異世界には男しかいないカッコワライ

由紀

文字の大きさ
上 下
21 / 120

※びば学園生活15

しおりを挟む

紺色の学ランを脱いでYシャツのボタンを外し終えた相手を、ベッドに転がす。顔の横に手を置く形となり、相手の両足の間に膝を着き顔を見下ろす。ぼんやりと見上げる表情は熱っぽく、少し汗ばむ額に口づける。
自らもブレザーを脱ぎ捨て、ネクタイを乱暴に緩めながら相手の唇を奪う。唇の隙間から舌を侵入させ、相手へと絡ませ歯列をなぞり、唇を離すと透明の糸がお互いを繋ぐ。

目に入った胸の頂きに唇を寄せ、その回りを丹念に舌でなぞる。息を荒げる相手の反応を楽しむように、口に含み舌で転がし強く吸い込む。
途端に甘い声を上げる相手の下腹部へと手を移動していく。
胸の飾りを弄りながら、スラックスをずらした見える下着は既に染みが出来ており、ネコの匂いが際立つ。

ゆっくりと下ろしたパンツから元気に飛び出し上を向くそこに触れると、既に先走りで濡れそぼっていた。アルフレッドにとって、それよりも大事な場所がある。
その下に隠された桃色の蕾は、誰にも触れられたことがないのは見てとれた。

「…潤滑油が無かったな。」

ポツリと呟き、相手の勃ち上がったそれを撫で、軽く握ると上下に手を移動させる。次第に硬度を増す肉棒の先端を抉るように刺激を加えれば、「………あっんああ!」と声を上げながら呆気ないほど直ぐに欲が放たれた。
肌に飛び散る白濁を集めると、息を整える暇も与えず後孔へ塗りたくる。

次第に意識がハッキリしてくる相手は、自分の現状を整理出来ない内に新たな刺激に身体を仰け反らせる。

「…えっ?いや!…なんなのお?!ま、まって…!」
「ん?大丈夫大丈夫。」

タチよりも格段に柔らかい蕾に人差し指を突き刺せば、すんなりと受け入れてくれる。時間をかけ、指を増やしながら中を解していくと、途中善い所を触れたのかビクビクと身体を痙攣させた。

「…う……ああっ!………は、あ、はあはあ。」
「うーん。そろそろ良いかな。」

相手の足を持ち上げ自分の肩に乗せ、片方の足を限界まで開かせ恥ずかしい場所を隠させることもさせない。「…だめ、だめえ…」と言いながら顔を手で覆う相手の恥じらいは、今のアルフレッドの耳には入らない。
自身のスラックスと下着を下ろし、取り出したそれはタチらしく赤黒い立派な物だった。十分に解れた入り口に宛がわれ、思い切り中へと穿たれた。

その質量と苦しさに目を見開き息を止めた相手も、ゆるゆると出し入れされる感覚を次第に快楽へと移行させていく。

「…くっ…出る…。」
「…っやあ、ああ…!」

挿入した場所の熔けるような熱さと、きゅうきゅうと搾り取られる様な締めに堪えきれず、中へと欲を放つ。
相手は腸内に注ぎ込まれた白濁の熱さに身体を跳ね、抜かれていく刺激にまた身体が反応する。





………………………やっちまっっっっった。

溜めていた物を出し終えて、スッキリした頭はようやく覚醒する。 行きずりの子を発情させ、それにあてられて襲ってしまったか。
相手の後孔から溢れる物は、間違い無く自分の所業で思わず額を押さえる。更に、相手は学ランだったということは、高等部ではなくて中等部。中学生を襲ったということだ。

息を整える相手の顔を横目に、覚悟を決めて口を開く。

「…えーっと、君、大丈夫かな?あの、痛い所とかある?」
「…………?…あ、そうですね、腰が痛いです。」

心配そうに声をかける俺を怪訝そうに見返し、起き上がれない事を伝えてくる。その言葉に直ぐ上半身を起こしてあげ、腰を擦って気遣う。

「加減出来なかったから、かなりの負担だったよな。ああ、仮眠室のシャワーしに行こうか。…ってそれ以前に名前すら知らなかった。えっと、君の名前は?」
「…ラティーフ・シャヒーンです。中等部の2年Ⅲ組の。」

やっぱり貴族科の子か。
捲し立てるアルフレッドの質問に、冷静に名前を伝えるシャヒーンは、何か思案しているのか少し目を伏せ、自分を心配する相手を見つめる。

「…貴方様のお名前をお聞きしても?」
「あー、言ってなかったか。俺は、高等部1年Ⅱ組のアルフレッド・シュタルト。こんな事になって、本当にすまない。」

申し訳なく頭を下げるアルフレッドを、シャヒーンはじっと見つめたかと思えば、にっこりと含みのある笑みで小首を傾げた。

「では、責任を取って下さいますよね?」
「…え?」

猫目に悪戯っぽさを含む様に、少し惹かれていた。だが、自分に対してされた事の無い意志の強い口調に、驚き口を閉ざし相手をまじまじと見返す。

「…ぼくは、神聖国家フォーランで法王様の第12正妃となる予定でした。…どうか、責任取って下さい。」

しおりを挟む
感想 63

あなたにおすすめの小説

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

俺の義兄弟が凄いんだが

kogyoku
BL
母親の再婚で俺に兄弟ができたんだがそれがどいつもこいつもハイスペックで、その上転校することになって俺の平凡な日常はいったいどこへ・・・ 初投稿です。感想などお待ちしています。

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

ハッピーエンドのために妹に代わって惚れ薬を飲んだ悪役兄の101回目

カギカッコ「」
BL
ヤられて不幸になる妹のハッピーエンドのため、リバース転生し続けている兄は我が身を犠牲にする。妹が飲むはずだった惚れ薬を代わりに飲んで。

クラスのボッチくんな僕が風邪をひいたら急激なモテ期が到来した件について。

とうふ
BL
題名そのままです。 クラスでボッチ陰キャな僕が風邪をひいた。友達もいないから、誰も心配してくれない。静かな部屋で落ち込んでいたが...モテ期の到来!?いつも無視してたクラスの人が、先生が、先輩が、部屋に押しかけてきた!あの、僕風邪なんですけど。

処理中です...