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俺たちの結婚を認めてくれ!
サイドストーリー 彼女の企て【第一話 ラスボス子視点】
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「よし、結婚しよう! 俺は勇者太郎」
「え? あ、はい。私はラスボス子」
(き、効きすぎたーー!?)
突然の求婚にラスボス子は笑顔のまま、うろたえていた。
直属の配下である四天王クイーンサキュバスに教えてもらった魅了の魔法。ものは試しに使ってみたらコロリと勇者太郎は陥落した。
ビックリするほどちょろかった。
(ど、どうしよう結婚? 結婚って……あの、結婚?)
ふと脳裏に先月のことがよみがえる。
アレは魔界四丁目に存在するお見合い御所での出来事――――。
そこは格調高い、いかにもお見合いしますという雰囲気の部屋だった。
食事用のテーブルには高級な料理が並び、それを用意した相手の、なめられてたまるかという確固たる意志を表しているようだった。
ラスボス子はこの場を設けた父親の隣に座り、テーブル向かいの泥の塊に挨拶をした。
「ラスボス子です……その、よろしくお願いします」
「どっもー邪神王です。いや、写真通りラスボス子ちゃんかわいいね。こんな子とお見合いできるなんて、僕はとても嬉しいよ。あ、これおかわりね」
ラスボス子の目の前には、一心不乱に食事を貪る、体中に目を張り付けた泥のような生物が二体。
彼らはお見合い相手の邪神王とその連れの母親だ。
ラスボス子は父の勧めでお見合いをすることになり、この場に来ていた。
今年で300歳、魔族的にはいい加減結婚をしないと世間体がまずい状態だった。
ラスボス子自身も、別に結婚願望がないわけではない。
しかし魔界の結婚とは夫のスペックが妻を上回り、妻となる女性の全てを受け止められる人物でなければならなかった。
ラスボスである彼女とつり合いが取れる魔族は魔界広しと言えど、そうそういない。
彼女は自身の婚期をその有り余るスペックのために逃しに逃しまくっていた。
ラスボス子はちらりと相手を見る。
事前の写真で見た時は気品あふれる人型の姿をしていたが、お見合いとはこういうものかとラスボス子はその件には触れなかった。
ラスボス子の父親曰く、邪神一族は高い防御力、魔法耐性と驚異の再生能力によって、最高クラスの冒険者を次々に絶望させ、引退に追いやった実績があるのだという。
きっとラスボス子ともつり合いが取れるだろうとのことだった。
「ぐふふ、いや、いや、いや、いいですわなぁ。ラスボス子ちゃん、今はラストダンジョンの主としてのお仕事をされているんですって?」
邪神王の連れの母親が混沌の泥を吐き出しながら、定番の探りを入れてくる。
上品にしゃべろうとして、かえって下品になっていたが、ラスボス親子は空気を読んでスルーした。
「はい。娘は得意なゴーレム建造術を応用して、部下と一緒にラストダンジョンを切り盛りしてます」
自慢の娘を探られても全く困らないラスボス子の父親はきっぱりと返した。
「でも、お仕事ばかりで恋もせんと、それはもう300歳までなってしまうわねぇ」
邪神王の母親の言葉にピクリと反応するラスボス子。
(私だって300歳になりたくてなったわけじゃないし……)
それにもっとピクリと反応するラスボス子の父親。
彼は事前にラスボス子の情報を邪神王の母親に伝え、邪神王本人が快諾したと聞いたのでこのお見合いを用意したのだ。
「はぁぁぁぁぁ!? 300歳! ちょっとママ聞いてないんだけど!」
だが、一番反応したのはその快諾したとされる邪神王本人だった。
彼は怒りのあまり、全身から泥を噴出させ、びったんびったんと跳ね上がった。
