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違和感マシマシ

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「ここだよ、」
桜牙達一行は街を外れたスラム街の更に奥に佇む屋敷へやって来た
「思ったより、立派なのだな」
「いい情報が得られそうだな、オーガ殿」
「あぁ、そうだな…油断は出来ないが…」
一行は屋敷の中へと入って行った
「客かい?」
この方に振り向くとピストルを構えた背の高い女がこちらを睨んでいた
「お頭ぁ!!!」
その女にカルラが抱きついた
「っ…カルラ!!久しぶりじゃないか、て事はアンタ達はカルラの知り合いかい?」
「あぁ、実はな…」
桜牙は自分達の目的とこの国の魔族絡みと思われる出来事、そして見取り図が必要だという事を話した
「なるほどな…あ、自己紹介してなかったな、私はリュウ、この盗賊団の頭をやってるものだ、とりあえず入んな、歓迎するよ」
一行はリュウに連れられ屋敷の中へと入って行った

「とりあえず、これが王城の魔法見取り図だ」
リュウは4枚の紙を広げた
「すごーい!!動いてるー!」
広げた見取り図は現在の城の状態が分かる様になっている
「これ…1階…まるで迷路…」
「ほんと…この人…迷ってる…」
「地下は…何かの研究所だろうか?」
「2階は軍事基地か」
「王室は3階か、王室の周りはガチガチだなぁ
…」
各々は見取り図を眺めた
「多分だが…更に地下があると思うんだ」
リュウは腕を組み見取り図を眺めた
「ふむ…なぁ、桜牙…何かおかしくないか?」
「あぁ…戦時中でここまで追い詰められて城が充実してるんだよなぁ…」
桜牙と誠は違和感を感じていた
「どういう事?」
カルラは訳がわからないという顔をしている
「普通、戦時中となれば鉄などの物資は勿論、食料、人間、等々が不足するんだ、だが…この見取り図を見る限り…食料も人間も足りないどころか余ってる様に見える…」
「つまり…戦時中にも関わらず王城付近にはなんの被害もないんだ、王城だけじゃない、この街もだ、どう見ても戦時中の雰囲気じゃなかった」
「…でも…着実にこの国の領土は減ってる…」
「王様達がグルになってるってこと?」
「だとしたら…なんの為に…?」
「ふむ…オーガ殿、この国についてもっと調べるべきでは?」
「あぁ、そうだな…リュウ、この国の情報が欲しい」
「いいぜ、知ってる事は教えてやるよ」

    
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