魔法使いさん、あなたの願いは何ですか?

水無月夏至

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第一章

フェンリル傭兵団

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「王国から依頼を受けるなんて五つ星称号者位だし、
それだけ凄いのはフェンリルと銀狐だけで、

更に言えば、
メンバーが七人なのはフェンリルだけですから☆」

うわ..................

「ミリ………凄~~く詳しいね…」

私が、なかば呆れながら聞くと

「任して頂戴~♪、あたしフェンリルの大ファンだから☆」

いやいや~~
誉めたわけじゃないのだけどね~~

すると
お姉さんがにっこり笑って

「ありがとう~、そういうことなら、みんなの名前も分かっているわね~

私がシャンスティでこの魔法適性ゼロのロイラック……………………」

わぁ~~
..................なんと…意味深な間……

「んで、後ろで爆睡してる五人は
槍使いのタンファ
女剣士のカーラ
重戦士のグロッカー
弓使いのユーゼス
魔法使いのテンジャル

かなりの変人揃いよ♪」

あは…
ロイラックさんって、凄いいじられキャラなのね…

「はい!もちろん分かってますよ」

???ミリが珍しく真剣な顔してる…

「それで一つお願いがあるのですが…いいですか?」

シャンスティさんはきょとんとしながら

「いいわよ~何?」

「では言います…
 あたしをフェンリルに入団させてください!!」

………………………
………………………
………………………

暫し沈黙……

「え~~~~~~!?」
「エ――――!!!!」
「£◎∞∬※‡■ξ〓」
「………???…え~~」

「ってみんな驚きすぎよ~、シャーリンもフェミ姉も…」

「だって、私達そんな話全く聞いてないわよ」

わたしが言うと、フェミ姉もそれに同意するようにコクコク頷いていると

「まあ~
各々の進路は本人が決めないと駄目だからな、でも仲間のみんなに秘密は良くないぞ!」

「別に秘密にしていたわけではないのですが……」


「そうか

ん~そうだな
見たところ、生粋の魔法使いのようだから……

ランクBの上級又はそれ以上なら考えても良いぞ」

「あらあら
 そんな事勝手に言っていいの~?」

「別に良いと思うぞ
 ランクBの上級があれば十二分に心強いだろうしな

まあー
最初は慣れないだろうがな」

「言いたいのはそれじゃないんだけど…
そういう部分では言い出したら聞かないもんねー」

やれやれみたいな表情してたと、思ったらこっち振り返り

「でも
あなた達の間でちゃんと話し合うのよ

それとこの試験は、あくまで今の力を見るものだから、そこを良く考えてね」

「そうだな
とりあえず、俺達は今回の依頼が終ればしばらくアリスミールにいるから、もし会いたかったらギルドにでも言ってくれたらいいよ

なにせあそこは、俺達の拠点みたいなものだからな
それで連絡は通るよ」

…ロイラックさん
何故岩に片足をのせて両手を腰に当てる変なポーズを…

一瞬吹き出しそうになったけど
でもあえて言わずに

「はい、分かりました
まずは試験頑張ります」

「うん頑張ってね~

あたしは
とっ~~~ても試験退屈だったけどね~~」

エヘヘとばかりに照れてるシャンスティさんは、頭をポリポリかいていた

「さて
それでは二人ともそろそろ出発しようか、到着時間が遅くなっても困るしね

ではロイラックさん、シャンスティさん、失礼しますね」

「はーいさようなら、また会いましょうね♪」

シャンスティさんが両手を振りながら見送ってくれた
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