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弔い

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「ん…ここは…?」
俺は目を開けた、
「オーガ!!起きたか!!丸一日なんの反応もせずにいるから……良かった…本当に…良かった…!!!」
マリーは泣きながら抱きついてくる
「いっ…心配かけたな…ごめんな」
俺はマリーを撫でた
「皆を呼んでくる!!」
マリーは走って部屋を出ていった
少しすると皆が駆けつけてくれた
しかしそこにリンの姿が無い
「皆…ありがとう……あれ…リンは?」
俺はあたりを見回した
「お前が寝てる間に死んだ者達の葬儀をしたんじゃが…葬儀の後から自室から出てこないんじゃ…」
ゼノンが悲しそうな顔をしていた
「そうか…ちょっと行ってくる」
俺は皆に止められるのを無視してリンの元へ向かった

「リン、いるか?」
おれはリン部屋の前に立ち、声をかける
「オーガ殿…起きたのか…良かった…」
リンは弱々しい声で返事をした
「…リン…部屋入っていいか?」
俺はドアノブに手をかける
「…今…私ひどい顔してる…から…」
リンが駄目と言いかけたが俺は構わずドアを開けてリンを抱きしめた
「なっ…ん…」
リンは驚いて声を出すが俺に身を委ねた
「リン…ジュウゾウの事…」
「…父上は…偉大な方だった…こんな世界で先代から受け継いだ男女平等を掲げ続け、娘である私を嫌な顔1つせずここまで育ててくれた…死ぬときでさえ…私を…私なんかを…!!」
俺はリンを強く抱きしめた
「それ以上言うな…ジュウゾウはお前にそんな事思って欲しくて守った訳じゃないと思うぞ
それにな…俺の愛する人を『なんか』なんて言わないでくれ」
俺がそう言うとリンは俺に抱きつき泣いた
「よしよし…気が済むまで泣きな…」
俺はリンが落ち着くまで頭を撫で続けた

「…ありがと…落ち着いた…グス…」
リンは涙目でそう言う
「もういいのか?」
「あぁ…その…それより…愛する人って…」
リンは顔を真っ赤に染め上目遣いで聞いてくる
可愛い…やばい…が…今は…
「リン…俺は今からグロッケン、ジュウゾウ、サイザの墓参りに行こうと思うんだが…連れ行ってくれるか?」
嫌がるだろうか…
「……分かった…行こう」
リンは力強く頷いた
「ありがとう、」
そして俺達は仲間たちが眠る墓へ向かった
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