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各国会議 開戦
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「ゼノン…行こう」
俺はゼノンに声をかける
「そうじゃな、頼むぞオーガ」
お互い頷き合い会議室に入っていく
そこにはすでに四カ国の王がいた
リングのサザンドラ王
ゴラルのドリラ代理
グローバのヴェル王女
ジパングのジュウゾウ王
そしてゼノン…いざ集まると緊張するな…
さて、どのタイミングで動くか…
「ゴラルは滅んだと聞きましたが?」
サザンドラがニヤリと笑った
「…お前が…!!」
ドリラが椅子立ち上がろうとするがゼノンが制す
「…その件なんだが…サザンドラ王よ、貴国がゴラルに攻め入り若者を拐ったと聞いているのじゃが…どういう事だろうか」
ゼノンは静かに詰め寄る
「その場に我は居ましたかな?」
サザンドラはさらにニヤリとした
「そんなもの、わざわざ王が戦地に赴かんだろう」
口を開いたのはヴェルだ、
その通りだ、わざわざ王が戦地に行くのはおかしい
「だとしたら我の知らぬ所で兵が勝手に暴れたのかもしれませぬ、国の長として情けない」
サザンドラはわざとらしく頭を抱えた
「しかしそれは国の長として責任を取るべきだろう」
ジュウゾウが睨みをきかせた
「ははは…ではこういたしましょう…」
パチンッとサザンドラは指を鳴らした
そうすると屋根裏から獣人が降ってきた
「来やがった!!リン!ゼーレ!」
俺達は獣人を組み伏していく
「サザンドラよ!これがどういう事か分かっているのだろうな!」
ゼノンがサザンドラに叫ぶ
「分かっているぞ、ゼノン!ははは…!!」
サザンドラは笑っている
「皆!耳塞げ!!鬼々流…叫!!!」
俺は皆に耳を塞がせ叫んだ
この声を聞けば直接脳に響き脳震盪を起こす
「「「「「「アアアアア!!」」」」」
獣人達は頭を押さえ倒れた
「今の内に脱出だ!!急げ!!」
俺達は各王を抱え城から飛び降りる
「おい!オーガ!ここから地面まで20mはあるぞ!?」
ゼノンは飛び降りながら叫んでいる
「大丈夫!レイ!!!」
俺は下にいるレイに向かって叫んだ
「はぁ~い!【浮遊】~!!」
レイは俺達全員を浮かし、着地させた
「よし!ありがとうな、レイ!」
俺はレイにグーサインを出した
「朝飯前ぇ~!!」
グーサインが返ってくる
「さて…じゃあ…暴れますか!」
俺は拳を合わせた
「父上達を守りながらな」
ゼーレが口を開く
え?なんて?
「父上…?誰が?誰の?」
俺がゼーレに向けて言うと
ゼーレはゼノンを指さした
「はぁぁぁ!!初耳なんだけど!?ったく…」
そこにサザンドラが降りてきた
「良いのかそんな所で突っ立って!今頃市民は!」
勝ち誇ったように叫んでいる
「市民なら、避難済みだ、今市民の格好をしてるのはゼノン王国の兵士だ」
俺がそう言うとサザンドラは唖然とした
「こちらも準備は万端なのだ、お前以外の四カ国とは既に同盟を組んでおる!」
ゼノンは前に出てとどめを刺すように言った
「リング王国上層部が魔族だと言う事も俺の仲間によって把握済みだ」
俺もとどめを刺した
「くそ!ならば何も隠すことはない!戦争だぁ!!」
そう叫ぶとサザンドラの姿が禍々しいものになっていく
「何だこの…醜い肉塊は…」
皆絶句している、その肉塊の中から人型の肉となったサザンドラが出てきた
「殺す…殺すぅぅぅ!!!」
サザンドラが飛びかかってきた
「ゼーレ!王達を安全な場所に!」
「あぁ!任せろ!王達よ!こちらに!」
ゼーレ達が逃げようとする、すると
「逃さんんんん…!!」
サザンドラの体から肉片の様なものが飛んだ
「っ!!ゼーレ!リン!その肉片に当たるな!!レイ!浮かせられるか!?」
ゼーレとリンが剣と刀で肉片を弾く
「駄目ぇ~!速すぎて座標が特定できないぃ~!!」
レイは肉片を目で追うとするが追いつかない
「数が!多すぎる!!」ゼーレが嘆く
「…【波動】!!」
リンは固有スキル【波動】で肉片を吹き飛ばす
二人は懸命に肉片をさばく
俺も助けに行きたいがサザンドラの猛攻から抜け出せない
すると肉片の群れが後ろからリンに向かって飛んでるのが見えた
「リン!!後ろだ!!」
リンが気づいた頃には間に合う位置ではなかった
「リン!!!!」
(ドンッ!!)
ジュウゾウがリン押し飛ばした
(ドスドスドスッ!!)
「いっ…父上!!!」
ジュウゾウに肉片の群れが刺さった
「くそが!!」
俺はサザンドラを全力で蹴り飛ばしジュウゾウの元へ走った
「ジュウゾウ!!」「父上!!」
俺達はジュウゾウに駆け寄る
「あぁ…無事でよかったリンよ…」
ジュウゾウはリンの手を握る
「父上…父上…私が…」
「父として娘を守ったんじゃ謝るでない………オーガよ」
ジュウゾウはリンの頭を撫で俺の方を向き手を握った
「ジュウゾウ…」
俺はジュウゾウの手を握り返す
「世界を変える男…期待して見守っておるぞ…
それと…どうか…我が国と…娘を頼んだぞ…っ…」
ジュウゾウはそこで息絶えた
「父上!!父上ぇぇ!!!」
リンが泣き叫んだ
「ゼーレ、皆を頼むぞ」
俺は立ち上がりゼーレに言った
「あぁ、お前こそ死ぬなよ」
ゼーレは俺の背中を押した
「あぁ…仇を取る」
俺はサザンドラの元まで距離を詰めた
「はははっ!!死んだか!目障りな…ゴフッ!」
「鬼々流…砕…連撃!!」
俺は鳩尾を何度も殴った普通なら骨が粉と化す
「ガッ!!…ふははは!!我には聞かぬぞ!!」
サザンドラはバキバキと音を立て立ち上がった
そして街の方へ飛んだ
「くそ!!待て!!」
俺は後を追った
俺はゼノンに声をかける
「そうじゃな、頼むぞオーガ」
お互い頷き合い会議室に入っていく
そこにはすでに四カ国の王がいた
リングのサザンドラ王
ゴラルのドリラ代理
グローバのヴェル王女
ジパングのジュウゾウ王
そしてゼノン…いざ集まると緊張するな…
さて、どのタイミングで動くか…
「ゴラルは滅んだと聞きましたが?」
サザンドラがニヤリと笑った
「…お前が…!!」
ドリラが椅子立ち上がろうとするがゼノンが制す
「…その件なんだが…サザンドラ王よ、貴国がゴラルに攻め入り若者を拐ったと聞いているのじゃが…どういう事だろうか」
ゼノンは静かに詰め寄る
「その場に我は居ましたかな?」
サザンドラはさらにニヤリとした
「そんなもの、わざわざ王が戦地に赴かんだろう」
口を開いたのはヴェルだ、
その通りだ、わざわざ王が戦地に行くのはおかしい
「だとしたら我の知らぬ所で兵が勝手に暴れたのかもしれませぬ、国の長として情けない」
サザンドラはわざとらしく頭を抱えた
「しかしそれは国の長として責任を取るべきだろう」
ジュウゾウが睨みをきかせた
「ははは…ではこういたしましょう…」
パチンッとサザンドラは指を鳴らした
そうすると屋根裏から獣人が降ってきた
「来やがった!!リン!ゼーレ!」
俺達は獣人を組み伏していく
「サザンドラよ!これがどういう事か分かっているのだろうな!」
ゼノンがサザンドラに叫ぶ
「分かっているぞ、ゼノン!ははは…!!」
サザンドラは笑っている
「皆!耳塞げ!!鬼々流…叫!!!」
俺は皆に耳を塞がせ叫んだ
この声を聞けば直接脳に響き脳震盪を起こす
「「「「「「アアアアア!!」」」」」
獣人達は頭を押さえ倒れた
「今の内に脱出だ!!急げ!!」
俺達は各王を抱え城から飛び降りる
「おい!オーガ!ここから地面まで20mはあるぞ!?」
ゼノンは飛び降りながら叫んでいる
「大丈夫!レイ!!!」
俺は下にいるレイに向かって叫んだ
「はぁ~い!【浮遊】~!!」
レイは俺達全員を浮かし、着地させた
「よし!ありがとうな、レイ!」
俺はレイにグーサインを出した
「朝飯前ぇ~!!」
グーサインが返ってくる
「さて…じゃあ…暴れますか!」
俺は拳を合わせた
「父上達を守りながらな」
ゼーレが口を開く
え?なんて?
「父上…?誰が?誰の?」
俺がゼーレに向けて言うと
ゼーレはゼノンを指さした
「はぁぁぁ!!初耳なんだけど!?ったく…」
そこにサザンドラが降りてきた
「良いのかそんな所で突っ立って!今頃市民は!」
勝ち誇ったように叫んでいる
「市民なら、避難済みだ、今市民の格好をしてるのはゼノン王国の兵士だ」
俺がそう言うとサザンドラは唖然とした
「こちらも準備は万端なのだ、お前以外の四カ国とは既に同盟を組んでおる!」
ゼノンは前に出てとどめを刺すように言った
「リング王国上層部が魔族だと言う事も俺の仲間によって把握済みだ」
俺もとどめを刺した
「くそ!ならば何も隠すことはない!戦争だぁ!!」
そう叫ぶとサザンドラの姿が禍々しいものになっていく
「何だこの…醜い肉塊は…」
皆絶句している、その肉塊の中から人型の肉となったサザンドラが出てきた
「殺す…殺すぅぅぅ!!!」
サザンドラが飛びかかってきた
「ゼーレ!王達を安全な場所に!」
「あぁ!任せろ!王達よ!こちらに!」
ゼーレ達が逃げようとする、すると
「逃さんんんん…!!」
サザンドラの体から肉片の様なものが飛んだ
「っ!!ゼーレ!リン!その肉片に当たるな!!レイ!浮かせられるか!?」
ゼーレとリンが剣と刀で肉片を弾く
「駄目ぇ~!速すぎて座標が特定できないぃ~!!」
レイは肉片を目で追うとするが追いつかない
「数が!多すぎる!!」ゼーレが嘆く
「…【波動】!!」
リンは固有スキル【波動】で肉片を吹き飛ばす
二人は懸命に肉片をさばく
俺も助けに行きたいがサザンドラの猛攻から抜け出せない
すると肉片の群れが後ろからリンに向かって飛んでるのが見えた
「リン!!後ろだ!!」
リンが気づいた頃には間に合う位置ではなかった
「リン!!!!」
(ドンッ!!)
ジュウゾウがリン押し飛ばした
(ドスドスドスッ!!)
「いっ…父上!!!」
ジュウゾウに肉片の群れが刺さった
「くそが!!」
俺はサザンドラを全力で蹴り飛ばしジュウゾウの元へ走った
「ジュウゾウ!!」「父上!!」
俺達はジュウゾウに駆け寄る
「あぁ…無事でよかったリンよ…」
ジュウゾウはリンの手を握る
「父上…父上…私が…」
「父として娘を守ったんじゃ謝るでない………オーガよ」
ジュウゾウはリンの頭を撫で俺の方を向き手を握った
「ジュウゾウ…」
俺はジュウゾウの手を握り返す
「世界を変える男…期待して見守っておるぞ…
それと…どうか…我が国と…娘を頼んだぞ…っ…」
ジュウゾウはそこで息絶えた
「父上!!父上ぇぇ!!!」
リンが泣き叫んだ
「ゼーレ、皆を頼むぞ」
俺は立ち上がりゼーレに言った
「あぁ、お前こそ死ぬなよ」
ゼーレは俺の背中を押した
「あぁ…仇を取る」
俺はサザンドラの元まで距離を詰めた
「はははっ!!死んだか!目障りな…ゴフッ!」
「鬼々流…砕…連撃!!」
俺は鳩尾を何度も殴った普通なら骨が粉と化す
「ガッ!!…ふははは!!我には聞かぬぞ!!」
サザンドラはバキバキと音を立て立ち上がった
そして街の方へ飛んだ
「くそ!!待て!!」
俺は後を追った
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