29 / 36
結婚が認められた国
第三話 食事とお酒に弱い後輩
しおりを挟む
部屋をとった宿屋には食堂が用意されており、そこでは夕食を食べる客や、酒を飲んで楽しそうに自慢話をする客たちによって、程よく活気づいていた。
そんな中、席に座った先輩記者はなんとも言えない気持ちで食事を待っていた。
「お客さんも多くて結構にぎやかですね! 料理はまだでしょうか?」
「明日はお祭りだからね。のんびり待とう」
小さなテーブルをはさみ、先輩記者の向かいに座った後輩記者があたりを見渡して楽しそうに言った。
彼女はシェフのお任せでとメニューも見ずに料理を頼み、そんな無茶な注文から何が出てくるかが楽しみのようだった。
そしてそれが先輩記者の不安を煽っていた。
ここは魔族もモンスターも住んでいる町だ。モンスターの力を使いこなせる先輩だったが、食事は人間の舌に合わせたものが出てきてほしかった。
「宿屋愛の巣、特製ディナー、おまちどさん、マジ旨だから、そこんとこヨロで♪」
「また、勝手に宿屋の名前をかえないでください!」
ややあって、宿屋の夫妻だろうか、金髪ロングヘアの女性と、金髪を短めに切りそろえたサングラスの男が漫才をしながら先輩記者と後輩記者の夕食を配膳してきた。
「先輩、先輩。芋ですね」
「芋だね」
二人のディナーとして出てきた食事は芋をつぶして固めた、いうなればマッシュポテトだった。
トカゲの丸焼きとかそういう魔界チックなものではないので、先輩記者は少しほっとした。
(さてと、どんな味かな)
物は試しにと先輩記者はマッシュポテトをスプーンですくい口に運んでみる。
ほのかな塩気が芋全体の甘味を引き出し、高いバランスで味をまとめている。
しゃくしゃくとするのはリンゴだろうか、程よい酸味がとてもいいアクセントだ。
なんだか懐かしい味だった。先輩記者はふと教会の配給を思い出した。
「うん、おいしいよ」
「懐かしい味ですね。あっさりしていてどんどん食べれます」
「あ、分かる。教会の配給思い出したよ」
「ああ、そういえばこんなの出てましたね」
他愛もない会話をしながら二人は食事を平らげた。
思いもよらぬ完成度にかなりの量があったにも関わらず、あっさりと食べきってしまった。
「お客さん食後のはちみつリンゴ酒はどうっすか? これ冷たくてマジ絶品」
頃合いを見計らったのか、タイミングよく金髪の男が皿を下げ、酒を売り込みに来る。
少し喉が渇いたのか後輩記者が手を挙げた。
「あ、はいはい! 飲みたいです。いいですか先輩」
「……それじゃ二つお願いします」
「まいだぁりー。はちみつリンゴ酒いただきましたー!」
そう店いいながら店奥に入っていき、ほどなくして金髪の男は樽のジョッキを二つ持ってきた。
「お待たせしゃーしたー。はちみつリンゴ酒になりますー」
「ありがとうございます」
そうして、二人でちびちびとお酒を飲み進めていく。
軽い口当たりにしっかりとしたはちみつの味、お酒特有のえぐみが弱く、ジュース感覚で飲める飲みやすいお酒だった。
「おいしいお酒だね」
「はい♪」
頬を赤らめニコニコしている後輩記者。
先輩記者が彼女のジョッキを見れば、かなりのペースで飲んでいる。
後輩記者の意識がはっきりしている間にと、先輩記者は確認しておきたいことを彼女に質問した。
「そうだ後輩くん、本当に同じ部屋でよかったの? 仮にもほら僕ら男女なわけだし」
祭りの都合か、宿屋の部屋はほぼ満席で、今回取れた部屋は一室だけだった。
もし、あれならば自分がほかの宿屋を探す覚悟で先輩記者は後輩記者に尋ねた。
「いまさら大丈夫ですよ。自信をもってください!」
後輩記者は胸をはり答えた。もう酔いが回ってきたのか顔が赤らんでいる。
アルコールのせいか、彼女のトンチンカンな言動に先輩記者はため息をついた。
(なんの自信をもてというのだろう……)
