かぐや姫にチート貰ったけど魔法は使えない

ゴラル 滅び

サイザside

「なぁ…爺さん、ここ国か？」
「ぬぅ…前まではこんな状態ではなかったんじゃが…」
二人の目の前に広がっていたのは…崩壊した国だった。人はいるものの国としてはもう機能していない。
「聞いてみるかのぉ…そこの、ちょっといいかい？」
そう言ってサイザは畑仕事をしている男に聞いた
「へぇ、何でしょう？」
「俺達は旅のもんなんだがな？ここはこんなに廃れた国じゃなかったと思うんじゃが…」
男は悲しそうな声で答えた。
「1週間ぐらい前…リング王国の襲撃を受けました。若い衆は拐われました…」
二人は話を聞いてはっとした
「爺さん、」
「あぁ、間違いねぇ…魔族だ。ありがとうよ、畑仕事、頑張ってな」
そう言って二人は国の奥に進んでいく
「グロッケン達…大丈夫だろうか…」
モリヤは心配そうにグロッケンがいるであろう北を見た
「わかんねぇ…とりあえずこの国は滅んどる…それを大将に報告せにゃならん」
「そうだな…」

二人はさらに国を散策するのであった