62 / 90
死を乗り越えて
しおりを挟む
無情にもマリーの致命傷を止めていた術は解けてしまった
「マリー…どうして…」
オーガはマリーの手を握り抱きかかえた
「そんな顔を…しないでくれ…オーガ…私は…楽しかった…お前と旅が出来て…自分の死期は自分が一番分かっている…悔いはない…強いて言うなら…最後は笑顔で…笑顔で名前を呼んでくれ…」
「…っ…マリー…愛してるぞマリー…!!」
オーガはその言葉に涙を流しマリーを抱き締めた
「…あぁ…愛している…見守っているぞ…世界を変える男…私の愛するオーガ………」
マリーは微笑み目を瞑った
「マリー……っ…」
そしてそこでオーガは気を失い倒れてしまった
「「「「オーガ!!??」」」」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
マリーが亡くなり1週間が経った。
幸いにも国自体にはそこまで被害はなく無事に復興に向っていた
「皆…話がある…」
朝食のため、全員が集まる席でオーガは口を開いた
「解散…しないか…俺は…もう…これ以上…」
「はぁ!?オーガあんた何言って…」
モモが立ち上がり遮ろうとしたがそれより前にリンがオーガの目の前に立ち
(バチンッ!!)
頬を叩いた
「ふざけるなっ!!」
「…っ…!!」
「自分が1番苦しいような顔をするな!
一緒に旅をしてきた皆はどうなる!?あの時、護りも出来なかった私やゼロはどうなる!?苦しいのは皆一緒だ!世界を変えるのだろう?ならば!どれだけ打ちひしがれようとも前を向け!!私の惚れている男はそんなヤワな男では無い!!」
リンは腫らした目から更に涙を流し捲し立てる
「リンちゃん落ち着いて、でもオーガ君…君の世界を変える覚悟はそんな軽い覚悟だったの?少なくとも私はそんな軽い気持ちの人についてきたつもりはないよ」
レイがリンを抱きしめ静かに発言した
「…桜牙、お前が辛いのなんて皆分かってる。けど乗り越えなければならない…それはお前だけでは無い、俺も皆も一緒だ。皆一人で乗り越えられ無い。だから俺達がいる…仲間がいるんだ。共に乗り越えよう」
「ボス…一人じゃないよ…」
ゼロは涙を流しオーガの手を強く握った
「僕達は皆…仲間でしょ…?」
「…っ…ごめん…ごめんな…俺…ちゃんと…乗り越えるよ………さぁ…アジトに帰ろう…」
「マリー…どうして…」
オーガはマリーの手を握り抱きかかえた
「そんな顔を…しないでくれ…オーガ…私は…楽しかった…お前と旅が出来て…自分の死期は自分が一番分かっている…悔いはない…強いて言うなら…最後は笑顔で…笑顔で名前を呼んでくれ…」
「…っ…マリー…愛してるぞマリー…!!」
オーガはその言葉に涙を流しマリーを抱き締めた
「…あぁ…愛している…見守っているぞ…世界を変える男…私の愛するオーガ………」
マリーは微笑み目を瞑った
「マリー……っ…」
そしてそこでオーガは気を失い倒れてしまった
「「「「オーガ!!??」」」」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
マリーが亡くなり1週間が経った。
幸いにも国自体にはそこまで被害はなく無事に復興に向っていた
「皆…話がある…」
朝食のため、全員が集まる席でオーガは口を開いた
「解散…しないか…俺は…もう…これ以上…」
「はぁ!?オーガあんた何言って…」
モモが立ち上がり遮ろうとしたがそれより前にリンがオーガの目の前に立ち
(バチンッ!!)
頬を叩いた
「ふざけるなっ!!」
「…っ…!!」
「自分が1番苦しいような顔をするな!
一緒に旅をしてきた皆はどうなる!?あの時、護りも出来なかった私やゼロはどうなる!?苦しいのは皆一緒だ!世界を変えるのだろう?ならば!どれだけ打ちひしがれようとも前を向け!!私の惚れている男はそんなヤワな男では無い!!」
リンは腫らした目から更に涙を流し捲し立てる
「リンちゃん落ち着いて、でもオーガ君…君の世界を変える覚悟はそんな軽い覚悟だったの?少なくとも私はそんな軽い気持ちの人についてきたつもりはないよ」
レイがリンを抱きしめ静かに発言した
「…桜牙、お前が辛いのなんて皆分かってる。けど乗り越えなければならない…それはお前だけでは無い、俺も皆も一緒だ。皆一人で乗り越えられ無い。だから俺達がいる…仲間がいるんだ。共に乗り越えよう」
「ボス…一人じゃないよ…」
ゼロは涙を流しオーガの手を強く握った
「僕達は皆…仲間でしょ…?」
「…っ…ごめん…ごめんな…俺…ちゃんと…乗り越えるよ………さぁ…アジトに帰ろう…」
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
【R18】セックス・ダンジョンでハーレム生活
ねんごろ
ファンタジー
僕はアトレント公爵家の次期当主、サイモン・アトレントだ。
我が一族には代々伝わる修行がある。
それに僕も挑戦することになるのだが……
まさか、その行き先がセックス・ダンジョンだったなんて。
【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。
飼猫タマ
ファンタジー
訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。
ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。
そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。
しかし、その悪魔は違う意味で悪魔らしくなかった。
自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。
アナ·アナシアは殺さない為に、童貞チェリーボーイの悪魔Aの筆下ろしをする契約をしたのだった!
【R18】抑圧された真面目男が異世界でハメを外してハメまくる話
黒丸
ファンタジー
※大変アダルトな内容です。
※最初の方は、女の子が不潔な意味で汚いです。苦手な方はご注意ください。
矢島九郎は真面目に生きてきた。
文武の両道に勤め、人の模範となるべく身を慎んで行いを正しくし生きてきた。
友人達と遊んでも節度を保ち、女子に告白されても断った。
そしてある日、気づいてしまう。
人生がぜんっぜん楽しくない!
本当はもっと好きに生きたい。
仲間と遊んではしゃぎ回り、自由気ままに暴力をふるい、かわいい娘がいれば後腐れなくエッチしたい。
エッチしたい!
もうネットでエグめの動画を見るだけでは耐えられない。
意を決し、進学を期に大学デビューを決意するも失敗!
新歓でどうはしゃいだらいいかわからない。
女の子とどう話したらいいかわからない。
当たり前だ。女の子と手をつないだのすら小学校が最後だぞ!
そして行き着くところは神頼み。
自分を変える切欠が欲しいと、ものすごく控えめなお願いをしたら、男が存在しないどころか男の概念すらない異世界に飛ばされました。
そんな彼が、欲望の赴くままにハメを外しまくる話。
大好きな彼女を学校一のイケメンに寝取られた。そしたら陰キャの僕が突然モテ始めた件について
ねんごろ
恋愛
僕の大好きな彼女が寝取られた。学校一のイケメンに……
しかし、それはまだ始まりに過ぎなかったのだ。
NTRは始まりでしか、なかったのだ……
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる