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第1章 出会い〜旅の始まり
閑話 山田の使命?
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紫惠琉から会社に退職願を提出してくれと言われた翌日、早速簡単に書いて経理課の課長に持っていってやった。
課長からは案の定「沖くんから直接渡してこないのはとういうことだ?」と聞かれたが、「急に実家に戻ってこいと言われたらしく、もうこちらへは戻ってこれないそうです。」と答えておいた。
あとはなんとかしろよ、紫惠琉!
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
紫惠琉の退職願を出した翌日の仕事帰り、俺はなんとなく紫惠琉のマンションに行ってみようかな?という気になり、そちらに向かって歩いていた。
辺りは街灯もまばらな暗い道を歩いていると、崖に嵌まっている『古めかしいドアの建物』がある付近に差し掛かった。
建物の前まで来るとなんとなく窓から中を見たくなり、そして中を覗いたらそのままドアから入りたい気分になった。
思い切って中に入ると、いろんなガラクタみたいなのが所狭しと置かれている。
そこまで見てから俺は思い出した、
紫惠琉の言っていた「怪しい店の婆さん」の話を。
「ヒッヒッヒッ、この店にお客さんとは珍しい。何かお探しかね?」
急にそんな婆さんの声が聞こえて飛び上がりそうなほど驚いた。
声のする方を振り向くと、カウンター越しにフードを被った婆さんがこちらを見ていた。
「お婆さんは以前、背の高い男性にダチョウほどの大きさの卵と肩掛け鞄などを売ったりしませんでしたか?」
俺は思わずそう聞いてしまっていた。
すると婆さんは頷いて答えてくれた。
「ああ、半月ほど前に卵とカバン、首輪、あとバングルを売ったねぇ。なんだい、それを知っているってことは彼の知り合いかい?」
「はい、俺は彼の会社の元同僚で親友です。」
「なるほどねぇ~、それで彼からは連絡はあったかい?」
「はい、ついこの前電話で話しました。あいつは元気そうでした。」
「なるほど、少しは能力を使いこなしているんだね。でも鞄の方はまだまだって感じかな?これは新たな機能を付けないと活用してくれなさそうだなぁ。」
最初は婆さんと話していたはずなんだが、突然婆さん口調から違う口調へと変わり、声はしわがれ声から低い男性の声へといつの間にか変わっていた。
俺はどういうことだ?と訝しんでいると、その人物はフードを取った。
中からは想像していた婆さんではなく、紫惠琉みたいに『神聖』をイメージするような見た目の、白い服を着た若い男性があらわれた。
「……あなたは一体誰なんですか?」
俺が訝しげにそう言うと、相手は穏やかな顔で答えた。
「私はね、彼が今いる世界の『神』と呼ばれている存在だよ。」
本当は顔を見た時点でなんとなくそんな気はしていた。
だが実際に『神だ』と言われるとどうも疑いの気持ちが湧いてしまって、さらに紫惠琉に対するこの人の理不尽への怒りが増してしまった。
だって、そうだろう?
いつも顔を合わせて食事や会話をしていた親友が急にこの世界からいなくなってしまって、もう二度と会うことは叶わないのだから。
神ならば、俺や彼の家族に紫惠琉を返してほしい。
心の内側では様々な気持ちが吹き荒れていて何も言えずにいると、さらに向こうから話しかけてきた。
「実は君に頼みたいことがあるんだけど、お願いできるかな?」
「……何でしょうか?」
俺が怒りを抑えてそう答えると『自称神様』は嬉しそうに頷いた。
「実はね、向こうに行った彼が不便などしないようにといろいろ配慮したはずなんだけど、鞄はあまりうまく活用してないようなんだよね。だからもっと活用できるように機能を追加しようと思ってね。それのテスター兼彼の協力者になって欲しいんだ。」
そんな怪しげな申し出をされたが、どう考えてもこいつは自分のしたい事を断るはずがないと考えている。
俺は渋々申し出を受けると言うと嬉しそうに頷いた。
「ありがとう!じゃあ君にもこの鞄をあげるよ。この鞄はね、彼の鞄とつながっているんだよ。この鞄、彼にあげた鞄の能力と彼が異世界に行った時に手に入れた能力の複合技術でできているんだ。ホントは彼が編み出してくれるのを待っていたけど、まだまだ自分の能力も使いこなせてないし、まぁ無理か。」
苦笑いを浮かべ、『自称神様』はそう言ってため息をつく。
「とにかくそういうことだから、彼が向こうで手に入らないものをその鞄に入れてあげてね。そうすると向こうで彼が鞄から出せるから。送れる品は『何でも』、だよ。」
「……そんな言い方をするってことは、生き物も…ってことか?」
俺がそう聞くと、彼はにやりと笑う。
「その通り!生き物も送れるよ?それは彼の鞄の能力なんだ。向こうに行った生き物は、向こうで彼に鞄を開いてもらってまた中に入ればこの鞄に戻ってくる。でもね、注意してほしいんだ。この鞄で生き物を送る時は必ず、君が鞄を開くこと。君は向こうには行ってはいけないよ?」
俺はそれを聞いて少しがっかりした。
だって『生き物』が送れるのなら、『人』だって送れるはずなのだから。
それなら俺も行ってみたい、あいつのいる世界に。
そしてあいつと一緒に異世界を冒険するんだ!
