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第1章 出会い〜旅の始まり
閑話 山田の休日 1
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「はぁ~………疲れたなぁ。」
俺は今日も、肉体的にも身体的にも疲れ果てて家にたどり着く。
このところ仕事がとても立て込んでいて、営業部の俺はあちこちの顧客のところに顔出しやら電話対応やらで駆けずり回っていた。
この忙しさもあと数日。
数日後にはうちの新商品が発売されるから、それまで頑張らなくては。
それに明日、明後日は会社が休みなので、ゆっくり部屋でゴロゴロするのもまた良いな!
そんな事を考えながら俺はとりあえず玄関を開ける。
すると真っ暗な中、玄関から見えるリビングのテーブルの上あたりに青い2つの光があった。
「……あのへんに空気清浄機でもあったっけ?」
俺はそう呟くと、まだ暗闇に慣れていない目でリビングの照明のスイッチを探して押す。
辺りには美味しそうなカレーの匂いが漂っていた。
「うわっっ!!!なんだ!?」
俺はあまりにびっくりして思わず叫んで身構えてしまったが、よくよく見てみるとなんだか見たことあるような気がしてきた。
リビングのテーブルの上には、鍋をお腹に抱えながら、尻を突いて足を前に投げ出して座っている小さなドラゴンが。
目を見開いたまま微動だにせず佇んでいるので、とても精巧なフィギュアにみえる。
……暗闇で光っていた青い光はこいつの目だな?
俺は安堵のため息を尽きつつ、いまだ人形のようにしているユーリに声をかけた。
「……なぁ、いつまでそうやっているつもりだ?」
するとユーリは1つ瞬くと、俺の方を向いて笑った。
『おかえりぃ~!ママから伝言とカレーを預かってきているよぉ!』
俺はそれを聞き、またしてもびっくりして体が固まってしまった。
「お前……か?今の頭の中に響いた声の主は?あと、ママって誰だ?」
『うん、僕だよぉ?驚いたぁ?あとねぇ、ママは卵の僕に魔力をくれた人だよぉ!』
「ああ、なるほど、紫惠琉か。それにしても、まさか喋れるようになってるとは思わなかった。」
するとそれを聞いてユーリは胸を張る。
『だってぇ、ママとお話したかったんだもん!』
「……なるほどねぇ?」
『それより、ほらぁ、ママが作ったカレーだよぉ?』
そう言ってユーリは俺に、鍋の蓋を開けて中を見せてくれた。
確かにカレーだ。部屋に漂っていた匂いはこれだったんだな。
俺はその鍋を受け取ってコンロに乗せる。
そして米を研いで炊飯器にセットすると、早炊きのスイッチを押す。
……これでよし。
それから改めてリビングのテーブルの方に体を向けると、まだユーリは同じ格好で座っている。
「そういえば伝言がどうとか言っていたな?」
するとユーリは頷いた。
『うん、預かっているよぉ!えっとねぇ、「後でスマホにメッセージを入れるから確認してくれ」だったっけぇ?う~ん、大体そんな感じぃ~?あ、あとねぇ、ママは今、お風呂に入りに行ってるのぉ。』
いつからいるのかわからないが、ユーリにそう言われたのでとりあえずスマホを確認したが、まだ着信はないようだ。
とりあえずご飯が炊けるまでは何もすることがないのでテーブルに乗っているユーリに話しかけることにした。
「そういえばあっちで紫惠琉は楽しくやれてるのか?」
『うん、いつもいる人達と楽しく話をしたりしてるよぉ?』
「ふ~ん、そうなんだ。まぁ元気してるなら一安心、か?俺、あいつの家族って連絡先知らないから、あいつの今の状況を知らせてやれないからなぁ……。急な環境変化とかで風邪とかの病気になってなければいいけど。」
するとユーリは少し考えていたが、1つ頷いて俺の方を見た。
『大丈夫、僕の魔法で怪我も病気もすぐ良くなるよぉ!だから心配しないで良いよぉ!』
「えっ、お前の生まれた世界は魔法があるのか!?……もしかして紫惠琉も魔法が使えたり…して?」
俺が半信半疑でユーリに問いかけると、なんだか嬉しそうに頷いた。
『うん、ママも魔法使えるよぉ!まだまだ使っているのは限定的みたいだけどぉ、僕と同じく全属性を扱えるからねぇ。』
「すごいな、紫惠琉!?これもやっぱり異世界に渡ったからなのか?……やっぱり、俺も行きたいなぁ。」
俺の小さな声で呟いたそんな独り言を、ユーリは聞いていたらしい。
俺をジ~っと見て、ユーリは首を傾げた。
『大丈夫、長い年月がかかるかもしれないけれどぉ、いつかママと同じ世界に行けるよぉ?そこは保証するから、安心してねぇ!』
「長い年月って、いったいどのくらい待てば良いんだよ……。あまり時間かかると、俺、爺さんになっちゃうぞ?」
ユーリは俺の返答には答えずにニコニコ笑っているばかり。
まぁ、こいつも流石にどのくらいかかるのかなんてわかる訳ないか。
そうしているうちにご飯が炊けたようだ。
さっそくカレーを温めようとして、そういえばこのカレーって俺が紫惠琉に送った材料で作られていることを思い出した。
なるほど、やつはすぐに作ったんだな。
やっぱり食べたかったんだろう!もちろん俺もだが!
