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結婚が認められた国
第六話 妥協と勇気
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「先ほどは失礼しました」
「いやいや、さっきのは結構良かったぜ」
「あれはない」
「あれはないですよね!」
謁見の間で四人はそれぞれ先ほど行った戦いの感想を述べた。
あの後先輩記者が気絶し、勇者太郎の提案で彼を城まで運んだのだ。
そしてそのまま取材をさせてもらう流れとなり、謁見の間に四人で集まった。
「それで取材といったが、どんなことを聞きたいんだ?」
「それは――」
先輩記者はあらかじめ聞こうと思っていた内容のメモを確認し、勇者太郎に質問を始めた。
企画の上では勇者太郎の国のガイドマップを作るということだったのでその情報を中心に彼から話を聞き出していく。
「この国の特産品は?」
「カレー、リンゴ酒」
「治安は?」
「基本的にいいけど、一部犯罪者が出てくるところは王国と変わらない」
「どうしてお祭りを?」
「夢で約束したから」
「これからこの国をどうしたい?」
「どうもこうもしない。ただ俺が生きている間はみんなが笑える国になればいいなと思ってる」
「――以上です。ありがとうございました」
手際よく質疑応答の内容をまとめ、先輩記者はお礼とともに締めくくった。
「おう。今度記事ができたらこっちにも一部送ってくれよ」
「そうですね。――っ」
チクリと先輩記者の首に痛みが走る。
彼は自身の首に身に着けているチョーカーに手を当てた。
服従の呪いの警告。ここまでの絶好の条件で勇者太郎を殺し損ねたら、着用者を殺すという暗殺の催促。
(事後処理は考えずか、まったくどうしようか――)
先輩記者はちらりと隣に立っている後輩記者を見た。
さすがに彼女の前で殺しをすることに、先輩記者は躊躇いを覚えた。
「先輩だめですよ!」
「え?」
突然、後輩記者が先輩記者の腕をつかんだ。
(どういうことだ? 彼女は僕が何者なのか知っているのか?)
「それはやっちゃダメです」
「……何を知っている」
「何も知りません。確証はないんです。でも、なんて言うのか、いつもチョーカーを触るとき、先輩は怖い顔するんですが、今の先輩はもっと怖い顔してました」
「……放してくれ」
「嫌です」
チクチクと首のチョーカーがせかす様に痛み始める。
(生きるためには仕方ない。僕は死にたくない)
生きるためには彼女に恐れられなければと、彼は妥協した。
「アウェイク、ルーガルー」
先輩記者がそう呟くと、自身の体に変化が始まる。
筋肉が膨れ上がり、全身から狼のような毛が伸び始める。
彼の父親は獣の王と呼ばれる狼の姿をしたモンスターだった。
そしてそのモンスターの子である彼はその力を人の身でありながら引き出すことができるよう、訓練を施されていた。
「きゃっ!?」
突然の先輩記者の変化に、後輩記者は思わず手を離した。
「止めてくれてありがとう……でも、僕は死にたくない」
既に勇者太郎とラスボス子は戦いのために構えを取り、こちらを警戒している。
本来、この変身能力は奇襲に使う能力だが、仕方ない。と先輩記者は妥協した。
(生きるためには仕方ないんだ)
そうして先輩記者は強く踏み込み、勇者太郎に襲いかかった。
獣の筋力と爪から成る超高速の斬撃。常人ならば何が起こったかさえ理解する前に死を迎える先輩記者の必殺の一撃だ。
「おっと!?」
しかし勇者太郎は身を捻り、先輩記者の攻撃をいとも簡単に回避した。
(くそ、分かってはいたがこれは……!)
相手の反撃の機会を作らせないために、先輩記者は体を回転させ、アクロバティックな動きからの追撃の蹴りを放つ。
「ちょっと待てって!」
しかし、勇者太郎は片手でそれの蹴りを防御し、先輩記者の軸足を押す様に蹴り返した。
軸足をけられた先輩記者はバランスを崩し、一歩、二歩とバランスを立て直すたに後ろに下がった。
ただでさえ勇者太郎はラストダンジョンにたどり着くほどの実力者だ。そんな相手に対し、奇襲もせず、切り札を見せてしまった先輩記者。あきらかに彼は劣勢だった。
「くそ! だからといって!」
再度の接近。
先輩記者はもう一度爪を引き出し、もう一度勇者太郎を袈裟切りに切り裂こうとした。
強靭な筋力による強烈な斬撃。決まりさえすれば、その攻撃は鉄の板でさえ切り裂くことができる。
「見切った!」
しかし、勇者太郎は強力な攻撃にひるむことなく前に踏み込み、振り下ろされた彼の腕を掴む。
「せいっ!」
ズドンと強烈な痛みが背中に走り、先輩記者の視界がひっくり返った。
「カモン、ゴーレム、タイプエネミーキャプチャ!」
ラスボス子の声が響き、先輩記者の周囲の床が盛り上がり、ゴーレムたちが形成され、彼に飛びかかる。
先輩記者は無理やり体を起こしゴーレムの飛びつきを避けた。
「先輩! やめてください」
着地したところに、ひしと後輩記者が先輩記者の腰に抱き着いた。
「放せ!」
「嫌です!」
後輩記者の力は想像以上で、今の先輩記者でも簡単には引きあがせそうになかった。
「いけ! ゴーレム」
ラスボス子の掛け声。再び地面がからゴーレムが湧き上がってくる。
(このままじゃ……!)
今、全力で後輩記者を振りほどけば、このゴーレムたちは回避できる。
しかしそれは彼女に大けがを負わせてしまうことになってしまう。
(僕は死にたくはない。だけど……!)
背中にいる後輩記者をつかみぐるりと前に回す。そのまま彼女を抱きしめる。
同時にどさどさと背中にゴーレムがのしかかってくる感覚が先輩記者を襲う。
なんとか耐えるが、重さが増すにつれ先輩記者の膝が折れかける。
「くっ。……後輩くん、頼むから離れて」
「い、嫌です! だって私!」
涙目になりながら、後輩記者はそれでもなお離れようとしなかった。
(……まったく、本当に彼女には勝てないな)
先輩記者は膝を折り、彼女をつぶさないよう気を付けながら横に倒れた。
(自らの死より、彼女が傷つくことを恐れる、か……くあ、ぐぅっ!」
ギリギリといきなりチョーカーがきつく締まり始める。暗殺に失敗したと呪いが判断したのだろう。
先輩記者はとっさにチョーカーに手をかけようとするが、引っ掛かりがなく、抵抗ができない。
(い、息が……)
「せ、先輩! 先輩!! な、なんですかこれ、チョーカーが勝手に!」
後輩記者の言葉に答えようにも首を締め付けれられ、先輩記者は声を発することもできなかった。
後輩記者も先輩記者を助けようとチョーカーに手を伸ばすが、その締め付けを防ぐことは、どうやってもできない。
彼の異常事態を理解したのか、勇者太郎は構えを解き、ラスボス子に声をかけた。
「ラスボス子頼めるか?」
「いいの?」
「ああ、それでもなお挑んでくるならその時はその時だ」
「分かった」
失いそうな意識の中、遠くでそんな会話が聞こえてくる。
プチりと皮がはじける音を感じ、激痛が先輩記者を襲う。
チョーカーは更に締まり、彼の首の皮を摺り切っていた。
「――――!!」
声を出せないが、それでも体が叫んだ。
痛みで視界に火花が飛び、体が痛みから逃れようともだえる。
「テレポート、ニアゴーレム」
「がはっ……ごほっ……」
ラスボス子の澄んだ声が響いた。そして次の瞬間、先輩記者は息ができるようになった。
彼が首を確認するとチョーカーは外れ、近くに立っていたゴーレムの頭がぽろっと落ちた。
「先輩! よかった……」
再び強く先輩記者を抱きしめる後輩記者。
「どうして……?」
服従の呪いはそう簡単に解除できるものではない。
それに何よりも勇者太郎達が自分を助ける理由が先輩記者には分からなかった。
「私はラスボスよ。あんなナンセンスな呪い、力押しでどうとでもなる」
「自分の命を懸けて、誰かを助ける勇気がある。そんな奴に悪い奴はいない」
お互いにどや顔を決め、ラスボス子と勇者太郎は言った。
先輩記者は完全に毒気を抜かれ、変身を解いた。
「はは、叶うことならもっと早くあなたたちに会いたかった」
先輩記者はそう言うと、大の字で床に倒れた。
「……それとありがとう。後輩くん」
そして、先輩記者は後輩記者に感謝を伝えた。
(いま、僕が生きているのは君の行動のおかげだ――)
「国王様! 大変です!!」
突然謁見の間に兵士たちが駆け込んできた。
彼らは先輩記者の姿を見て一瞬驚いたが、自身の任務を優先し、声を上げた。
「お、お伝え申し上げます! 王国から軍勢! その数、十万以上、目測では測り切れません! 我が国の城壁を取り囲んでいます!』
「な、なんだって!」
突如入ってきた兵士の報告に勇者太郎は驚きで声を上げた。
「いやいや、さっきのは結構良かったぜ」
「あれはない」
「あれはないですよね!」
謁見の間で四人はそれぞれ先ほど行った戦いの感想を述べた。
あの後先輩記者が気絶し、勇者太郎の提案で彼を城まで運んだのだ。
そしてそのまま取材をさせてもらう流れとなり、謁見の間に四人で集まった。
「それで取材といったが、どんなことを聞きたいんだ?」
「それは――」
先輩記者はあらかじめ聞こうと思っていた内容のメモを確認し、勇者太郎に質問を始めた。
企画の上では勇者太郎の国のガイドマップを作るということだったのでその情報を中心に彼から話を聞き出していく。
「この国の特産品は?」
「カレー、リンゴ酒」
「治安は?」
「基本的にいいけど、一部犯罪者が出てくるところは王国と変わらない」
「どうしてお祭りを?」
「夢で約束したから」
「これからこの国をどうしたい?」
「どうもこうもしない。ただ俺が生きている間はみんなが笑える国になればいいなと思ってる」
「――以上です。ありがとうございました」
手際よく質疑応答の内容をまとめ、先輩記者はお礼とともに締めくくった。
「おう。今度記事ができたらこっちにも一部送ってくれよ」
「そうですね。――っ」
チクリと先輩記者の首に痛みが走る。
彼は自身の首に身に着けているチョーカーに手を当てた。
服従の呪いの警告。ここまでの絶好の条件で勇者太郎を殺し損ねたら、着用者を殺すという暗殺の催促。
(事後処理は考えずか、まったくどうしようか――)
先輩記者はちらりと隣に立っている後輩記者を見た。
さすがに彼女の前で殺しをすることに、先輩記者は躊躇いを覚えた。
「先輩だめですよ!」
「え?」
突然、後輩記者が先輩記者の腕をつかんだ。
(どういうことだ? 彼女は僕が何者なのか知っているのか?)
「それはやっちゃダメです」
「……何を知っている」
「何も知りません。確証はないんです。でも、なんて言うのか、いつもチョーカーを触るとき、先輩は怖い顔するんですが、今の先輩はもっと怖い顔してました」
「……放してくれ」
「嫌です」
チクチクと首のチョーカーがせかす様に痛み始める。
(生きるためには仕方ない。僕は死にたくない)
生きるためには彼女に恐れられなければと、彼は妥協した。
「アウェイク、ルーガルー」
先輩記者がそう呟くと、自身の体に変化が始まる。
筋肉が膨れ上がり、全身から狼のような毛が伸び始める。
彼の父親は獣の王と呼ばれる狼の姿をしたモンスターだった。
そしてそのモンスターの子である彼はその力を人の身でありながら引き出すことができるよう、訓練を施されていた。
「きゃっ!?」
突然の先輩記者の変化に、後輩記者は思わず手を離した。
「止めてくれてありがとう……でも、僕は死にたくない」
既に勇者太郎とラスボス子は戦いのために構えを取り、こちらを警戒している。
本来、この変身能力は奇襲に使う能力だが、仕方ない。と先輩記者は妥協した。
(生きるためには仕方ないんだ)
そうして先輩記者は強く踏み込み、勇者太郎に襲いかかった。
獣の筋力と爪から成る超高速の斬撃。常人ならば何が起こったかさえ理解する前に死を迎える先輩記者の必殺の一撃だ。
「おっと!?」
しかし勇者太郎は身を捻り、先輩記者の攻撃をいとも簡単に回避した。
(くそ、分かってはいたがこれは……!)
相手の反撃の機会を作らせないために、先輩記者は体を回転させ、アクロバティックな動きからの追撃の蹴りを放つ。
「ちょっと待てって!」
しかし、勇者太郎は片手でそれの蹴りを防御し、先輩記者の軸足を押す様に蹴り返した。
軸足をけられた先輩記者はバランスを崩し、一歩、二歩とバランスを立て直すたに後ろに下がった。
ただでさえ勇者太郎はラストダンジョンにたどり着くほどの実力者だ。そんな相手に対し、奇襲もせず、切り札を見せてしまった先輩記者。あきらかに彼は劣勢だった。
「くそ! だからといって!」
再度の接近。
先輩記者はもう一度爪を引き出し、もう一度勇者太郎を袈裟切りに切り裂こうとした。
強靭な筋力による強烈な斬撃。決まりさえすれば、その攻撃は鉄の板でさえ切り裂くことができる。
「見切った!」
しかし、勇者太郎は強力な攻撃にひるむことなく前に踏み込み、振り下ろされた彼の腕を掴む。
「せいっ!」
ズドンと強烈な痛みが背中に走り、先輩記者の視界がひっくり返った。
「カモン、ゴーレム、タイプエネミーキャプチャ!」
ラスボス子の声が響き、先輩記者の周囲の床が盛り上がり、ゴーレムたちが形成され、彼に飛びかかる。
先輩記者は無理やり体を起こしゴーレムの飛びつきを避けた。
「先輩! やめてください」
着地したところに、ひしと後輩記者が先輩記者の腰に抱き着いた。
「放せ!」
「嫌です!」
後輩記者の力は想像以上で、今の先輩記者でも簡単には引きあがせそうになかった。
「いけ! ゴーレム」
ラスボス子の掛け声。再び地面がからゴーレムが湧き上がってくる。
(このままじゃ……!)
