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戦闘5 人の思い

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 〈人間サイド〉
 私は冒険者などではない。

 れっきとした騎士団の団員である、正式に言うと私はこの部隊を率いている小隊長でしかないのだが、この第4階層に来たのはとある犯罪者をとらえるためなのだが、その姿は影も形もない。

 その犯罪者については私もよくは知らない、情報操作が行われておりもっと上の立場の人間だけ知っているようだ私にはとにかく行って命令に従って捕えればよいとだけ言われている。

 なぜこのような低い階層にいるのかということに疑問を思うが、犯罪者の心理なんて考えてもよくわからなかった、大急ぎで来るように言われたので急増の部隊で新兵なども多く、大した能力は期待できない。

 この大隊を指揮している人物は別におり私の立場はそこまで高いものではない、4つに分かれている部隊を指揮しているこの迷宮の外にいる団長の命令に従って行動するだけだ、私の心は常に国とともにある。

 本当にいるのかということを疑問に思うが、魔法使いどもからの情報では、この階層にいることに間違いはないとのことだ。

 魔法使い共は痕跡からその人物がどこに行ったのかなどといった魔法が使えるそうだ。魔法には様々な種類があるらしいがわれわれは基本的な魔法しか使えない。

 魔力を大量に持ち基本的な魔法以外を使えるような人間は大体魔法学校に通って強力な兵士になるというのが多い、まあ魔法学校に通うのはかなりの苦労と努力と金銭が必要だから挫折する人間も多い。

 そういうやつらは大体普通の生活を行うか冒険者となる。

 奴らの強さだけは信頼している。だが強力な魔法で敵を一掃する魔法使いにはプライドの高い人間が多く我々のことを肉壁としか思ってないという人間が多数いる。

 だからあいつらは気に食わんのだ、われらが騎士団の剣を何だと思っている。

 まあさすがに命令となればある程度のいうことを聞いてくれるが、我々騎士団はこの情報を頼りにこの階層まで来た。

 そして階層に拠点を設置して、念のため見張りの魔道具も設置して階層を見回って奴を捕まえるためにしばらくこの階層内を回るつもりだ、なに数日もすれば代わりの騎士もやってくる、そうすれば一時的に迷宮から出て休憩に入れる。

 この階層を守っているのはゴブリンだ、しかし我々がこれまでこの迷宮の外で戦ってきた魔物と比べると知能が高いように感じる。

 迷宮は魔物に何らかの影響を及ぼすのだろうか、しかし我々にはそんなことは関係ない、われらの剣ですべてを切り裂き突き進むだけだ。

 所詮はゴブリンいくら知能が高いといったからって我々の相手ではないだろう。

 さてもっと慎重にやつを探さなければ。

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