気づいたら隠しルートのバッドエンドだった

かぜかおる

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番外編

① ブリュエット Side マリールイーズの母

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煌々と照らされたホールには、色とりどりの衣装を纏った男女が素顔を隠す仮面をつけて、一夜の夢を楽しんでいる。
さざめく男女の語らいがそこかしこで色艶を含んで広がっていく。

貴族としての誇りも矜恃も今宵は全て仮面に隠し、ただただ享楽に耽るのみ。

それが、

仮面舞踏会。













なんて、それっぽく言ってみたけどただの乱痴気騒ぎに他ならない。
かく言う私も、ちょっとハメを外したくて来たわけで。

けど、こういうのは性に合わないというかなんというかで壁の花と化していた私は、ついため息をこぼす。



ここのところ取り組んでいる婚約者探しが暗礁に乗り上げていた。

我が家は公爵位を賜っており、相応の広大な領地を持っている。代々研究家気質というか、ただの社交嫌いの気質も相まって領地経営に力を入れているため国内随一と言っても過言では無い位領地が発展している。

そんな家の跡取り娘なのだから縁談自体は捌き切れないほど大量にあるが、事前調査でほとんどが弾かれる。
ここ何代か全く中央政治に関わっていなかったこともあり、そろそろ舐められる前に我が家の存在感を示しておきたい。王家からも、パワーバランスとかあるからちょっと中央に関わって欲しいと言われていることからもあり、それがこなせるような相手を探しているのだが、中央で公爵家の人間として狸たちと渡り合えるような優秀な人材はとっくの昔に唾をつけられているものだ。
さらにはパワーバランスとかもあるから、優秀でさえあればいいということでもなく、家柄とか勢力図とかによって弾かれることもある。そんな様々なチェックを潜り抜けてきた一握りと交流するも、低位貴族で優秀だからか無駄に野心がある者(下手に野心滾らせて変なことされたら困る)、女を下に見てる者(お茶会は遊びだと!?あれは高度な政治ゲームだ!)、高位貴族にするには自覚が薄い者(悪い人ではないのだけど、耐性が低い)、単純に馬が合わない、などなど。高望みしてしまっているのもわかるけど妥協もしたくない、領民の生活もかかっているのだから。



************

よーし今日は頑張るぞ
サンハイ( ´ ▽ ` ) ガ٩( 'ω' )وン٩( 'ω' )وバ٩( 'ω' )وル٩( 'ω' )وゾ‼‼

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