かぐや姫にチート貰ったけど魔法は使えない

各国会議 炎の筋肉

「キヒヒヒ！！！」
サザンドラが街を飛び回っている
それをモリヤ達が発見した
「おい！オーガ！ありゃ何だ！」
モリヤが俺の方に叫んだ
「リングの王サザンドラだ！そいつが飛ばす肉片に当たるなよ！生命力を持ってかれるぞ！」
俺はサザンドラを追いかけながら返事をした
「大将！加勢する！！」
サイザがこっちに走って来ようとするが
1人の魔族に止められる
「儂を1人で止めるか…お主…何者じゃ？」
サイザは距離を取り構え直す
「我はサザンドラ様の護衛兵…ジル…参る！」
ジルと名乗る巨人がサイザに向け飛び出す
「ぬぅ…！！なんの…【筋肉操作】ライトアーム！！」
そう言ってサイザはジルの鳩尾を殴り吹っ飛ばした
「グハッ！！…クソが…！！」
ジルは瓦礫の中から這い出て来る
「こっちもいるぜ、【火炎】ボルケーノ！！」
そこへモリヤが炎を纏わせた拳で殴る
「グッ…仕方ない…本気を出そうか…」
そう言うとジルはバキバキと音を立て体を肥大化させていく4mを超える巨人となった
「おいおい…ただのバケモンじゃねーかよ…」
「こりゃあ…苦戦するのぉ…」
モリヤとサイザは構え直した
「何をしても無駄だ…今の我は止められん！」
ジルは二人に向かって拳を振り落とす
「させんわ！【筋肉操作】レッグ！！」
サイザは踏ん張りジルの巨大な腕を受け止めた
「なっ…！？」
ジルは驚いている
「モリヤ！今だ！」
サイザはモリヤに叫んだ
「おうよ！燃えろ！インフェルノ！！」
ジルは炎に包まれた
「ぬうぅぅ…！！効かぬ！！ふんっ！」
ジルは炎を振り払いサイザに拳を食らわせる
「な…クッ！！」
拳はサイザを貫いた
「爺さん！！」
モリヤは叫ぶ
「捕まえたぞ…ジルとやら…【筋肉操作】オール！！！モリヤァ！燃やせぇ！！」
サイザは自分を貫いた腕を掴み筋肉を増強させ腕を固定した
「ぬ…動かん！！クソが！！」
「爺さん！アンタごと燃えちまう！」
モリヤは叫んだ
「構わねぇ！先の短い老いぼれが死ぬだけじゃ！やれぇ！！」
サイザは更に叫ぶ
「クソが！【火炎】イフリート！！！」
ジルとサイザは青い炎に包まれた
「サイザ…爺さん…」
モリヤは燃え尽きたジルからサイザを救出する
サイザの亡骸を抱き運ぼうとする
「待てぇぇぇ…！！」
焦げた体を起こしモリヤに襲いかかる
「待ってろ爺さん、終わらせる…爺さん借りるぜ【火炎】…ライトアーム！！」
モリヤはサイザを岩場に寝かせ右腕に炎を纏わせる
「がぁぁぁぁぁ！！！」
「ボルケーノ！！！！」
モリヤの拳はジルを貫いた
「があっ！！」
ジルは倒れた、今度こそ倒したのだ
「行こうぜ…爺さん…」
モリヤは再びサイザを抱き上げ治療班のもとへ歩く