……なのに、こいつは俺には行くなと言う。
「…君は、彼と同じ世界に行ってみたかったのかい?」
『自称神様』が俺にそう聞く。
俺は正直に頷いた。
すると彼は俺に言う。
「大丈夫、彼は向こうでは相当長い間生きているから、いつか会わせてあげるよ。」
「……本当ですか?」
「ああ、約束しよう。信じられないなら、今のうちに『約束』だけはしておこう。」
彼はそう言って、俺の頭の上に手を翳した。
するとその手が光っているのか、薄暗かった店内が眩く光る。
その光が収まると、彼は手を頭から離した。
「これで良し。人の子は数が多いからね。『目印』をつけておいたよ。」
彼はそう言ってニッコリ笑う。
「じゃあその鞄のこと、頼むね。君から違う人に託す時が来たら、その時は君の血縁には受け渡せるようになっているから。じゃあ、またね。」
もらった鞄に注意を向けていた俺が彼の言葉に顔を上げると、そこには何の変哲もないコンクリートの壁が広がっていた。
「……夢ではない、よな?」
俺は手元の鞄を見ながら呟く。
この鞄があるってことは、そういうことなんだと思う。
なら、確かめる方法は一つだ。
俺は思わず笑顔になり、近くにあるスーパーへと歩き出した。
課長からは案の定「沖くんから直接渡してこないのはとういうことだ?」と聞かれたが、「急に実家に戻ってこいと言われたらしく、もうこちらへは戻ってこれないそうです。」と答えておいた。
あとはなんとかしろよ、紫惠琉!
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紫惠琉の退職願を出した翌日の仕事帰り、俺はなんとなく紫惠琉のマンションに行ってみようかな?という気になり、そちらに向かって歩いていた。
辺りは街灯もまばらな暗い道を歩いていると、崖に嵌まっている『古めかしいドアの建物』がある付近に差し掛かった。
建物の前まで来るとなんとなく窓から中を見たくなり、そして中を覗いたらそのままドアから入りたい気分になった。
思い切って中に入ると、いろんなガラクタみたいなのが所狭しと置かれている。
そこまで見てから俺は思い出した、
紫惠琉の言っていた「怪しい店の婆さん」の話を。
「ヒッヒッヒッ、この店にお客さんとは珍しい。何かお探しかね?」
急にそんな婆さんの声が聞こえて飛び上がりそうなほど驚いた。
声のする方を振り向くと、カウンター越しにフードを被った婆さんがこちらを見ていた。
「お婆さんは以前、背の高い男性にダチョウほどの大きさの卵と肩掛け鞄などを売ったりしませんでしたか?」
俺は思わずそう聞いてしまっていた。
すると婆さんは頷いて答えてくれた。
「ああ、半月ほど前に卵とカバン、首輪、あとバングルを売ったねぇ。なんだい、それを知っているってことは彼の知り合いかい?」
「はい、俺は彼の会社の元同僚で親友です。」
「なるほどねぇ~、それで彼からは連絡はあったかい?」
「はい、ついこの前電話で話しました。あいつは元気そうでした。」
「なるほど、少しは能力を使いこなしているんだね。でも鞄の方はまだまだって感じかな?これは新たな機能を付けないと活用してくれなさそうだなぁ。」
最初は婆さんと話していたはずなんだが、突然婆さん口調から違う口調へと変わり、声はしわがれ声から低い男性の声へといつの間にか変わっていた。
俺はどういうことだ?と訝しんでいると、その人物はフードを取った。
中からは想像していた婆さんではなく、紫惠琉みたいに『神聖』をイメージするような見た目の、白い服を着た若い男性があらわれた。
「……あなたは一体誰なんですか?」
俺が訝しげにそう言うと、相手は穏やかな顔で答えた。
「私はね、彼が今いる世界の『神』と呼ばれている存在だよ。」
本当は顔を見た時点でなんとなくそんな気はしていた。
だが実際に『神だ』と言われるとどうも疑いの気持ちが湧いてしまって、さらに紫惠琉に対するこの人の理不尽への怒りが増してしまった。
だって、そうだろう?