今、全力で後輩記者を振りほどけば、このゴーレムたちは回避できる。
しかしそれは彼女に大けがを負わせてしまうことになってしまう。
(僕は死にたくはない。だけど……!)
背中にいる後輩記者をつかみぐるりと前に回す。そのまま彼女を抱きしめる。
同時にどさどさと背中にゴーレムがのしかかってくる感覚が先輩記者を襲う。
なんとか耐えるが、重さが増すにつれ先輩記者の膝が折れかける。
「くっ。……後輩くん、頼むから離れて」
「い、嫌です! だって私!」
涙目になりながら、後輩記者はそれでもなお離れようとしなかった。
(……まったく、本当に彼女には勝てないな)
先輩記者は膝を折り、彼女をつぶさないよう気を付けながら横に倒れた。
(自らの死より、彼女が傷つくことを恐れる、か……くあ、ぐぅっ!」
ギリギリといきなりチョーカーがきつく締まり始める。暗殺に失敗したと呪いが判断したのだろう。
先輩記者はとっさにチョーカーに手をかけようとするが、引っ掛かりがなく、抵抗ができない。
(い、息が……)
「せ、先輩! 先輩!! な、なんですかこれ、チョーカーが勝手に!」
後輩記者の言葉に答えようにも首を締め付けれられ、先輩記者は声を発することもできなかった。
後輩記者も先輩記者を助けようとチョーカーに手を伸ばすが、その締め付けを防ぐことは、どうやってもできない。
彼の異常事態を理解したのか、勇者太郎は構えを解き、ラスボス子に声をかけた。
「ラスボス子頼めるか?」
「いいの?」
「ああ、それでもなお挑んでくるならその時はその時だ」
「分かった」
失いそうな意識の中、遠くでそんな会話が聞こえてくる。
プチりと皮がはじける音を感じ、激痛が先輩記者を襲う。
チョーカーは更に締まり、彼の首の皮を摺り切っていた。
「――――!!」
声を出せないが、それでも体が叫んだ。
痛みで視界に火花が飛び、体が痛みから逃れようともだえる。
「テレポート、ニアゴーレム」
「がはっ……ごほっ……」
ラスボス子の澄んだ声が響いた。そして次の瞬間、先輩記者は息ができるようになった。
彼が首を確認するとチョーカーは外れ、近くに立っていたゴーレムの頭がぽろっと落ちた。
「先輩! よかった……」
再び強く先輩記者を抱きしめる後輩記者。
「どうして……?」
服従の呪いはそう簡単に解除できるものではない。
それに何よりも勇者太郎達が自分を助ける理由が先輩記者には分からなかった。
「私はラスボスよ。あんなナンセンスな呪い、力押しでどうとでもなる」
「自分の命を懸けて、誰かを助ける勇気がある。そんな奴に悪い奴はいない」
お互いにどや顔を決め、ラスボス子と勇者太郎は言った。
先輩記者は完全に毒気を抜かれ、変身を解いた。
「はは、叶うことならもっと早くあなたたちに会いたかった」
先輩記者はそう言うと、大の字で床に倒れた。
「……それとありがとう。後輩くん」
そして、先輩記者は後輩記者に感謝を伝えた。
(いま、僕が生きているのは君の行動のおかげだ――)
「国王様! 大変です!!」
突然謁見の間に兵士たちが駆け込んできた。
彼らは先輩記者の姿を見て一瞬驚いたが、自身の任務を優先し、声を上げた。
「お、お伝え申し上げます! 王国から軍勢! その数、十万以上、目測では測り切れません! 我が国の城壁を取り囲んでいます!』
「な、なんだって!」
突如入ってきた兵士の報告に勇者太郎は驚きで声を上げた。
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