そして温めたカレーをご飯に盛って席につく。
するとユーリが俺のカレーを見て舌なめずりをしているではないか。
「……お前も食べたいのか?」
するととても嬉しそうに『うん!食べたいなぁ!』なんて言うので、ユーリの分もカレーを盛ってやった。
俺たちは1つのテーブルで向かい合って座る?と手を合わせて「いただきます」をして食べ始める。
俺は紫惠琉のカレーを何度かあいつの部屋で食べたことあるが、今食べているカレーはその時の味そのものだった。
思わず懐かしくなって微笑んでいると、ユーリがそんな俺を見て首を傾げる。
『なんで笑っているのぉ?』
「……まだあいつがいなくなってから半月も経ってないのに、なんか懐かしくなってな。こんなところも変わらないんだな、と。なんか、全く会えないだけで、あいつがこの世界にいないっていう実感が全然ないから、そんなに寂しくならないのかもしれないな……。」
『ふぅ~ん、なるほどねぇ。あ、そういえば気づいてるぅ?あの電話?、ただ話すだけじゃなくて違う使い方もできるって神様が言っていたよ?』
それを聞いて俺は少し考えたが、1つ心当たりがあったので、紫惠琉から連絡が来たらちょっと試してみようと思う。
それにしても1人じゃない食事は久々な気がするな。
朝食はまあ1人だが、お昼はだいたい紫惠琉と一緒だし、夕飯も2日に1度は一緒に食べていた。
お互いに独り身だからちょうどよかったっていうのもあるが、一緒にいて気が休まるのでとても楽だったんだよな。
そう考えると会えないのはかなり寂しくもあるが、もしかしたらいっぱい材料を送ればこうやって「お裾分け」がもらえるかもしれない。
その時はまたこうやって、ユーリが一緒に食べてくれるのかな?
そう考えると、なんか少し嬉しくなった。
俺は今日も、肉体的にも身体的にも疲れ果てて家にたどり着く。
このところ仕事がとても立て込んでいて、営業部の俺はあちこちの顧客のところに顔出しやら電話対応やらで駆けずり回っていた。
この忙しさもあと数日。
数日後にはうちの新商品が発売されるから、それまで頑張らなくては。
それに明日、明後日は会社が休みなので、ゆっくり部屋でゴロゴロするのもまた良いな!
そんな事を考えながら俺はとりあえず玄関を開ける。
すると真っ暗な中、玄関から見えるリビングのテーブルの上あたりに青い2つの光があった。
「……あのへんに空気清浄機でもあったっけ?」
俺はそう呟くと、まだ暗闇に慣れていない目でリビングの照明のスイッチを探して押す。
辺りには美味しそうなカレーの匂いが漂っていた。
「うわっっ!!!なんだ!?」
俺はあまりにびっくりして思わず叫んで身構えてしまったが、よくよく見てみるとなんだか見たことあるような気がしてきた。
リビングのテーブルの上には、鍋をお腹に抱えながら、尻を突いて足を前に投げ出して座っている小さなドラゴンが。
目を見開いたまま微動だにせず佇んでいるので、とても精巧なフィギュアにみえる。
……暗闇で光っていた青い光はこいつの目だな?