「それにその……。初めて異国に来たので、実はちょっと不安で。先輩と一緒にいるほうが安心かなって、えへへ」
誤魔化すように笑いながら後輩記者は言う。
確かに賑やかな雰囲気で誤魔化されているが、この城下町には人とそのおよそ同じ数だけ、魔族やモンスターが住んでいる。
さすがの後輩記者も少し不安なのだろう。
(さすがにこんなところで一人にさせておくわけにもいかないか。……今から部屋を探しても見つかるかわからないし)
「うん、わかった。それで後輩くんが問題ないのなら」
「ありがとうございます! では乾杯~♪」
「なぜ今更。……乾杯」
遅めの乾杯をし、なにやらご満悦の後輩記者は向かうところ敵なしの笑顔を浮かべ、ニコニコしながらはちみつ酒を一気に煽った。
「ふ、ふぁぁぁぁ~きゅ~~」
そして笑顔のままあっさり酔いつぶれた。
「えー」
先輩記者は頭を抱えった。念のためもう一口酒を飲んでみるががそんなに強い酒ではない。
(軽い味わいのお酒だったのが逆に災いしたのかもしれない……)
その後、お酒もそこそこに先輩記者は後輩記者を背負い部屋に戻ることにした。
帰り際に金髪の男が親指を立ててこちらを見送ったが、先輩記者はそれを完全に無視した。
借りた部屋は本来一人用の部屋らしいのだが比較的広く、ベッドが一つと一人なら眠れそうなソファー、背の低いテーブル、テーブルの上にはリンゴなどのサービスフルーツが置かれている。
借りた部屋に入ると先輩記者はベッドに後輩記者を寝かせた。
(僕は……ソファーで眠ればいいか)
ベッドから毛布を一枚拝借して先輩記者はソファーで横になった。
「センパぃ~おやすみ~」
でろんでろんになりながら後輩記者がベッドでうめいた。
(まったくどれだけ信用されているんだか……)
大きく息を吐き、先輩記者は脱力した。
「おやすみ、後輩くん」
そして先輩記者は目をつぶった。
そんな中、席に座った先輩記者はなんとも言えない気持ちで食事を待っていた。
「お客さんも多くて結構にぎやかですね! 料理はまだでしょうか?」
「明日はお祭りだからね。のんびり待とう」
小さなテーブルをはさみ、先輩記者の向かいに座った後輩記者があたりを見渡して楽しそうに言った。
彼女はシェフのお任せでとメニューも見ずに料理を頼み、そんな無茶な注文から何が出てくるかが楽しみのようだった。
そしてそれが先輩記者の不安を煽っていた。
ここは魔族もモンスターも住んでいる町だ。モンスターの力を使いこなせる先輩だったが、食事は人間の舌に合わせたものが出てきてほしかった。
「宿屋愛の巣、特製ディナー、おまちどさん、マジ旨だから、そこんとこヨロで♪」
「また、勝手に宿屋の名前をかえないでください!」
ややあって、宿屋の夫妻だろうか、金髪ロングヘアの女性と、金髪を短めに切りそろえたサングラスの男が漫才をしながら先輩記者と後輩記者の夕食を配膳してきた。
「先輩、先輩。芋ですね」
「芋だね」
二人のディナーとして出てきた食事は芋をつぶして固めた、いうなればマッシュポテトだった。
トカゲの丸焼きとかそういう魔界チックなものではないので、先輩記者は少しほっとした。
(さてと、どんな味かな)
物は試しにと先輩記者はマッシュポテトをスプーンですくい口に運んでみる。
ほのかな塩気が芋全体の甘味を引き出し、高いバランスで味をまとめている。
しゃくしゃくとするのはリンゴだろうか、程よい酸味がとてもいいアクセントだ。
なんだか懐かしい味だった。先輩記者はふと教会の配給を思い出した。
「うん、おいしいよ」
「懐かしい味ですね。あっさりしていてどんどん食べれます」
「あ、分かる。教会の配給思い出したよ」
「ああ、そういえばこんなの出てましたね」
他愛もない会話をしながら二人は食事を平らげた。
