地下牢の神子

プロローグ

悠久の遥か昔、神は世界を創りし後二人の神子を世界に産み出した。
紅の神子は人を作り育て、蒼の神子は人に知を与えた。二人の神子は人々を守り導き、闇より這い出る異形をその力で打ち払った。

次第に、二人の神子に従う者が現れた。
その者達は神子自身から直接力を分け与えられ、その力を使い世界を拓いていく。

その者達は、後世『十神衆』と呼ばれる。
人より永く生きる彼らは、必ず神子と対を成すよう男として生まれ、初代より受け継ぐ記憶を保っていた。
しかし彼らとは異なり、二神子には記憶を受け継ぐ事は出来ない。何故か、神は許さなかったのだ。
それゆえ、神子を知る方法として、蒼髪と蒼眼、紅髪と紅眼を持ち魔を払える存在としている。

いやそれ以上に、十神衆の神子への執着が神子を見いだす方法として大きいだろう。
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