その泥を浴びた高級料理は一瞬で毒性を持ち、絶対食べてはいけない色に変色した。
「えええ? 邪神王ちゃん、私話したじゃない」
「聞いてない聞いてない。騙したな! このクソ親! 300歳つったらおばさんじゃんか!! 僕は150歳の若い子しか興味ないんだぞ!!」
ラスボス子に鋭い言葉が突き刺さった。
(なんで、そんなことを言われなければいけないの)
快諾したという相手に自身を否定され、ラスボス子は深く傷ついた。
もともと相手が自分に好意的だからと聞いて、こんな場所にいるのに、突然叩きつけられた理不尽にラスボス子は涙を流した。
「あ、あれ。え、ええっと……ごめんなさい」
「ああん? 何謝ってんだよ、おばさん。見た目で詐欺ってんじゃねえよ!!」
「邪神王ちゃん! 失礼でしょ! いくら300歳だからって」
追い打ちが止まらない。二人の言葉はラスボス子にとって完全なオーバーキルだった。
なおも罵声を続ける彼らは、自分たちの言葉が彼女を傷つけていることに気が付いていないようだった。
「ふ、ふ、ふ、ふぅぅぅざぁぁぁぁぁけぇぇぇぇるぅぅぅなぁぁぁ!!!!」
そしてついにラスボス子の父親が大声を上げた。その声はお見合い御所全体が震え上がらせた。
ラスボス子の父親は娘の涙を見た瞬間、邪神親子に対して完全に怒っていた。さらにそれでも彼女への罵倒をやめないこの親子に対し、その怒りが限界を超えた。いうなればリミットブレイク、ブチギレ時である。
「きぃぃさぁぁまぁぁらぁぁぁにはこの痛みをゆっくり味わいながら死んでもらう!!」
貯蓄している自身の魔力を限定解除し、拳に込める。
その圧倒的な魔力に邪神王親子は震えあがったが、時はすでに遅かった。
「エターナルフォース! 苦しみながらじっくり死ねぇぇぇぇぇ!!!」
その日、巨大な魔力の柱が魔界に立ち昇った。
魔界の四丁目にあるお見合い御所は邪神王親子ごとじっくり消滅した。
その後、ラスボス子は部屋に引きこもり二週間ラストダンジョンは稼働しなかった。
さすがにそれではまずいので四天王のクイーンサキュバスが彼女のケアをし、男性に対して恐怖しないようラスボス子に魅了の魔法を教えたのだった。
(――正直、もう二度と縁のないことだと思っていた)
回想から戻ってきたラスボス子は勇者太郎を見る。
魅了の魔法がクリティカルしたと思われる黒髪短髪の青年は、うんうん、と考えながらラスボス子に言った。
「じゃあ、まずはラスボス子。君のお父さんにご挨拶をさせてほしい」
(え、ええええ!?)
しかし計算高いラスボス子は驚きとは別に、次のような考えもはじき出していた。
ここで勇者太郎を婚約者として父親に仕向ければ、結婚に対して前向きになっているとアピールすることになり、後にくるかもしれない第二、第三の見合い話を事前につぶすことができる。
ラスボス子はもうあのような席は懲り懲りだった。
(それが仮に、彼の命をささげることになっても――)
ラスボス子は勇者太郎を見る。
彼は頬を赤らめながら、不安そうにラスボス子の返事を待っている。
(―――や、やっぱり、命が危なくなったら、魅了を解除してどこかの野に放しておきましょう)
「ええ、それじゃ行きましょう。父を紹介するわ」
ふわりと表面上は余裕の笑みを浮かべ、ラスボス子は勇者太郎を伴い、魔界の三丁目へと赴くのだった。
(年上の私がしっかりしないとね)
そうしてラスボス子は父を騙す決意を固めたのだった。
「え? あ、はい。私はラスボス子」
(き、効きすぎたーー!?)
突然の求婚にラスボス子は笑顔のまま、うろたえていた。
直属の配下である四天王クイーンサキュバスに教えてもらった魅了の魔法。ものは試しに使ってみたらコロリと勇者太郎は陥落した。
ビックリするほどちょろかった。
(ど、どうしよう結婚? 結婚って……あの、結婚?)