思いもよらぬ完成度にかなりの量があったにも関わらず、あっさりと食べきってしまった。
「お客さん食後のはちみつリンゴ酒はどうっすか? これ冷たくてマジ絶品」
頃合いを見計らったのか、タイミングよく金髪の男が皿を下げ、酒を売り込みに来る。
少し喉が渇いたのか後輩記者が手を挙げた。
「あ、はいはい! 飲みたいです。いいですか先輩」
「……それじゃ二つお願いします」
「まいだぁりー。はちみつリンゴ酒いただきましたー!」
そう店いいながら店奥に入っていき、ほどなくして金髪の男は樽のジョッキを二つ持ってきた。
「お待たせしゃーしたー。はちみつリンゴ酒になりますー」
「ありがとうございます」
そうして、二人でちびちびとお酒を飲み進めていく。
軽い口当たりにしっかりとしたはちみつの味、お酒特有のえぐみが弱く、ジュース感覚で飲める飲みやすいお酒だった。
「おいしいお酒だね」
「はい♪」
頬を赤らめニコニコしている後輩記者。
先輩記者が彼女のジョッキを見れば、かなりのペースで飲んでいる。
後輩記者の意識がはっきりしている間にと、先輩記者は確認しておきたいことを彼女に質問した。
「そうだ後輩くん、本当に同じ部屋でよかったの? 仮にもほら僕ら男女なわけだし」
祭りの都合か、宿屋の部屋はほぼ満席で、今回取れた部屋は一室だけだった。
もし、あれならば自分がほかの宿屋を探す覚悟で先輩記者は後輩記者に尋ねた。
「いまさら大丈夫ですよ。自信をもってください!」
後輩記者は胸をはり答えた。もう酔いが回ってきたのか顔が赤らんでいる。
アルコールのせいか、彼女のトンチンカンな言動に先輩記者はため息をついた。
(なんの自信をもてというのだろう……)
「それにその……。初めて異国に来たので、実はちょっと不安で。先輩と一緒にいるほうが安心かなって、えへへ」
誤魔化すように笑いながら後輩記者は言う。
確かに賑やかな雰囲気で誤魔化されているが、この城下町には人とそのおよそ同じ数だけ、魔族やモンスターが住んでいる。
さすがの後輩記者も少し不安なのだろう。
(さすがにこんなところで一人にさせておくわけにもいかないか。……今から部屋を探しても見つかるかわからないし)
「うん、わかった。それで後輩くんが問題ないのなら」
「ありがとうございます! では乾杯~♪」
「なぜ今更。……乾杯」
遅めの乾杯をし、なにやらご満悦の後輩記者は向かうところ敵なしの笑顔を浮かべ、ニコニコしながらはちみつ酒を一気に煽った。
「ふ、ふぁぁぁぁ~きゅ~~」
そして笑顔のままあっさり酔いつぶれた。
「えー」
先輩記者は頭を抱えった。念のためもう一口酒を飲んでみるががそんなに強い酒ではない。
(軽い味わいのお酒だったのが逆に災いしたのかもしれない……)
その後、お酒もそこそこに先輩記者は後輩記者を背負い部屋に戻ることにした。
帰り際に金髪の男が親指を立ててこちらを見送ったが、先輩記者はそれを完全に無視した。
借りた部屋は本来一人用の部屋らしいのだが比較的広く、ベッドが一つと一人なら眠れそうなソファー、背の低いテーブル、テーブルの上にはリンゴなどのサービスフルーツが置かれている。
借りた部屋に入ると先輩記者はベッドに後輩記者を寝かせた。
(僕は……ソファーで眠ればいいか)
ベッドから毛布を一枚拝借して先輩記者はソファーで横になった。
「センパぃ~おやすみ~」
でろんでろんになりながら後輩記者がベッドでうめいた。
(まったくどれだけ信用されているんだか……)
大きく息を吐き、先輩記者は脱力した。
「おやすみ、後輩くん」
そして先輩記者は目をつぶった。
0
お気に入りに追加
47
あなたにおすすめの小説
百花繚乱 〜国の姫から極秘任務を受けた俺のスキルの行くところ〜
幻月日
ファンタジー
ーー時は魔物時代。
魔王を頂点とする闇の群勢が世界中に蔓延る中、勇者という職業は人々にとって希望の光だった。
