上 下
35 / 51
裏エピローグ

⑥ 裏エピローグ 悠人 Side 従兄弟

しおりを挟む
話を読み進めると、諸悪の根源がヒロインの父にあると発覚した。

「全部ヒロインの父親が悪いのかよ。」

「むしろマリールイーズいい子じゃない。誰よ悪役令嬢とか言ってたやつ。」

「お前だろ、なんだよ性格悪いとか言いまくってたじゃねぇか。」

「あら、そんなこと言ったっけ?」

「あ、ヒロイン捨てられちゃいましたよ。」

「本当ね。公爵家の血を継いでいない娘とは結婚できないって理由がまた・・・。」

「このゲームらしいと言えばらしいですけどね。」

「父親の犯罪の結果、平民落ちだってよ。まあ、バッドエンドだし・・・。」

急に、画面が真っ黒になりおどろおどろしい音楽が流れ始める。
先ほどまでのバッドエンドゆえかの物悲しい曲調とは打って変わり、雰囲気が怖くなる。

「な、なんだ?」

真っ黒だった画面に、第二王子エルネストが浮かび上がる。エルネストの顔には恐ろしい笑みが浮かんでいた。

『エルネスト:ねえ、平民になって平穏無事に生活できると思った?』

『あなた  :え、何?どうしたのエルネストさん・・・』

『エルネスト:婚約者のいる王族に擦り寄るような女にふさわしい場所に私が送ってあげるよ。』

『エルネスト:君の母親諸共ね。』

『あなた  :や、やめて!助けて!!』

『エルネスト:触らないでくれるかな?この売女が!』

『あなた  :い、いやぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~』

『その後、場末の娼館であなたに似た娘が見受けられたが、髪の毛は真っ白になり、頭もおかしく会話も成り立たなくなっていた。』

『BAD END』


「「「「・・・・・・」」」」

「・・・最後のこれ、いる?」

「こんなゲームでしたっけ、これ。」

「え、エルネスト怖くない?」

「な、なあ、これエルネストルートもやるんだよな?」

「・・・やるわよ!」


そして再度始めたエルネストルートは、選択肢はほぼさっきのルートと変わらず、変わったのは選択肢のあとの会話だった。
かなり早い段階から、甘すぎる言葉が並んでいたが、だんだんと甘い中に怪しい言動が増えていった。

そして、

『エルネスト:もう、何も心配することはない。君のお姉さんはお父さんの罪をかぶって修道院に行ってもらったから、領地経営もアリスティドと君のお父さんとでうまくやるさ。
君はもうどこにも行かずに、ここで一生僕と一緒に過ごすんだよ。』

『そして、それ以降あなたの姿を見たものは誰一人としていなかった。』

『TRUE END』


「・・・や、ヤンデレ監禁エンドなんて望んでないわよ~~~~~!!!」


************

どうしてこうなった・・・コラ!(乂∀・)┌┛)`д)・∵.

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

チートなんて願わなければよかった・・・

かぜかおる
ファンタジー
子供を助けてトラックに轢かれた私は気づいたら真っ白な空間に 自称神様という人から転生とそれにあたって一つ加護を与えると言われ チートを望んで転生してみると・・・ 悪役令嬢転生モノの、ザマァされる電波系ヒロインに転生してた!? だけど、ん?思ってたんと違う!

悪役令嬢はモブ化した

F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。 しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す! 領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。 「……なんなのこれは。意味がわからないわ」 乙女ゲームのシナリオはこわい。 *注*誰にも前世の記憶はありません。 ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。 性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。 作者の趣味100%でダンジョンが出ました。

私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~

あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。 「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?

悪役令嬢は所詮悪役令嬢

白雪の雫
ファンタジー
「アネット=アンダーソン!貴女の私に対する仕打ちは到底許されるものではありません!殿下、どうかあの平民の女に頭を下げるように言って下さいませ!」 魔力に秀でているという理由で聖女に選ばれてしまったアネットは、平民であるにも関わらず公爵令嬢にして王太子殿下の婚約者である自分を階段から突き落とそうとしただの、冬の池に突き落として凍死させようとしただの、魔物を操って殺そうとしただの──・・・。 リリスが言っている事は全て彼女達による自作自演だ。というより、ゲームの中でリリスがヒロインであるアネットに対して行っていた所業である。 愛しいリリスに縋られたものだから男としての株を上げたい王太子は、アネットが無実だと分かった上で彼女を断罪しようとするのだが、そこに父親である国王と教皇、そして聖女の夫がやって来る──・・・。 悪役令嬢がいい子ちゃん、ヒロインが脳内お花畑のビッチヒドインで『ざまぁ』されるのが多いので、逆にしたらどうなるのか?という思い付きで浮かんだ話です。

完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい

咲桜りおな
恋愛
 オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。 見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!  殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。 ※糖度甘め。イチャコラしております。  第一章は完結しております。只今第二章を更新中。 本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。 本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。 「小説家になろう」でも公開しています。

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!

みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した! 転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!! 前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。 とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。 森で調合師して暮らすこと! ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが… 無理そうです…… 更に隣で笑う幼なじみが気になります… 完結済みです。 なろう様にも掲載しています。 副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。 エピローグで完結です。 番外編になります。 ※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

変な転入生が現れましたので色々ご指摘さしあげたら、悪役令嬢呼ばわりされましたわ

奏音 美都
恋愛
上流階級の貴族子息や令嬢が通うロイヤル学院に、庶民階級からの特待生が転入してきましたの。  スチュワートやロナルド、アリアにジョセフィーンといった名前が並ぶ中……ハルコだなんて、おかしな

慟哭の螺旋(「悪役令嬢の慟哭」加筆修正版)

浜柔
ファンタジー
前世で遊んだ乙女ゲームと瓜二つの世界に転生していたエカテリーナ・ハイデルフトが前世の記憶を取り戻した時にはもう遅かった。 運命のまま彼女は命を落とす。 だが、それが終わりではない。彼女は怨霊と化した。

処理中です...