂う。
「あ、悪い。まだ説明することがあったな」
弓削さんはいきなり立ち直って話し始めた。
「はい、これ」
そう言って手渡されたのは携帯電話。
カラーは赤で銀色の星のマークがデザインされている。
「これ凄くカッコいい」
「そうだろ、これは仕事用だ。電話やメールで連絡が入る。依頼先の地図なんかも情報として入るが、ここで知り得た情報は他に漏らさないように。法律に触れるから」
それは守秘義務ということね。
国家資格が存在するだけに、厳しいんだ。
「あと、呼び名について。ここでは皆、名前で呼び合う。雪村さんのことは深月と呼ぶから」
へえ、そうなんだ。
それなら、弓削さんは拓斗さん、火室さんは悠也さん、そして所長は伶さんと呼べばいいんだね。
私が頷いていると、所長、いや、伶さんが所長室から戻ってきて、皆の前に立った。
「緊急で依頼が入った。悠也、車の準備を。深月は初めてだから、拓斗はしっかりサポートしてやってくれ」
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さあ、お仕事開始!
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