そんな勇者の一人であるシンは、逃れ行き着いた村で村人たちに魔物を差し向けた勇者だと勘違いされてしまい、滞在中の兵団によってシーラ王国へ送られてしまった。
「勇者、シン。あなたには魔王の城に眠る秘宝、それを盗み出して来て欲しいのです」
唐突にアリス王女に突きつけられたのは、自分のようなランクの勇者に与えられる任務ではなかった。レベル50台の魔物をようやく倒せる勇者にとって、レベル100台がいる魔王の城は未知の領域。
「ーー王女が頼む、その任務。俺が引き受ける」
シンの持つスキルが頼りだと言うアリス王女。快く引き受けたわけではなかったが、シンはアリス王女の頼みを引き受けることになり、魔王の城へ旅立つ。
これは魔物が世界に溢れる時代、シーラ王国の姫に頼まれたのをきっかけに魔王の城を目指す勇者の物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
終焉の謳い手~破壊の騎士と旋律の戦姫~
柚月 ひなた
ファンタジー
理想郷≪アルカディア≫と名付けられた世界。
世界は紛争や魔獣の出現など、多くの問題を抱え混沌としていた。
そんな世界で、破壊の力を宿す騎士ルーカスは、旋律の戦姫イリアと出会う。
彼女は歌で魔術の奇跡を体現する詠唱士≪コラール≫。過去にルーカスを絶望から救った恩人だ。
だが、再会したイリアは記憶喪失でルーカスを覚えていなかった。
原因は呪詛。記憶がない不安と呪詛に苦しむ彼女にルーカスは「この名に懸けて誓おう。君を助け、君の力になると——」と、騎士の誓いを贈り奮い立つ。
かくして、ルーカスとイリアは仲間達と共に様々な問題と陰謀に立ち向かって行くが、やがて逃れ得ぬ宿命を知り、選択を迫られる。
何を救う為、何を犠牲にするのか——。
これは剣と魔法、歌と愛で紡ぐ、終焉と救済の物語。
ダークでスイートなバトルロマンスファンタジー、開幕。
Fragment-memory of future-Ⅱ
黒乃
ファンタジー
小説内容の無断転載・無断使用・自作発言厳禁
Repost is prohibited.
무단 전하 금지
禁止擅自转载
W主人公で繰り広げられる冒険譚のような、一昔前のRPGを彷彿させるようなストーリーになります。
バトル要素あり。BL要素あります。苦手な方はご注意を。
今作は前作『Fragment-memory of future-』の二部作目になります。
カクヨム・ノベルアップ+でも投稿しています
Copyright 2019 黒乃
******
主人公のレイが女神の巫女として覚醒してから2年の月日が経った。
主人公のエイリークが仲間を取り戻してから2年の月日が経った。
平和かと思われていた世界。
しかし裏では確実に不穏な影が蠢いていた。
彼らに訪れる新たな脅威とは──?
──それは過去から未来へ紡ぐ物語
魔導師ミアの憂鬱
砂月美乃
ファンタジー
ミアは19歳、誰もが魔力を持つこの世界で、努力しているのになかなか魔力が顕現しない。師匠のルカ様は、ミアには大きな魔力があるはずと言う。そんなある日、ルカ様に提案された方法とは……?
素敵な仲間と魔導師として成長していくミアの物語。Rシーンやや多め?です。
ムーンライトノベルズさんで先行、完結済。一部改稿しています。9月からは完結まで一日2話または3話ずつ連続投稿します(すみません、ペース変更しました)。宜しくお願い致します。
鬼切りの刀に憑かれた逢神は鬼姫と一緒にいる
ぽとりひょん
ファンタジー
逢神も血筋は鬼切の刀に憑りつかれている、たけるも例外ではなかったが鬼姫鈴鹿が一緒にいることになる。 たけると鈴鹿は今日も鬼を切り続ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる