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いつか手放す愛
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その日は、意識がぼんやりとするまで抱かれ続けた。
終わった後、濡れた体を丁寧に拭かれながら、俺は眠りに落ちる直前まで、彼の横顔を眺めていた。
(どうすれば、こいつを幸せにしてやれるんだろう)
急に姿を消す?
そんなことをしても、ユーリはきっと俺を探して、見つけ出すだろう。
穏やかそうな顔して、キレたこいつは何をしでかすか分からない。
じゃあ、愛がなくなったと嘘をつく?
今しがた「すき」と言ったくせに、信用してもらえるのか?
(あぁ、分からない。どうすりゃ、いいんだろうな)
そもそも、こんなに悩むのなら恋を始めなければ良かったのだ。
想いを伝えず、親友としてずっと側にいれば、お互いに傷つくことはなかった。
ただ、ユーリに愛されたい、その一心だった。
沢山いる友達の一人じゃなくて、彼の特別になりたかった。
(でも、もう十分だ。十分、俺はお前に愛してもらったよ)
一つだけ方法を思いついて、俺は静かにまぶたを閉じた。
「あれ?リオン、寝ちゃった?」
囁きに、俺は答えなかった。
「明日は剣の訓練なのに、無理させちゃったかな」
わずかな衣擦れの音がして、額に一瞬柔らかなものが押し当てられる。
「おやすみ。いい夢を。また明日ね」
温もりが遠ざかる。
わずかに夜風の香りがして、ぱたんと窓が閉まる音がした。
♢♢♢
翌日、午前は剣の訓練だった。
二人一組になって剣を交え、勝敗を決める。
いつもなら負ける気など全くなく、むしろ完膚なきまでに叩きのめしてやるくらいの勢いで臨むのだが、今日は全然集中できなかった。
頭の中には絶えずユーリの笑顔が浮かび、どうやって思いついた案を切り出そうか――そればかり考えていた。
それがまずかった。
剣の稽古において、一瞬の隙が命取りになる。
避けるのが一瞬遅れて、視界に、振り下ろされる木刀が映る。
気が付いた時には、ゴツリという鈍い音を立てて、重い剣の腹が頭に直撃していた。
地面に引きずり込まれるように、体が真っ逆さまに崩れ落ちていく。
目の前が真っ白になって、まぶたの裏に夜空が広がるみたいに星がチカチカと点滅した。
消えゆく意識の中で「リオン!」と俺の名を叫ぶユーリの声が聞こえた気がした。
♢♢♢
俺の最も古い記憶は、戦場から始まる。
いま自分が何歳で、何者で、どこに行くべきか、何のために戦っているのかさえも分からない。
ただ左手に弓を携え、ころころ変わる主人に命じられるまま、矢をつがえ射る。
俺は、平民なんてものじゃない。
居場所もない、両親も知らない、名前さえない傭兵だった。
我がエイデン国は、四方を他国に囲まれた難しい土地柄で、数年前までは大小さまざまな争いが絶えない地域だった。貴族は、自領土で賄えない分の戦力を、金で傭兵を雇うことで補っていた。
しかし、7年前――。
戦争ではなく、平和的交渉と同盟により隣国との国際協調をめざす『穏健派』の第一王子が即位したおかげで、紛争はほぼ沈静化。
傭兵が貴族に雇われる機会も減り、俺は戦場という居場所を失った。
13、4歳くらいの子供が出来ることと言えば、誰かの命令に従うことと、戦うこと。
それ以外に、自分が持っているものなんてない。
どうするか――と途方に暮れていた時、薄汚れた路地にあった騎士団の新人募集の貼り紙を見て、俺は迷わず入団を決めた。
そして、騎士学校で出会ったのが、ユーリだった。
俺とは身分も家柄も、生い立ちも違う人種。きっと、分かり合える日など一生来ないと思っていた。
『今日から、俺はあなたに従います』
出会った初日、俺がユーリに放った言葉が、これだった。
平民騎士は基本的に貴族騎士には逆らえない。だから俺は、騎士学校寮で同室になった彼に淡々と告げた。