いつも顔を合わせて食事や会話をしていた親友が急にこの世界からいなくなってしまって、もう二度と会うことは叶わないのだから。
神ならば、俺や彼の家族に紫惠琉を返してほしい。
心の内側では様々な気持ちが吹き荒れていて何も言えずにいると、さらに向こうから話しかけてきた。
「実は君に頼みたいことがあるんだけど、お願いできるかな?」
「……何でしょうか?」
俺が怒りを抑えてそう答えると『自称神様』は嬉しそうに頷いた。
「実はね、向こうに行った彼が不便などしないようにといろいろ配慮したはずなんだけど、鞄はあまりうまく活用してないようなんだよね。だからもっと活用できるように機能を追加しようと思ってね。それのテスター兼彼の協力者になって欲しいんだ。」
そんな怪しげな申し出をされたが、どう考えてもこいつは自分のしたい事を断るはずがないと考えている。
俺は渋々申し出を受けると言うと嬉しそうに頷いた。
「ありがとう!じゃあ君にもこの鞄をあげるよ。この鞄はね、彼の鞄とつながっているんだよ。この鞄、彼にあげた鞄の能力と彼が異世界に行った時に手に入れた能力の複合技術でできているんだ。ホントは彼が編み出してくれるのを待っていたけど、まだまだ自分の能力も使いこなせてないし、まぁ無理か。」
苦笑いを浮かべ、『自称神様』はそう言ってため息をつく。
「とにかくそういうことだから、彼が向こうで手に入らないものをその鞄に入れてあげてね。そうすると向こうで彼が鞄から出せるから。送れる品は『何でも』、だよ。」
「……そんな言い方をするってことは、生き物も…ってことか?」
俺がそう聞くと、彼はにやりと笑う。
「その通り!生き物も送れるよ?それは彼の鞄の能力なんだ。向こうに行った生き物は、向こうで彼に鞄を開いてもらってまた中に入ればこの鞄に戻ってくる。でもね、注意してほしいんだ。この鞄で生き物を送る時は必ず、君が鞄を開くこと。君は向こうには行ってはいけないよ?」
俺はそれを聞いて少しがっかりした。
だって『生き物』が送れるのなら、『人』だって送れるはずなのだから。
それなら俺も行ってみたい、あいつのいる世界に。
そしてあいつと一緒に異世界を冒険するんだ!
……なのに、こいつは俺には行くなと言う。
「…君は、彼と同じ世界に行ってみたかったのかい?」
『自称神様』が俺にそう聞く。
俺は正直に頷いた。
すると彼は俺に言う。
「大丈夫、彼は向こうでは相当長い間生きているから、いつか会わせてあげるよ。」
「……本当ですか?」
「ああ、約束しよう。信じられないなら、今のうちに『約束』だけはしておこう。」
彼はそう言って、俺の頭の上に手を翳した。
するとその手が光っているのか、薄暗かった店内が眩く光る。
その光が収まると、彼は手を頭から離した。
「これで良し。人の子は数が多いからね。『目印』をつけておいたよ。」
彼はそう言ってニッコリ笑う。
「じゃあその鞄のこと、頼むね。君から違う人に託す時が来たら、その時は君の血縁には受け渡せるようになっているから。じゃあ、またね。」
もらった鞄に注意を向けていた俺が彼の言葉に顔を上げると、そこには何の変哲もないコンクリートの壁が広がっていた。
「……夢ではない、よな?」
俺は手元の鞄を見ながら呟く。
この鞄があるってことは、そういうことなんだと思う。
なら、確かめる方法は一つだ。
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