死にたがり令嬢と魔の王

序章

５話

この世界には魔と天があり、
一つの世界に境界線があってその先から行かぬようにとお互いを守っていこうと、そう決めて
魔は森の奥へ天は森の外へ

入れば戻れなくなると語り継ぐことで、お互いを守りつこうと、しかしお互いが関わらないことというものはできず、商人や許されたもの以外は森の奥へ入れないようにしていた。


そして、魔の国のものは耳が尖っていたり、角があったりと姿を変えた。

スカルパは思ったのだ、昔の人間は欲深い生き物だと、そう思っていたが、今飛び降りていく女は深い悲しみの魂をしていた。

とっさに抱きとめてしまったが、落ちる反動で気を失っている。

人間が嫌いなのに何をしているのだと、この女も同じ人間なのだからと、
だが、気になったのだあの言葉と魂が

とっさに守りたと考え助けていた。
死なせまいと思うなど自分でも起きるのかと
「この切ない感じは何なのだ。
この少女を見てからだ。悲哀しているこの魂は一体…」
自分の腕の中で眠っている少女をみて疑問に思った

「確かここはリンガル邸ではなかったか？
まさかこの少女は娘か？」

にしてもこの悲哀しているのはなぜだ
娘は二人いたはずだ。
一人は楽しそうにしているのにこの少女は見る感じそうではないからだ。

「これは監視する必要があるかもしれない」

とりあえず腕の中にいる少女は部屋へ戻さねばと思い地面を蹴ってジャンプしてその少女の部屋のベランダへ向かった。
起こさぬように優しくベットへ寝かせた。

そしてふと胸元へと目が行った。

「これは時の者か
聞いてみるのもいいか。」

そう言ってシャルの寝るベットへ目を向けてシャルの頬を撫でベランダから飛びだったのだった。