12 / 47
第12話 しくじり聖女のやり直し人生
しおりを挟む
(なんか、さっきから珍獣を観察するような目で見られているんですけど……?)
ベアトリスがちらりと視線を上げると、いまだ驚いたままの表情で固まっているユーリスと目が合う。
「ねぇ、さっきからどうしてそんなに驚いているの? 私、なにか変なこと言ってる?」
「貴女の口から『ありがとう』という言葉を日に何度も聞けるとは、思いませんでしたので」
「失礼ね。私だってお礼くらいはきちんと言うわよ」
そうは言ったものの、思い返してみれば……。
(私、神殿にいた頃、ちゃんとみんなに『ありがとう』って言っていたかしら?)
身を挺して守ってくれる護衛騎士、世話をしてくれる侍女、自分の元で修行する聖女見習いたち。
多くの人に助けられて生活していたのに、あの頃の自分は仕事をこなすだけで手一杯で、感謝も謝罪もきちんと伝えていなかった気がする。
伯爵令嬢で、王太子婚約者の上級聖女。高すぎる地位に甘え、気付かぬうちに他者を見下すような言動を取っていたのかもしれない……。
ここに来てから、ずっと他人に恨みを募らせるばかりで、自分自身の行動を振り返りもしなかった。
(改めて考えれば、私って結構、嫌な奴だったのかも)
その証拠に、追放が決まった時、誰もベアトリスの味方になってくれなかった。
もし自分に人徳があれば、誰かしら抗議の声をあげてくれたのかもしれない。
これまでの行いを反省して密かに落ち込んでいると、ユーリスがぽつりと呟いた。
「貴女に罵倒され、『復讐してやる』と言われるのを覚悟しておりました」
「実はね。正直に言うと、少し前まではそう思っていたわ。私はなにも悪くないのに、どうしてこんな目に遭うのって、嘆いて怒って。私を陥れた人間と、味方してくれなかった人たち全員に、絶対復讐してやると誓った。でも……もう疲れちゃった!」
「疲れた、とは?」
「他人を恨んで怒り続けるのって、実はすごく疲れるのよ。胸にドロドロした感情がたまって、自分が醜くなっていくような気がするの。それに、さっきの見習い聖女たちを見て改めて思い知った」
ベアトリスは、先ほどの光景を思い出しながら言った。
「復讐は自分に跳ね返る」
憎しみの感情のまま、暴言を吐き、暴力を振るった見習い聖女たち。
歪んだ正義を振りかざし、嬉々として復讐を果たした彼女たちが最終的に得たものは──不合格という悲惨な末路。
彼女たちを見て、復讐に取り憑かれる恐ろしさを痛感した。
自分はあんな風にはなりたくないと強く思う。
「私は無実よ。だけど復讐してもきっと、私は幸せにはなれない。だから、考えを改めました」
「どのように?」
「直接的な報復はしない。だけど泣き寝入りする気もないわ。私は悪女の汚名を返上して、幸せになる。絶対に、人生をやり直してみせる──!」
追放されるきっかけになった事件の真相究明と、平穏な日常の回復。そして自身と父の名誉挽回。
これこそが、ベアトリスの新たな生きる目標。
晴れやかに告げると、ユーリスはうつむいて小さく呟いた。
「……ひとは、そう簡単には変われませんよ」
「え?」
「いいえ、なんでも」
そう言って首を横に振る彼は、いつも通り冷静沈着でクールな表情だ。
(聞き取れなかったけど、今なんて言ったのかしら? それに、なんだか暗い表情だったような……。そういえば、私、ユーリスについてなにも知らないわ)
「それで、貴女には王都に……って、ベアトリス様? 聞いていますか」
「えっ? あっ、なに? ぼーっとしちゃった、ごめんなさい、もう一度言って」
「ですから、俺が今回ここに来た理由ですが」
そう言って、ユーリスが改めて話し始めたその時──。
ドォンッという地鳴りとともに、突き上げられるような激しい揺れに襲われた。
「きゃっ、なに!?」
テーブルから茶器が滑り落ちて割れ、戸棚や本棚もぐらぐらと大きく揺れている。
とっさにユーリスが庇うようにベアトリスを抱きしめた。
「と、止まった……?」
しばらくしてから、ようやく地震が収まった。
「ええ、そのようです。激しい揺れだったので、鉱山で落盤など起らないと良いのですが」
「鉱山……」
次の瞬間、ベアトリスはハッとして勢いよく立ち上がった。
「ベアトリス様?」
「バッカスが……知り合いが、今日は深層部で採石するって言っていて……私、行かなきゃ!」
「待ってくださ──」
ユーリスの制止にも構わず、ベアトリスは身体強化の聖魔法を使って疾風のごとく駆けだした。
「くそっ! あのお転婆め!」
背後からそんな声が聞こえてきたが、立ち止まる余裕はなかった。
✻ ✻ ✻
ベアトリスが採掘現場の入り口に駆けつけると、そこは人でごった返していた。
人波をかき分けて進みながら、周囲の飛び交う怒号や話し声に耳をそばだてる。
「第一鉱山の方で落盤事故が起きた! 手があいている奴は来てくれ!」
(第一鉱山……バッカスが採掘に行った場所だわ!)
急いで向かうと、坑道の入り口に山のような人だかりが出来ている。
群衆の隙間から様子を窺うと、聖女見習いたちが、囚人たちと口論を繰り広げていた。
「だから、中に取り残されてる奴らがいるんだよ。どうか助けてやってくれ! なあ、頼むよ、聖女サマ!」
「嫌よ! 落盤事故が起きたんでしょう? 危険だわ」
「あんたら、それでも聖女かよ!」
「そうだ、そうだ! ひとを助けるのが聖女の仕事だろ!」
ベアトリスを虐めた例の聖女見習いが「アハハッ」と嘲笑し、囚人たちをキッと睨み付けて言った。
「わたしの仕事はねぇ、まっとうな人間を救うことよ。貴方たちのような社会のゴミ、どうなろうと知らないわ」
「なん……だって……?」
聖女らしからぬ非情な言い草に、囚人たちは絶句し、怒りで顔を真っ赤に染め上げる。
(あの子、また人を見下して。ぜんぜん反省していないのね)
このままでは、囚人たちが暴動を起こしかねない。そうなれば現場はさらに混乱し、取り残された者の救助はおろか、怪我人の手当もままならなくなる。
まさに一触即発の状況に、ベアトリスは急いで見習いと囚人の間に割って入った。
「あっ、姉御っ!」
「坑道に取り残されているのは、何人?」
「バッカスの爺さんひとりだけっす。他の若い連中は自力でなんとか脱出できやした!」
「分かったわ。バッカスは私が助けに行くから、みんなは怪我人の搬送をお願い」
「いくら姉御でも、ひとりで行くなんて無謀っすよ! 俺らも一緒に」
囚人の申し出に、ベアトリスは首を横に振った。
「いつまた地震が起るか分からない。私は聖魔法で対処できるけど、貴方たちまで守る自信はないわ」
「わ、分かりやした。バッカスのことは姉御に頼んだ! 俺たちは怪我人を救護室へ運びやす」
「任せたわよ」
ベアトリスは力強く言うと、意識を集中させて自身の周りに薄い魔力の防御壁を張った。
それだけで、神聖力がごっそり削がれていく気がする。
正直、こんな薄皮一枚程度のバリアで、崩落から身を守れるとは思えない。
最悪、生き埋めになって命を落とすかも……。
(いいえ、怯えている暇はないわ。待っててね、バッカス。今行くから──!)
ベアトリスがちらりと視線を上げると、いまだ驚いたままの表情で固まっているユーリスと目が合う。
「ねぇ、さっきからどうしてそんなに驚いているの? 私、なにか変なこと言ってる?」
「貴女の口から『ありがとう』という言葉を日に何度も聞けるとは、思いませんでしたので」
「失礼ね。私だってお礼くらいはきちんと言うわよ」
そうは言ったものの、思い返してみれば……。
(私、神殿にいた頃、ちゃんとみんなに『ありがとう』って言っていたかしら?)
身を挺して守ってくれる護衛騎士、世話をしてくれる侍女、自分の元で修行する聖女見習いたち。
多くの人に助けられて生活していたのに、あの頃の自分は仕事をこなすだけで手一杯で、感謝も謝罪もきちんと伝えていなかった気がする。
伯爵令嬢で、王太子婚約者の上級聖女。高すぎる地位に甘え、気付かぬうちに他者を見下すような言動を取っていたのかもしれない……。
ここに来てから、ずっと他人に恨みを募らせるばかりで、自分自身の行動を振り返りもしなかった。
(改めて考えれば、私って結構、嫌な奴だったのかも)
その証拠に、追放が決まった時、誰もベアトリスの味方になってくれなかった。
もし自分に人徳があれば、誰かしら抗議の声をあげてくれたのかもしれない。
これまでの行いを反省して密かに落ち込んでいると、ユーリスがぽつりと呟いた。
「貴女に罵倒され、『復讐してやる』と言われるのを覚悟しておりました」
「実はね。正直に言うと、少し前まではそう思っていたわ。私はなにも悪くないのに、どうしてこんな目に遭うのって、嘆いて怒って。私を陥れた人間と、味方してくれなかった人たち全員に、絶対復讐してやると誓った。でも……もう疲れちゃった!」
「疲れた、とは?」
「他人を恨んで怒り続けるのって、実はすごく疲れるのよ。胸にドロドロした感情がたまって、自分が醜くなっていくような気がするの。それに、さっきの見習い聖女たちを見て改めて思い知った」
ベアトリスは、先ほどの光景を思い出しながら言った。
「復讐は自分に跳ね返る」
憎しみの感情のまま、暴言を吐き、暴力を振るった見習い聖女たち。
歪んだ正義を振りかざし、嬉々として復讐を果たした彼女たちが最終的に得たものは──不合格という悲惨な末路。
彼女たちを見て、復讐に取り憑かれる恐ろしさを痛感した。
自分はあんな風にはなりたくないと強く思う。
「私は無実よ。だけど復讐してもきっと、私は幸せにはなれない。だから、考えを改めました」
「どのように?」
「直接的な報復はしない。だけど泣き寝入りする気もないわ。私は悪女の汚名を返上して、幸せになる。絶対に、人生をやり直してみせる──!」
追放されるきっかけになった事件の真相究明と、平穏な日常の回復。そして自身と父の名誉挽回。
これこそが、ベアトリスの新たな生きる目標。
晴れやかに告げると、ユーリスはうつむいて小さく呟いた。
「……ひとは、そう簡単には変われませんよ」
「え?」
「いいえ、なんでも」
そう言って首を横に振る彼は、いつも通り冷静沈着でクールな表情だ。
(聞き取れなかったけど、今なんて言ったのかしら? それに、なんだか暗い表情だったような……。そういえば、私、ユーリスについてなにも知らないわ)
「それで、貴女には王都に……って、ベアトリス様? 聞いていますか」
「えっ? あっ、なに? ぼーっとしちゃった、ごめんなさい、もう一度言って」
「ですから、俺が今回ここに来た理由ですが」
そう言って、ユーリスが改めて話し始めたその時──。
ドォンッという地鳴りとともに、突き上げられるような激しい揺れに襲われた。
「きゃっ、なに!?」
テーブルから茶器が滑り落ちて割れ、戸棚や本棚もぐらぐらと大きく揺れている。
とっさにユーリスが庇うようにベアトリスを抱きしめた。
「と、止まった……?」
しばらくしてから、ようやく地震が収まった。
「ええ、そのようです。激しい揺れだったので、鉱山で落盤など起らないと良いのですが」
「鉱山……」
次の瞬間、ベアトリスはハッとして勢いよく立ち上がった。
「ベアトリス様?」
「バッカスが……知り合いが、今日は深層部で採石するって言っていて……私、行かなきゃ!」
「待ってくださ──」
ユーリスの制止にも構わず、ベアトリスは身体強化の聖魔法を使って疾風のごとく駆けだした。
「くそっ! あのお転婆め!」
背後からそんな声が聞こえてきたが、立ち止まる余裕はなかった。
✻ ✻ ✻
ベアトリスが採掘現場の入り口に駆けつけると、そこは人でごった返していた。
人波をかき分けて進みながら、周囲の飛び交う怒号や話し声に耳をそばだてる。
「第一鉱山の方で落盤事故が起きた! 手があいている奴は来てくれ!」
(第一鉱山……バッカスが採掘に行った場所だわ!)