『あなたが命じれば、俺は何でもします』
『そう……何でも』
彼は少し驚いた後、口元に手を当て、ちょっと考えて……ぱっと輝く笑顔で俺に言ったのだ。
『じゃあ、僕の一番の友達になってよ、リオン』
正直、意味が分からなかった。
一番?ともだち?なんだそれ、訳が分からない。
『命令の意味が良く分かりません』
俺の言葉に、彼は呆れるでもなく、気味悪いと罵るわけでもなく、ただ微笑んで『命令じゃなくて、お願いだよ。一緒にいて』とだけ言った。
優しい言葉も、愛も、友情も、ぬくもりも、何も持たなかった俺に、全部教えてくれたのはユーリだった。
名無しじゃ不便だから適当につけた『リオン』という名前を、最初に慈しんで呼んでくれた。
寒い夜に、同じベッドにもぐりこんで、冷たい足を絡め、抱きしめて眠ってくれた。
7年という途方もなく長い時間をかけて、俺にたくさんの言葉や感情を教えてくれた。
好きなんて言葉じゃ、言い表せない。
ユーリは、俺のすべてだ。
『俺はユーリが好きだ。お前の一番になりたい。特別になりたい。みんなと同じ友達じゃ嫌だ。俺に、恋人になるってことを教えてくれ』
2年前、後先も考えず、俺はそう口走った。
ユーリを縛り付けることが、あいつをどんなに困難な道に追いやるか考えもしないで。
優しいユーリが、俺の願いを無下にできないことを利用して、俺は彼を強引に恋人にしたんだ。
汚い手の俺が、触れてはいけないくらい綺麗で高貴な彼を、汚した。
俺は、最低だ。
ずっと、罪悪感に苛まれている。
「ん……」
自分の呻き声で、夢から覚める。
ぼやけた視界に広がったのは、見慣れた金髪と碧眼だった。
「リオン!気が付いた……良かった。目を覚まさなかったら、どうしようかと」
泣きそうな顔の彼に、大丈夫だと笑って安心させてやりたい。
でも、今の俺が取るべき選択肢は、それじゃない。
彼を間違った道に引きずり込んでしまった代償を、今こそ払うべきなんだ。
俺はかつてのような無表情を顔に貼り付けると、何の感情も含めない声で言った。
「あなたは、誰ですか」
終わった後、濡れた体を丁寧に拭かれながら、俺は眠りに落ちる直前まで、彼の横顔を眺めていた。
(どうすれば、こいつを幸せにしてやれるんだろう)
急に姿を消す?
そんなことをしても、ユーリはきっと俺を探して、見つけ出すだろう。
穏やかそうな顔して、キレたこいつは何をしでかすか分からない。
じゃあ、愛がなくなったと嘘をつく?
今しがた「すき」と言ったくせに、信用してもらえるのか?
(あぁ、分からない。どうすりゃ、いいんだろうな)
そもそも、こんなに悩むのなら恋を始めなければ良かったのだ。
想いを伝えず、親友としてずっと側にいれば、お互いに傷つくことはなかった。
ただ、ユーリに愛されたい、その一心だった。
沢山いる友達の一人じゃなくて、彼の特別になりたかった。
(でも、もう十分だ。十分、俺はお前に愛してもらったよ)
一つだけ方法を思いついて、俺は静かにまぶたを閉じた。
「あれ?リオン、寝ちゃった?」
囁きに、俺は答えなかった。
「明日は剣の訓練なのに、無理させちゃったかな」
わずかな衣擦れの音がして、額に一瞬柔らかなものが押し当てられる。
「おやすみ。いい夢を。また明日ね」
温もりが遠ざかる。
わずかに夜風の香りがして、ぱたんと窓が閉まる音がした。
♢♢♢
翌日、午前は剣の訓練だった。
二人一組になって剣を交え、勝敗を決める。
いつもなら負ける気など全くなく、むしろ完膚なきまでに叩きのめしてやるくらいの勢いで臨むのだが、今日は全然集中できなかった。
頭の中には絶えずユーリの笑顔が浮かび、どうやって思いついた案を切り出そうか――そればかり考えていた。
それがまずかった。
剣の稽古において、一瞬の隙が命取りになる。
避けるのが一瞬遅れて、視界に、振り下ろされる木刀が映る。
気が付いた時には、ゴツリという鈍い音を立てて、重い剣の腹が頭に直撃していた。
