死にたがり令嬢と魔の王

序章

２話

私はそのまま倒れ込んでしまい。

ルナは切ってしまって手をとっさに離していたから巻き込まれずに済んだ。

でもルナの今の顔は醜い顔をしてた。
してやったりという顔だった。

「私は悪くないは、お姉様が早く脱がないからよ。
わたしのためのドレスなのに、もういいはお姉様にあげますわ。
そんな切れたドレスあなたにふさわしいわ。
私は別でイーサン様にもらってますもの。」
そう言って出ていった。
一つの言葉を残して、”そんなドレスよりもとっても私に似合う素敵なドレスが”と


私は、言われた言葉もそうだけど、ドレスを切ってしまったことの申し訳無さで立ち上がることができなかった。

確かにルナとイーサンは密かにあっていることを知っていた。

シャルとイーサンは父が決めた婚約者ではあったけれど、私とイーサンは好きあっていたわけでもなかった。

婚約者の建前出会うことはあっても
何処かへ出かけることはなかった。

買い物へシャルがでかけていると他の女の人と歩いていることもあったり、楽しそうにお茶をしていたりもしていた。
そこにルナも含まれていて、最近はシャルが何も言わなくなったから、大胆になってきていた。
屋敷に来ててもルナといたりもして、私に会いに来て屋敷で、私とお茶をするためにテラスへそして遅れてシャル向かうと密会していたり、と場所を憚らなくなっていた。

だからわかってはいたけれど、妹だから贈っただけだと思うけど、最近のあの人の行動自体が物語っていると、婚約破棄になっても構わないとは思ってはいるけれど、妹に婚約者の座を取られた哀れな姉なんて言われるのかと思うととても嫌だ。

私が街で言われているものを存分に使おうとか考えた。
シャルは母がなくなってから死にたがり姫だった。
大好きだあった母が死に、父にも義母にも義妹でさへも虐げられて来た。
唯一無二で大事にしていた母の写真も捨てられて、唯一残っているのは、このペンダントだけが形見だ。

母は、”このペンダントは神様に愛された人だけ持てるものなの。愛されたあなただからあなたがこれから持っていて”とそういって亡くなる前に私の手に乗せたキラキラした青い宝石のペンダント。

それだけはずっと守ってきた。
でも一度取られそうになってでもそのペンダントに触れなかったから触ったその日にルナは熱をだしたり、不幸なことが起きるから、私のペンダントには触らなくなったけど、その日の義母は怖かった。
仕返しのように氷水を私の頭にかけたりそのまま外へ放置したりと、それで私は高熱を出してしまった。

もとからシャルも母と同じで体が弱かったのもあり、何日も熱でうなされてしまった。
そういうときもイーサンは見舞いにも来なかった。
来ても花を渡したあとはルナと楽しそうにしていたとメイドが話していた。
”シャルティナ様がいるのにルナ様とあっているなんてひどすぎます！！見舞いだってろくにしないなんて。婚約者じゃないですよ！！”と
シャルに仕えているメイドたちは口を揃えて何なんですかあれは！！ルナ様もルナ様ですよ！と
アンナは特に私の代わりにすごいプリプリと怒っていた。