急いで向かうと、坑道の入り口に山のような人だかりが出来ている。
群衆の隙間から様子を窺うと、聖女見習いたちが、囚人たちと口論を繰り広げていた。
「だから、中に取り残されてる奴らがいるんだよ。どうか助けてやってくれ! なあ、頼むよ、聖女サマ!」
「嫌よ! 落盤事故が起きたんでしょう? 危険だわ」
「あんたら、それでも聖女かよ!」
「そうだ、そうだ! ひとを助けるのが聖女の仕事だろ!」
ベアトリスを虐めた例の聖女見習いが「アハハッ」と嘲笑し、囚人たちをキッと睨み付けて言った。
「わたしの仕事はねぇ、まっとうな人間を救うことよ。貴方たちのような社会のゴミ、どうなろうと知らないわ」
「なん……だって……?」
聖女らしからぬ非情な言い草に、囚人たちは絶句し、怒りで顔を真っ赤に染め上げる。
(あの子、また人を見下して。ぜんぜん反省していないのね)
このままでは、囚人たちが暴動を起こしかねない。そうなれば現場はさらに混乱し、取り残された者の救助はおろか、怪我人の手当もままならなくなる。
まさに一触即発の状況に、ベアトリスは急いで見習いと囚人の間に割って入った。
「あっ、姉御っ!」
「坑道に取り残されているのは、何人?」
「バッカスの爺さんひとりだけっす。他の若い連中は自力でなんとか脱出できやした!」
「分かったわ。バッカスは私が助けに行くから、みんなは怪我人の搬送をお願い」
「いくら姉御でも、ひとりで行くなんて無謀っすよ! 俺らも一緒に」
囚人の申し出に、ベアトリスは首を横に振った。
「いつまた地震が起るか分からない。私は聖魔法で対処できるけど、貴方たちまで守る自信はないわ」
「わ、分かりやした。バッカスのことは姉御に頼んだ! 俺たちは怪我人を救護室へ運びやす」
「任せたわよ」
ベアトリスは力強く言うと、意識を集中させて自身の周りに薄い魔力の防御壁を張った。
それだけで、神聖力がごっそり削がれていく気がする。
正直、こんな薄皮一枚程度のバリアで、崩落から身を守れるとは思えない。
最悪、生き埋めになって命を落とすかも……。
(いいえ、怯えている暇はないわ。待っててね、バッカス。今行くから──!)
3
お気に入りに追加
1,464
あなたにおすすめの小説
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
もう私、好きなようにさせていただきますね? 〜とりあえず、元婚約者はコテンパン〜
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「婚約破棄ですね、はいどうぞ」
婚約者から、婚約破棄を言い渡されたので、そういう対応を致しました。
もう面倒だし、食い下がる事も辞めたのですが、まぁ家族が許してくれたから全ては大団円ですね。
……え? いまさら何ですか? 殿下。
そんな虫のいいお話に、まさか私が「はい分かりました」と頷くとは思っていませんよね?
もう私の、使い潰されるだけの生活からは解放されたのです。
だって私はもう貴方の婚約者ではありませんから。
これはそうやって、自らが得た自由の為に戦う令嬢の物語。
※本作はそれぞれ違うタイプのざまぁをお届けする、『野菜の夏休みざまぁ』作品、4作の内の1作です。
他作品は検索画面で『野菜の夏休みざまぁ』と打つとヒット致します。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
乙女ゲームの世界だと、いつから思い込んでいた?
シナココ
ファンタジー
母親違いの妹をいじめたというふわふわした冤罪で婚約破棄された上に、最北の辺境地に流された公爵令嬢ハイデマリー。勝ち誇る妹・ゲルダは転生者。この世界のヒロインだと豪語し、王太子妃に成り上がる。乙女ゲームのハッピーエンドの確定だ。
……乙女ゲームが終わったら、戦争ストラテジーゲームが始まるのだ。
そんなに妹が好きなら死んであげます。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』
フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。
それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。
そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。
イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。
異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。
何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……

そちらがその気なら、こちらもそれなりに。
直野 紀伊路
恋愛
公爵令嬢アレクシアの婚約者・第一王子のヘイリーは、ある日、「子爵令嬢との真実の愛を見つけた!」としてアレクシアに婚約破棄を突き付ける。
それだけならまだ良かったのだが、よりにもよって二人はアレクシアに冤罪をふっかけてきた。
真摯に謝罪するなら潔く身を引こうと思っていたアレクシアだったが、「自分達の愛の為に人を貶めることを厭わないような人達に、遠慮することはないよね♪」と二人を返り討ちにすることにした。
※小説家になろう様で掲載していたお話のリメイクになります。
リメイクですが土台だけ残したフルリメイクなので、もはや別のお話になっております。
※カクヨム様、エブリスタ様でも掲載中。
…ºo。✵…𖧷''☛Thank you ☚″𖧷…✵。oº…
☻2021.04.23 183,747pt/24h☻
★HOTランキング2位
★人気ランキング7位
たくさんの方にお読みいただけてほんと嬉しいです(*^^*)
ありがとうございます!
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います

婚約破棄ですか。ゲームみたいに上手くはいきませんよ?
ゆるり
恋愛
公爵令嬢スカーレットは婚約者を紹介された時に前世を思い出した。そして、この世界が前世での乙女ゲームの世界に似ていることに気付く。シナリオなんて気にせず生きていくことを決めたが、学園にヒロイン気取りの少女が入学してきたことで、スカーレットの運命が変わっていく。全6話予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる