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説教と説明
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この部屋に一つしかない扉から、五人の人物が入ってきた。
先月起きた魔界での戦争。その貢献者たちだ。
氷を操る剣術士、氷室 七星。
火を操る弓術士、緋瑠 紅璃。
情報を操る鏡術士、越智 鏡月。
土を操る銃術士、木茎 悠莉。
そして、生力を操る刀術士、開花 透禍。
霊界が今も存在し続けることができたのは、彼女らがいたお陰だろう。
今回の戦争を生き残っていなければ、世界が一つ消えたかと思うと、ゾッとする。
「こんなところに呼び出して、一体なんのつもり?」
やはりというべきか。
一ヶ月放置され、わざわざこんなところまで来たのだ。透禍がキレていてもなんらおかしくはない。
ここは、透禍たちと何回か訪れ、使用した秘匿訓練場と同じように軍に管理され、秘密にされている場所。
「まさか、軍の基地の更に下にこんな場所があったなんて」
「私たち軍の者でもここの存在を知っているのは極わずかなの」
紅璃の感想に、鏡月が説明を加える。
「で、ここはどんな場所なの?」
「それでもって、どうしてそんな場所にあなたがいるの?」
七星と透禍が俺に向かって質問を投げかけてくる。
「そうだな、そういったこと全てを答えるためにわざわざ呼んだんだ。まぁ、まずはちゃんとした自己紹介からしようか。日本危機対策対抗自治自衛隊直属の諜報と安全保障を担う、工作員。通称、軍影掃の総責任者、夜桜 幸糸だ。改めて、よろしく頼む」
「...」
「軍えい、そう?」
「えっと、初めて聞く部隊名だけど...」
「う、うそ...」
「ちなみにいうと、本当だよ」
何も知らない紅璃と七星は頭の上に”?”が浮かんでいる。
一方、すでに軍に配属している透禍はこの名前に覚えがあるらしい。というか、否定しようとする。しかし、鏡月の言葉によって、その願いは打ち砕かれてしまうこととなる。
「あの、軍影掃って何なんですか?」
七星が聞いてきた。
「それは、悠莉に任せようか」
「はい、分かりました」
「なんか悠莉ちゃんいつもと雰囲気が違う、かも?」
悠莉は簡単にこの部隊の説明を七星と紅璃に教えていた。
この部隊は、軍が表立って動けない案件や、公式部隊では解決できない案件などといった雑務を任される部隊。
まさに、軍の掃除屋だ。軍影掃は軍の中でも極一部の人間しか存在を知らないため、ちょっとした噂がある程度。
透禍が驚いていたのはそういうことの影響だろう。
「驚くのも無理はない。ここは特別、機密性が高いから...」
「違うわよ」
「え?」
「私が驚いているのはここの存在じゃなくて、どうしてあなたがここの責任者なわけ!?」
「えっと」
「さも当然かのように振る舞って。あなた、覚悟しなさい?」
「...」
あれ、また俺死ぬのか?
なんだろう、殺気がすごい。
「まぁまぁ、一つずつ答えていくからちょっと待って」
「そうやってまたはぐらかそうとしてないでしょうね?」
「大丈夫だって、少しは信頼してほしいな」
「信用を失わせてるあなたが悪いのよ?」
「...はい」
そんな言い合いというか、文句というか、説教というか、なんというか...。
ちょっと長い時間続き、ようやくひと段落した。
「本当にすみませんでした」
「分かればいいのよ」
「やっと終わったっぽいね」
「そうだね」
「...」
「まぁ、若い頃は元気が一番だけど、これはさすがに有り余りすぎかな?」
俺と透禍のやりとりを仲裁すらしてくれなかった連中が色々と言い始める。
「と、とりあえず本題に入ろうか」
「そ、そうね!」
軍影掃のことは一旦置いておくことになった。
自分で言うのもあれだが、置いておけるほどの軽い情報でもない。なにせ、この部隊は世界を殺すことが可能と判断された術士すらを押さえつける存在だから...。
「さてと、どこから話したものかな?」
そんなことを一人呟いてみるが、全員の視線は厳しいものだった。
「じゃあ、いつぞやの時と同じように質問形式で、それに答えていこうか」
俺がどっかりと偉そうにお高い椅子へ座り、足を組むと痺れを切らしたように、透禍が話始めた。
「幸糸って幽霊じゃないわよね?」
「違うね。怖いこと言わないでよ」
「だって...。あなたは一度...」
そこで透禍が言い淀む。
「あぁ、確かに俺は一度死んだ」
「なら、どうやって?」
「簡単に、大雑把に言えば、神様に助けてもらったんだ」
「...?」
みんなの顔に”?“の文字が浮かんでいるのがわかる。
「この話をするにはまず...。お前らは他の世界とそれによって分けられた事象や概念があることを知っているんだよな?」
「えぇ」
世界は元々は一つだけだった。人間と精霊、魔族と魔物、そして神。これらは同じ世界に存在していたものだった。
だが今では、それぞれは分けられた世界にのみ存在するものとなった。
存在しないもの同士を互いに忘れて。
「要するに、神とは精霊や魔物と同じだということかな?」
「まぁ、七星のその考えで合っている。ただ、少し違う」
「というと?」
「神は一段階上の存在ってことさ。世界を分けたのはそいつらの力だからな」
「世界を分ける力...」
なんとも想像のつかないような話だろうな。
「ま、そんな力をもったヒトたちだ。俺を生き返らせるくらいは造作もない。流石に何度も死ねるわけではないけども」
「それが、幸糸が生きていた理由ってこと?」
「そうだ。力は強いが、色々制約があってな。なんでもできるわけではない。それでも、俺たちよりも強いといえる存在さ」
全員が理解したようで、想像ができていないことはその顔で分かった。
「まぁ、そのうち分かるようになるさ。その時が来ればね」
「?」
「それよりも、だ。他にも質問したそうな奴がいるけど」
透禍が後ろを見れば、他にも質問をしたいという目があった。
「次は私!ずっと思ってたんだけど、悠莉ちゃんはどうして幸糸くん側にいるの?雰囲気もいつもと違うし」
「あ、私も知らない。どうして悠莉、あなたがそっちにいるのよ」
「...」
紅璃と透禍が距離を詰めるが、悠莉は依然沈黙のまま。
「悠莉。その仕事モードはいいから。今回はこっちが先に嘘をついていたのだから、悪いのは俺たちだ。ここでは守秘義務を持たなくていい」
「そういうことだったら、私もそうさせてもらお!」
俺の許可と共に、悠莉はいつもの元気満杯の女の子へと変貌する。
「私がこっちにいるのは、私もこっち側だからに決まってるじゃん!」
「そっち側って...」
「悠莉も幸糸と同じ軍影掃の所属ってこと?」
「七星くんせいか~い!」
七星の推理が当たっていたことに悠莉が盛大な正解音を鳴らす。
「どういうこと!?」
