異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

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第1章 出会い〜旅の始まり

子竜、誕生!

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産まれたドラゴンはかなり大きかった。

まだ産まれたての赤ちゃんなので顔の印象は可愛らしいが、体は小さくないんだな。

俺がそう感じていると、みんなもそう感じていたようで「デカいな。」と口々に言っている。

子竜はそんな俺たちを見て機嫌良さそうに『キュッキュ~!』と可愛らしく鳴いたりしている。

俺は皆が見てないうちに素早く卵の殻と、ついでに撮影していたスマホも一緒に鞄にしまった。

卵の殻なんてこんな所に置いていけば、何が元で変な奴らに目をつけられるか分かったものじゃないので、証拠隠滅ってところだ。

それを済ませると、少し子竜から離れて全身を眺めてみる。

「とりあえず、鑑定してみますか!」


『鑑定結果』

【名前】なし

【種族】古竜(神竜種)

【年齢】0歳

【レベル】1

【体力】4500

【魔力】5000

【攻撃力】4500

【防御力】6000

【素早さ】3500

【運】7777

【スキル】

     鑑定…レベル5

     火魔法…レベル5

     水魔法…レベル5

     土魔法…レベル5

     風魔法…レベル5

     光魔法…レベル5

【固有スキル】

     経験値倍化
     縮小化
     時空間魔法(MAX)
     神聖魔法(MAX)

古竜の中でも神竜種といわれる、神聖な神の使いでもあるドラゴン。
そのため、神の神託を受け取ることもある。

この世に神竜が降臨するには、神に選ばれた者に神の力で作られた卵を託し、その者の魔力を卵に注ぐことによってしか顕現できない。

この竜はシエルの魔力により育ったため、シエルを親だと認識しています。可愛がってあげてくださいね。
まだ名前がないので名前もつけてやってください。

また、この子竜は成竜になると今の5倍~7倍ほどになります。
ですが、大きさは極小になることも可能で、抱っこすることができます。

ちなみに産まれたての赤ちゃんであろうとも本能で空を飛んだり魔法を使ったりできます。
人の言葉も理解し、レベルが上がれば会話も可能となりますので、今からたくさん話しかけてあげてください。

…という結果が出た。

な、なるほどぉ…最初から強いんだね、君。

しかも神竜って。

鱗が卵の殻と同じで、白くて光の加減で銀色に見えることもあるからもしや聖なる竜かな?って予想だったけど、めっちゃ神聖な竜じゃん!
神聖法国に見つかったらやばくないか!?

そんなふうに俺がぷちパニックを起こしていると、リッキーさんが近寄ってきて声をかけてきた。

「おい、大丈夫かシエル?なんか混乱しているようだけど。鑑定結果はどうだった?」
「…すごい結果でした。あまりにすごくて、全部は伝えられませんが、ステータスはめちゃくちゃ高くて万能みたいです。」
「なるほど、それで混乱していたのか。鑑定結果は言えるところだけで大丈夫だぞ?無理には聞かないから。」
「はい、あと、大きさも変えられるらしく、抱っこできるそうです。」
「そ…それは…リリーにバレるとあの子竜から離れなくなる可能性があるな。」

チラッと2人でリリーさんを見ると、リリーさんは目を輝かせて子竜に近寄って見ていたのでこちらの話は聞いていないようだった。

それにホッとはしたが、結局はリリーさんにはいつかバレるのだし、2人で話し合って最初から話すことに決めた。

「でもまずはこの子竜に名前をつけなきゃじゃないのか?あと従魔契約も。」
「あ、そうでしたね!その2つは街に戻る前にしないとまずいですね。」

俺は子竜に話しかけるために近づく。
近づくと子竜は嬉しそうに擦り寄ってきた。

「君の名前は『ユーリ』で良いかい?実は俺の実家で以前に飼っていた愛犬の名前だったんだけど…引き継いでくれると嬉しいな。あと、産まれてすぐで悪いんだけど、従魔契約をしても良いかい?」

その俺の言葉に子竜は頷いて「キュッキュ~!」と喜んでいた。

「そういえば従魔契約ってしたことないんですけど、リリーさんは契約の仕方を知ってます?」

俺がリリーさんにそう聞いたら、リリーさんが答える前にユーリが顔を寄せてきて、俺の額と自分の大きな額をくっつけた。

するとその直後に数瞬だけ、その額を中心に目を開けていられないほど光がほとばしった。
光が止むとユーリの額に何やら小さい星のマークが付いていた。
俺の方は額ではなく右手の甲に同じ模様が。
これで従魔契約ができたのか?

とりあえず確認のために鑑定してみると、名前の欄が『ユーリ』に、新たに【契約者】の欄ができていて俺の名前が入っていた。
よし、これでひとまず安心だ!

「従魔契約できたの?」

と、リリーさんが聞いてきた。
俺はそれに頷いて答える。
するとリリーさんは羨ましそうに俺を見てきた。

「良いなぉ~、シエルくん!ユーリちゃんとは私が契約したいくらいだよ!」

リリーさんがそう言うと、ユーリは俺を自分の前腕で抱きしめるようにし、威嚇するように鳴いてリリーさんから離れた。

それを見てリリーさんは少しショックを受けていたが、すぐに立ち直り「冗談だから嫌わないでっ!!」とユーリに話しかけた。
ユーリはまるで「本当か?」とでも言いたげな顔でリリーさんを見ていたが、渋々頷いた。

…ん~、リリーさん、もうすでに嫌がられてないか?
あまりしつこくすると尚更近寄ってこなくなるよ?

俺がそう心の中でつぶやくと、リッキーさんがリリーさんに「リリー、お前すでに嫌われてないか?あまりしつこく周りで騒ぐと尚更嫌われるぞ?」と代弁してくれた。


…やっぱりリッキーさん、感情だけじゃなくて心の中が読めるのか!?

そんな疑惑が俺の中で確信に変わった瞬間だった。
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