地面に引きずり込まれるように、体が真っ逆さまに崩れ落ちていく。
目の前が真っ白になって、まぶたの裏に夜空が広がるみたいに星がチカチカと点滅した。
消えゆく意識の中で「リオン!」と俺の名を叫ぶユーリの声が聞こえた気がした。
♢♢♢
俺の最も古い記憶は、戦場から始まる。
いま自分が何歳で、何者で、どこに行くべきか、何のために戦っているのかさえも分からない。
ただ左手に弓を携え、ころころ変わる主人に命じられるまま、矢をつがえ射る。
俺は、平民なんてものじゃない。
居場所もない、両親も知らない、名前さえない傭兵だった。
我がエイデン国は、四方を他国に囲まれた難しい土地柄で、数年前までは大小さまざまな争いが絶えない地域だった。貴族は、自領土で賄えない分の戦力を、金で傭兵を雇うことで補っていた。
しかし、7年前――。
戦争ではなく、平和的交渉と同盟により隣国との国際協調をめざす『穏健派』の第一王子が即位したおかげで、紛争はほぼ沈静化。
傭兵が貴族に雇われる機会も減り、俺は戦場という居場所を失った。
13、4歳くらいの子供が出来ることと言えば、誰かの命令に従うことと、戦うこと。
それ以外に、自分が持っているものなんてない。
どうするか――と途方に暮れていた時、薄汚れた路地にあった騎士団の新人募集の貼り紙を見て、俺は迷わず入団を決めた。
そして、騎士学校で出会ったのが、ユーリだった。
俺とは身分も家柄も、生い立ちも違う人種。きっと、分かり合える日など一生来ないと思っていた。
『今日から、俺はあなたに従います』
出会った初日、俺がユーリに放った言葉が、これだった。
平民騎士は基本的に貴族騎士には逆らえない。だから俺は、騎士学校寮で同室になった彼に淡々と告げた。
『あなたが命じれば、俺は何でもします』
『そう……何でも』
彼は少し驚いた後、口元に手を当て、ちょっと考えて……ぱっと輝く笑顔で俺に言ったのだ。
『じゃあ、僕の一番の友達になってよ、リオン』
正直、意味が分からなかった。
一番?ともだち?なんだそれ、訳が分からない。
『命令の意味が良く分かりません』
俺の言葉に、彼は呆れるでもなく、気味悪いと罵るわけでもなく、ただ微笑んで『命令じゃなくて、お願いだよ。一緒にいて』とだけ言った。
優しい言葉も、愛も、友情も、ぬくもりも、何も持たなかった俺に、全部教えてくれたのはユーリだった。
名無しじゃ不便だから適当につけた『リオン』という名前を、最初に慈しんで呼んでくれた。
寒い夜に、同じベッドにもぐりこんで、冷たい足を絡め、抱きしめて眠ってくれた。
7年という途方もなく長い時間をかけて、俺にたくさんの言葉や感情を教えてくれた。
好きなんて言葉じゃ、言い表せない。
ユーリは、俺のすべてだ。
『俺はユーリが好きだ。お前の一番になりたい。特別になりたい。みんなと同じ友達じゃ嫌だ。俺に、恋人になるってことを教えてくれ』
2年前、後先も考えず、俺はそう口走った。
ユーリを縛り付けることが、あいつをどんなに困難な道に追いやるか考えもしないで。
優しいユーリが、俺の願いを無下にできないことを利用して、俺は彼を強引に恋人にしたんだ。
汚い手の俺が、触れてはいけないくらい綺麗で高貴な彼を、汚した。
俺は、最低だ。
ずっと、罪悪感に苛まれている。
「ん……」
自分の呻き声で、夢から覚める。
ぼやけた視界に広がったのは、見慣れた金髪と碧眼だった。
「リオン!気が付いた……良かった。目を覚まさなかったら、どうしようかと」
泣きそうな顔の彼に、大丈夫だと笑って安心させてやりたい。
でも、今の俺が取るべき選択肢は、それじゃない。
彼を間違った道に引きずり込んでしまった代償を、今こそ払うべきなんだ。
俺はかつてのような無表情を顔に貼り付けると、何の感情も含めない声で言った。
「あなたは、誰ですか」
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