かぐや姫にチート貰ったけど魔法は使えない

ゼノン王国 民族大移動

ゼノンside


「父上！」
ゼーレが王の元まで走った、レイも一緒である
「どうした！？」
王はゼーレの焦りように焦る
ゼーレがここまで焦るのは珍しいからだ
「実は…」
ゼーレはリングの件を話した
「なんと…一国が滅ぶほど力をつけているのか…しかし…肝心のリングに行った者と連絡が取れんのか…困ったの…」
ゼノンは頭を抱える
「とりあえずぅ～…会議のときは国民を何処かへ避難させるべきだと思うぅ～…」
レイは心配そうにそう言う
「儂もそう思うんじゃが…何処に避難するかの…」
「…ゴラル跡地がいいかと」
ゼーレは閃いたように口を開く
「そうか…もう滅ぼした所に興味はないだろう、しかし、全国民を避難させたら怪しまれないかの？」
「じゃあぁ～…兵士を国民の代わりにすればぁ～？」
レイも閃いたようだ
「「それだ！」」
二人はレイを指さし叫んだ
「ふぇ！？あ、ありがとぉ～？」
レイは驚いて声を上げる
「問題は、どうやって移動させるか…」
「それならぁ～…コウモリに頼んだらぁ～？」
「【転送】か…今日のレイは冴えているな！」
ゼーレが顔を輝かせた
「ちょっとぉ～…失礼ぃ～…」
レイは頬をふくらませる
「では、メル！今の話を国民に伝えよ！」
「頼んだよメル」
「お任せ下さいお兄様！では！」
メルはそう言って部屋を出た
「私達はぁ～…コウモリに連絡しよぉ～！」
レイは連絡カラスを出した
「オーガにも連絡しないとな」
「ふむ…何とかなりそうかのぉ…」
ゼノンは何か嫌な予感に見舞われていた