死にたがり令嬢と魔の王

鈴音シエル

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序章

15話

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「まず私をおいて話進めるのやめてくださいね?
確かに私はこの前まで死のうとしてましたし。
婚約者に浮気されていた挙げ句に破棄されて、血を分けてはいなかったけど家族だと思っていた妹に婚約者を取られて、我が物顔をしてて、たしかに苦しいですし
今にも消えたいです。
母に時の神に愛されなさいと言われてなんのことだろうと思ってました。
こういうことだったんですね。」
 
『ティナには申し訳ないことをしてしまってな
ずっとあなたのことを気にかけていた。
だからずっと見守ってきていたんだが帰って辛い思いをさせてしまっていたようですね…ここの家のものはアテナに愛されるように加護をかけていてね。
アテナはティナによく似ているからね』

だからよくお母さんに守られているような感じがしたのかもしれないとシャナは思った。

『今だから母に守られている暖かな感じがずっとしていたと思っているね?
よく様子を見に行かせていた。
多分その時だろうと思う。
それにアテナはティナの子を自分の子のように見ていたからきっとそれが伝わったのだろう。』
時の神マクスウェルはシャルティナの目線に合うように重心をかがめて伝える
「私母様が死んでから愛してもらえてないと思ってました。
愛してくれる人いたんですね…」
『愛すも何も君は愛されるために産まれてきた子だからね。
さて、この子をこのままここにおいておくわけにも行かない。
様子を見てこちらで預かるつもりでいたのだが、魔王がシャルティナに魅入られてしまっている以上そうは言えなくなってしまった。
レイガへの罰は娘をこちらへ渡すことだったのだが、魔王のところにいても同じことだなと思った。
そしてそこの穢らわしいのは神の子の冒とくと偽りをした罪がある。
重罪なのだがレイガとシャルティナのことを考えてかせないことに決めた。
だがしかし子は私どもがもらい受けよう。それほどのことをしたのでな』
「なっ!
そんな!子供を取るなんてどんな神経してるの!」
レナはそれに怒り
その娘ルナは絶望していた。
『君がその婚約者を愛してまた子供が授かれば自然とまた会えるであろう。
シャルティナの婚約者だからではなくしっかりそのものを愛しての授かりなのであればまたこの子には会えるだろう。』
そう言ってマクスウェルは手をかざしてその中心が光だし
ルナのお腹が光だし
そこから光の玉が出てきて
「いや!
私の子!!」
そういって拒もうとするがそれが叶わず
マクスウェルの手にはルナから出たまだ生まれる前の子がいた。

その日ルナはショックで寝込んだという。
    
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