死にたがり令嬢と魔の王

鈴音シエル

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序章

9話

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シャルが書斎から出ていき
ルナもイーサンも二人で過ごしたいといって書斎を離れて今は義母のレナと父のレイガしかいない。

そこで義母もレナはルナのことイーサンのこと
そして汚らわしいシャルティナのことを話していた。

その間レイガはシャルティナのことレスティナのことを考えていた。
『シャルティナのことよろしくお願いしますね。
あの子は神に愛された子ですから、きっと時の神にも愛されます。この国の幸せをきっと願える優しい子です。
アテナに愛された子ですから』
と亡くなる前屋敷を少し開けるその前ティナがそう言っていた。
神に愛されているのは本当はルナだとそう思っていた。
キラキラとした金髪

そしてシャルは白に近いブロンズで、その母のティナは神の申し子で神に愛され、私が最愛した女性。

ルナに子ができたと聞いたときイーサンがここにいるということはルナのお腹の中にはイーサンの子がいる。
そして婚約者ではないものの子を宿したということ
そしてそれが誇り高いと思っているきっとこのリンガル家は終わるやもしれないこと
アテナがこの屋敷をどうにでもできるということ
そしてこの国の神もどうでもできるということ

浮気を許さない。ましては穢らわしい感情もアテナは許さないだろう
天罰が来るとそう思った。
この家の守るためにどうするかしか考えていなかった。

シャルが何かを言っていたことも上の空で返事をしてしまった
それでっどれほど傷つけたのかと

レナが何かを言っているが、私はシャルティナのことを考えていて、話を聞いていなかった。
「ちょっと旦那様聞いておりますの?
ルナのめでたい日ですよ?」
「あ、すまない
そうだったな」
「もうしっかりしてくださいな、これでもリンガル家も安泰ですのよ?
あんな穢らわしい者の子よりも私のルナの方が申し子でしたわよ?
これでアテナ様も時の神もリンガル家に安泰と高価な地位をくれますわ」
そういってレナが言った穢らわしいで目が冷めたのだ。
穢らわしいのはどっちだったのかと、シャルティナになにをしてきたのだろうかと
「穢らわしいのは私どもではないだろうか。
子を道具と見ているレナお前も十分醜い
シャルティナにもうしわけないと思わないのか?
自分の子が姉であるシャルティナの婚約者を取ったことをなんとも思わないのか!」

とっさに怒っていた。
許せなかったのだティナと愛し合った大事な宝を穢らわしいと蔑んだことが、申し子がティナだということそして愛されたのはシャルだということ。あの二人がいたからこの屋敷は安泰だったこと

この屋敷のために見定めるものを間違えてしまった。

シャルはずっと私のせいで苦しんでいたのだろうか。
ずっと死にたがっていたのは警告だったのだろう。
気づくのが遅くなってしまった。
今からでも取り戻せるだろうかと、
「お前は何をしたかわかっているのか!
ルナがいけないことをしていたこと気づいていただろう!
母ならしっかりと見ていろ。そして止めるのだが、母の努めであろう!
それをめでたいだと?
リンガルが安泰?神の申し子?
神の申し子はティナの子であり私の子だ!!
このリンガルがどうなっても良いのか!」
そう叱っていた。今更何をと思いつつも
「何を言いますか!
あのものよりも私のルナの方がその資格があります!
子もなしたのもその証拠ではありませんか!!

何を今更言っております。あなたも何もしてこなかったではありませんか」
「いいか
このリンガルのためと思うのであればもう何もするな
そしてこの書斎から出ていってくれ」
そう言って話は終わりだと言うように窓の方へと目を向けた。

そしてレナは悔しそうに書斎を出ていった。

バタンというドアが閉まる音を来て額を抑えた。

自分たちがしでかしたことを考えながら

その子をのシャルがどう思っていることも、何をしようとしてるかさえも考えずに




「最初っから分かってはいたけれどお父様何も言わなかった」
やっぱり私は愛されてなかったのね。
お父様にも神にもそう考えたら馬鹿らしくなって笑いが込み上げてきた
「あはは…神様にも見放されて、お父様にも…お母様ごめんなさい。シャルティナは約束守れなかった。
お父様がずっと憎んでた私の事
お母様を取ったから、殺したから憎んでた。」
ルナが言っていたことも全部自分がされていたことだった。
ルナ自身がされているようにきっとイーサンに話していたのだろう
ドレスのことも、婚約者に送ったドレスを普通はそうじゃない人が着ていいわけじゃない
それは婚約者と同じ色のドレスを着るということは婚約しているということを知らせるものでもあるし
めでたいものでもあるため、婚約者以外が着ると辱めとそして社交ではしてはいけないことだった。

それを着ると言ったルナはそれを知っているのだろうかと、でももう婚約者はルナに変わったのだから思う存分あのドレスも着れるでしょう。

でもあのドレス破けてよかったかもしれないと思った。
パーティに着ていけないだろうと思ったからだきっと周りは噂をしていただろうと、どっちみち社交のいい噂話になるだろう。

でもどっちみち神に愛されているのはルナだから、子をなすということは神様がくださったものとこの国では言われている

「でも時の神様に愛されなさいって一体なんだったのかしら…愛されるにはどうしたら良かったのかしら…
お母様にちゃんと聞いとくんだったわ。
でも、約束守れなかったけど、お母様に会えるならそのときに聞いてもいいわね。」

そう言って部屋のベランダから見えるテラスには見せびらかすかのように抱き合ってキスをしているイーサンとルナ
そこだけが光っていてあ、神に愛されるということはこういうことなのねと思った。
精霊たちの祝福があの二人を祝っているかのように
私には起きなかったことというよりもそういうことを全くしてこなかったから知らなかったのかもしれない。

でももう迷惑かけることもないだろうからお父様に結局ごめんなさいなんて言えなかった。
お母様を殺してしまって取ってしまってごめんなさいと不甲斐ない娘でごめんなさいと言えなかった。
母は体が弱かったから殺したわけじゃなくても

飛び降りる準備をして
そして私は父に思いを届けるために手紙を書いて見えるところにおいて
私は最後になるだろう空を見上げて
「さようならお父様」
といって後ろに倒れてベランダから飛び降りた。

それがこの先どんな未来が待っていようとも
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