そして、その答えを聞いて一番に驚いていたのは、悠莉の昔からの友人である透禍だった。
「いつの間に?私はそんなこと一切知らないんだけど!?」
「気づかれないようにするのは大変だったよ。しかも年単位で」
「そんなに前から!?」
悠莉が軍影掃に所属することになったのは俺のスカウトによる。
数年前。当時中学生になったばかりの悠莉に俺が軍に入らないか?と聞いたのだ。
結果、悠莉は俺に付いていくことを決め、これらの情報を一切透禍を含めた外部へと漏らさないことを条件に。
「ちょっと待って。ってことは幸糸はその頃からそんな権限を軍の中で手に入れてたの?」
「あぁ。なんなら小学生の時からかな?」
「...」
まぁ、そりゃ言葉もなくすだろうな。
俺は普通の子供じゃなかった。そもそも、この世界と今の俺とではズレが生じている。
「まぁ、どうしてそうなったかを説明するよ。ただ、ちょっとどころじゃないくらいに長い話になるけど。ただ、この話がこれからの戦いで必ず知っておくべきことだから——」
これから話すのは、俺に託された多くの者の希望と願望。そして、それらの命。
どうしてそうなったかの話。
この戦争が始まってしまった物語の起源となる。
先月起きた魔界での戦争。その貢献者たちだ。
氷を操る剣術士、氷室 七星。
火を操る弓術士、緋瑠 紅璃。
情報を操る鏡術士、越智 鏡月。
土を操る銃術士、木茎 悠莉。
そして、生力を操る刀術士、開花 透禍。
霊界が今も存在し続けることができたのは、彼女らがいたお陰だろう。
今回の戦争を生き残っていなければ、世界が一つ消えたかと思うと、ゾッとする。
「こんなところに呼び出して、一体なんのつもり?」
やはりというべきか。
一ヶ月放置され、わざわざこんなところまで来たのだ。透禍がキレていてもなんらおかしくはない。
ここは、透禍たちと何回か訪れ、使用した秘匿訓練場と同じように軍に管理され、秘密にされている場所。
「まさか、軍の基地の更に下にこんな場所があったなんて」
「私たち軍の者でもここの存在を知っているのは極わずかなの」
紅璃の感想に、鏡月が説明を加える。
「で、ここはどんな場所なの?」
「それでもって、どうしてそんな場所にあなたがいるの?」
七星と透禍が俺に向かって質問を投げかけてくる。
「そうだな、そういったこと全てを答えるためにわざわざ呼んだんだ。まぁ、まずはちゃんとした自己紹介からしようか。日本危機対策対抗自治自衛隊直属の諜報と安全保障を担う、工作員。通称、軍影掃の総責任者、夜桜 幸糸だ。改めて、よろしく頼む」
「...」
「軍えい、そう?」
「えっと、初めて聞く部隊名だけど...」
「う、うそ...」
「ちなみにいうと、本当だよ」
何も知らない紅璃と七星は頭の上に”?”が浮かんでいる。
一方、すでに軍に配属している透禍はこの名前に覚えがあるらしい。というか、否定しようとする。しかし、鏡月の言葉によって、その願いは打ち砕かれてしまうこととなる。
「あの、軍影掃って何なんですか?」
七星が聞いてきた。
「それは、悠莉に任せようか」
「はい、分かりました」
「なんか悠莉ちゃんいつもと雰囲気が違う、かも?」
悠莉は簡単にこの部隊の説明を七星と紅璃に教えていた。
この部隊は、軍が表立って動けない案件や、公式部隊では解決できない案件などといった雑務を任される部隊。
まさに、軍の掃除屋だ。軍影掃は軍の中でも極一部の人間しか存在を知らないため、ちょっとした噂がある程度。
透禍が驚いていたのはそういうことの影響だろう。
「驚くのも無理はない。ここは特別、機密性が高いから...」
「違うわよ」
「え?」
「私が驚いているのはここの存在じゃなくて、どうしてあなたがここの責任者なわけ!?」
「えっと」
「さも当然かのように振る舞って。あなた、覚悟しなさい?」
「...」
あれ、また俺死ぬのか?
なんだろう、殺気がすごい。
「まぁまぁ、一つずつ答えていくからちょっと待って」
「そうやってまたはぐらかそうとしてないでしょうね?」
「大丈夫だって、少しは信頼してほしいな」
「信用を失わせてるあなたが悪いのよ?」
「...はい」
そんな言い合いというか、文句というか、説教というか、なんというか...。
ちょっと長い時間続き、ようやくひと段落した。
「本当にすみませんでした」
「分かればいいのよ」
「やっと終わったっぽいね」
「そうだね」
「...」
「まぁ、若い頃は元気が一番だけど、これはさすがに有り余りすぎかな?」
俺と透禍のやりとりを仲裁すらしてくれなかった連中が色々と言い始める。
「と、とりあえず本題に入ろうか」
「そ、そうね!」
軍影掃のことは一旦置いておくことになった。
自分で言うのもあれだが、置いておけるほどの軽い情報でもない。なにせ、この部隊は世界を殺すことが可能と判断された術士すらを押さえつける存在だから...。
「さてと、どこから話したものかな?」
そんなことを一人呟いてみるが、全員の視線は厳しいものだった。
「じゃあ、いつぞやの時と同じように質問形式で、それに答えていこうか」
俺がどっかりと偉そうにお高い椅子へ座り、足を組むと痺れを切らしたように、透禍が話始めた。
「幸糸って幽霊じゃないわよね?」
「違うね。怖いこと言わないでよ」
「だって...。あなたは一度...」
そこで透禍が言い淀む。
「あぁ、確かに俺は一度死んだ」
「なら、どうやって?」
「簡単に、大雑把に言えば、神様に助けてもらったんだ」
「...?」
みんなの顔に”?“の文字が浮かんでいるのがわかる。
「この話をするにはまず...。お前らは他の世界とそれによって分けられた事象や概念があることを知っているんだよな?」
「えぇ」
世界は元々は一つだけだった。人間と精霊、魔族と魔物、そして神。これらは同じ世界に存在していたものだった。
だが今では、それぞれは分けられた世界にのみ存在するものとなった。
存在しないもの同士を互いに忘れて。
「要するに、神とは精霊や魔物と同じだということかな?」
「まぁ、七星のその考えで合っている。ただ、少し違う」
「というと?」
「神は一段階上の存在ってことさ。世界を分けたのはそいつらの力だからな」
「世界を分ける力...」
なんとも想像のつかないような話だろうな。
「ま、そんな力をもったヒトたちだ。俺を生き返らせるくらいは造作もない。流石に何度も死ねるわけではないけども」
「それが、幸糸が生きていた理由ってこと?」
「そうだ。力は強いが、色々制約があってな。なんでもできるわけではない。それでも、俺たちよりも強いといえる存在さ」
全員が理解したようで、想像ができていないことはその顔で分かった。
「まぁ、そのうち分かるようになるさ。その時が来ればね」
「?」
「それよりも、だ。他にも質問したそうな奴がいるけど」
透禍が後ろを見れば、他にも質問をしたいという目があった。
「次は私!ずっと思ってたんだけど、悠莉ちゃんはどうして幸糸くん側にいるの?雰囲気もいつもと違うし」
「あ、私も知らない。どうして悠莉、あなたがそっちにいるのよ」
「...」
紅璃と透禍が距離を詰めるが、悠莉は依然沈黙のまま。
「悠莉。その仕事モードはいいから。今回はこっちが先に嘘をついていたのだから、悪いのは俺たちだ。ここでは守秘義務を持たなくていい」
「そういうことだったら、私もそうさせてもらお!」
俺の許可と共に、悠莉はいつもの元気満杯の女の子へと変貌する。
「私がこっちにいるのは、私もこっち側だからに決まってるじゃん!」
「そっち側って...」
「悠莉も幸糸と同じ軍影掃の所属ってこと?」
「七星くんせいか~い!」
七星の推理が当たっていたことに悠莉が盛大な正解音を鳴らす。
「どういうこと!?」
そして、その答えを聞いて一番に驚いていたのは、悠莉の昔からの友人である透禍だった。
「いつの間に?私はそんなこと一切知らないんだけど!?」
「気づかれないようにするのは大変だったよ。しかも年単位で」
「そんなに前から!?」
悠莉が軍影掃に所属することになったのは俺のスカウトによる。
数年前。当時中学生になったばかりの悠莉に俺が軍に入らないか?と聞いたのだ。
結果、悠莉は俺に付いていくことを決め、これらの情報を一切透禍を含めた外部へと漏らさないことを条件に。
「ちょっと待って。ってことは幸糸はその頃からそんな権限を軍の中で手に入れてたの?」
「あぁ。なんなら小学生の時からかな?」
「...」
まぁ、そりゃ言葉もなくすだろうな。
俺は普通の子供じゃなかった。そもそも、この世界と今の俺とではズレが生じている。
「まぁ、どうしてそうなったかを説明するよ。ただ、ちょっとどころじゃないくらいに長い話になるけど。ただ、この話がこれからの戦いで必ず知っておくべきことだから——」
これから話すのは、俺に託された多くの者の希望と願望。そして、それらの命。
どうしてそうなったかの話。
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