俺は安堵のため息を尽きつつ、いまだ人形のようにしているユーリに声をかけた。
「……なぁ、いつまでそうやっているつもりだ?」
するとユーリは1つ瞬くと、俺の方を向いて笑った。
『おかえりぃ~!ママから伝言とカレーを預かってきているよぉ!』
俺はそれを聞き、またしてもびっくりして体が固まってしまった。
「お前……か?今の頭の中に響いた声の主は?あと、ママって誰だ?」
『うん、僕だよぉ?驚いたぁ?あとねぇ、ママは卵の僕に魔力をくれた人だよぉ!』
「ああ、なるほど、紫惠琉か。それにしても、まさか喋れるようになってるとは思わなかった。」
するとそれを聞いてユーリは胸を張る。
『だってぇ、ママとお話したかったんだもん!』
「……なるほどねぇ?」
『それより、ほらぁ、ママが作ったカレーだよぉ?』
そう言ってユーリは俺に、鍋の蓋を開けて中を見せてくれた。
確かにカレーだ。部屋に漂っていた匂いはこれだったんだな。
俺はその鍋を受け取ってコンロに乗せる。
そして米を研いで炊飯器にセットすると、早炊きのスイッチを押す。
……これでよし。
それから改めてリビングのテーブルの方に体を向けると、まだユーリは同じ格好で座っている。
「そういえば伝言がどうとか言っていたな?」
するとユーリは頷いた。
『うん、預かっているよぉ!えっとねぇ、「後でスマホにメッセージを入れるから確認してくれ」だったっけぇ?う~ん、大体そんな感じぃ~?あ、あとねぇ、ママは今、お風呂に入りに行ってるのぉ。』
いつからいるのかわからないが、ユーリにそう言われたのでとりあえずスマホを確認したが、まだ着信はないようだ。
とりあえずご飯が炊けるまでは何もすることがないのでテーブルに乗っているユーリに話しかけることにした。
「そういえばあっちで紫惠琉は楽しくやれてるのか?」
『うん、いつもいる人達と楽しく話をしたりしてるよぉ?』
「ふ~ん、そうなんだ。まぁ元気してるなら一安心、か?俺、あいつの家族って連絡先知らないから、あいつの今の状況を知らせてやれないからなぁ……。急な環境変化とかで風邪とかの病気になってなければいいけど。」
するとユーリは少し考えていたが、1つ頷いて俺の方を見た。
『大丈夫、僕の魔法で怪我も病気もすぐ良くなるよぉ!だから心配しないで良いよぉ!』
「えっ、お前の生まれた世界は魔法があるのか!?……もしかして紫惠琉も魔法が使えたり…して?」
俺が半信半疑でユーリに問いかけると、なんだか嬉しそうに頷いた。
『うん、ママも魔法使えるよぉ!まだまだ使っているのは限定的みたいだけどぉ、僕と同じく全属性を扱えるからねぇ。』
「すごいな、紫惠琉!?これもやっぱり異世界に渡ったからなのか?……やっぱり、俺も行きたいなぁ。」
俺の小さな声で呟いたそんな独り言を、ユーリは聞いていたらしい。
俺をジ~っと見て、ユーリは首を傾げた。
『大丈夫、長い年月がかかるかもしれないけれどぉ、いつかママと同じ世界に行けるよぉ?そこは保証するから、安心してねぇ!』
「長い年月って、いったいどのくらい待てば良いんだよ……。あまり時間かかると、俺、爺さんになっちゃうぞ?」
ユーリは俺の返答には答えずにニコニコ笑っているばかり。
まぁ、こいつも流石にどのくらいかかるのかなんてわかる訳ないか。
そうしているうちにご飯が炊けたようだ。
さっそくカレーを温めようとして、そういえばこのカレーって俺が紫惠琉に送った材料で作られていることを思い出した。
なるほど、やつはすぐに作ったんだな。
やっぱり食べたかったんだろう!もちろん俺もだが!
そして温めたカレーをご飯に盛って席につく。
するとユーリが俺のカレーを見て舌なめずりをしているではないか。
「……お前も食べたいのか?」
するととても嬉しそうに『うん!食べたいなぁ!』なんて言うので、ユーリの分もカレーを盛ってやった。
俺たちは1つのテーブルで向かい合って座る?と手を合わせて「いただきます」をして食べ始める。
俺は紫惠琉のカレーを何度かあいつの部屋で食べたことあるが、今食べているカレーはその時の味そのものだった。
思わず懐かしくなって微笑んでいると、ユーリがそんな俺を見て首を傾げる。
『なんで笑っているのぉ?』
「……まだあいつがいなくなってから半月も経ってないのに、なんか懐かしくなってな。こんなところも変わらないんだな、と。なんか、全く会えないだけで、あいつがこの世界にいないっていう実感が全然ないから、そんなに寂しくならないのかもしれないな……。」
『ふぅ~ん、なるほどねぇ。あ、そういえば気づいてるぅ?あの電話?、ただ話すだけじゃなくて違う使い方もできるって神様が言っていたよ?』
それを聞いて俺は少し考えたが、1つ心当たりがあったので、紫惠琉から連絡が来たらちょっと試してみようと思う。
それにしても1人じゃない食事は久々な気がするな。
朝食はまあ1人だが、お昼はだいたい紫惠琉と一緒だし、夕飯も2日に1度は一緒に食べていた。
お互いに独り身だからちょうどよかったっていうのもあるが、一緒にいて気が休まるのでとても楽だったんだよな。
そう考えると会えないのはかなり寂しくもあるが、もしかしたらいっぱい材料を送ればこうやって「お裾分け」がもらえるかもしれない。
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