死にたがり令嬢と魔の王

鈴音シエル

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序章

はじまりはいつもここから

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「ちょっと!!」
そういって義妹のルナはすごい血相でこっちへ速歩きで来る。
「ちょぅと聞いているの!」
「聞こえてるわどうしたの?」
「何じゃないわよ!
私が着たかった色を何故あなたが着てるのよ!!」
そう言って私のとこへ来て着ているドレスを引っ張る。

いけないこのドレスは婚約者であるイーサンから貰ったものそれを婚約者ではない人が着るなんて。

「ルナ、これはイーサンからもらったものよ。今日のパーティできるように私へ送られたものなの、それを妹のあなたが着たらだめなのよ?」
そうなだめるように行っても義母が来てからわがまま三昧だったこの子が聞く訳もなく。
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