ふと脳裏に先月のことがよみがえる。
アレは魔界四丁目に存在するお見合い御所での出来事――――。
そこは格調高い、いかにもお見合いしますという雰囲気の部屋だった。
食事用のテーブルには高級な料理が並び、それを用意した相手の、なめられてたまるかという確固たる意志を表しているようだった。
ラスボス子はこの場を設けた父親の隣に座り、テーブル向かいの泥の塊に挨拶をした。
「ラスボス子です……その、よろしくお願いします」
「どっもー邪神王です。いや、写真通りラスボス子ちゃんかわいいね。こんな子とお見合いできるなんて、僕はとても嬉しいよ。あ、これおかわりね」
ラスボス子の目の前には、一心不乱に食事を貪る、体中に目を張り付けた泥のような生物が二体。
彼らはお見合い相手の邪神王とその連れの母親だ。
ラスボス子は父の勧めでお見合いをすることになり、この場に来ていた。
今年で300歳、魔族的にはいい加減結婚をしないと世間体がまずい状態だった。
ラスボス子自身も、別に結婚願望がないわけではない。
しかし魔界の結婚とは夫のスペックが妻を上回り、妻となる女性の全てを受け止められる人物でなければならなかった。
ラスボスである彼女とつり合いが取れる魔族は魔界広しと言えど、そうそういない。
彼女は自身の婚期をその有り余るスペックのために逃しに逃しまくっていた。
ラスボス子はちらりと相手を見る。
事前の写真で見た時は気品あふれる人型の姿をしていたが、お見合いとはこういうものかとラスボス子はその件には触れなかった。
ラスボス子の父親曰く、邪神一族は高い防御力、魔法耐性と驚異の再生能力によって、最高クラスの冒険者を次々に絶望させ、引退に追いやった実績があるのだという。
きっとラスボス子ともつり合いが取れるだろうとのことだった。
「ぐふふ、いや、いや、いや、いいですわなぁ。ラスボス子ちゃん、今はラストダンジョンの主としてのお仕事をされているんですって?」
邪神王の連れの母親が混沌の泥を吐き出しながら、定番の探りを入れてくる。
上品にしゃべろうとして、かえって下品になっていたが、ラスボス親子は空気を読んでスルーした。
「はい。娘は得意なゴーレム建造術を応用して、部下と一緒にラストダンジョンを切り盛りしてます」
自慢の娘を探られても全く困らないラスボス子の父親はきっぱりと返した。
「でも、お仕事ばかりで恋もせんと、それはもう300歳までなってしまうわねぇ」
邪神王の母親の言葉にピクリと反応するラスボス子。
(私だって300歳になりたくてなったわけじゃないし……)
それにもっとピクリと反応するラスボス子の父親。
彼は事前にラスボス子の情報を邪神王の母親に伝え、邪神王本人が快諾したと聞いたのでこのお見合いを用意したのだ。
「はぁぁぁぁぁ!? 300歳! ちょっとママ聞いてないんだけど!」
だが、一番反応したのはその快諾したとされる邪神王本人だった。
彼は怒りのあまり、全身から泥を噴出させ、びったんびったんと跳ね上がった。
その泥を浴びた高級料理は一瞬で毒性を持ち、絶対食べてはいけない色に変色した。
「えええ? 邪神王ちゃん、私話したじゃない」
「聞いてない聞いてない。騙したな! このクソ親! 300歳つったらおばさんじゃんか!! 僕は150歳の若い子しか興味ないんだぞ!!」
ラスボス子に鋭い言葉が突き刺さった。
(なんで、そんなことを言われなければいけないの)
快諾したという相手に自身を否定され、ラスボス子は深く傷ついた。
もともと相手が自分に好意的だからと聞いて、こんな場所にいるのに、突然叩きつけられた理不尽にラスボス子は涙を流した。
「あ、あれ。え、ええっと……ごめんなさい」
「ああん? 何謝ってんだよ、おばさん。見た目で詐欺ってんじゃねえよ!!」
「邪神王ちゃん! 失礼でしょ! いくら300歳だからって」
追い打ちが止まらない。二人の言葉はラスボス子にとって完全なオーバーキルだった。
なおも罵声を続ける彼らは、自分たちの言葉が彼女を傷つけていることに気が付いていないようだった。
「ふ、ふ、ふ、ふぅぅぅざぁぁぁぁぁけぇぇぇぇるぅぅぅなぁぁぁ!!!!」
そしてついにラスボス子の父親が大声を上げた。その声はお見合い御所全体が震え上がらせた。
ラスボス子の父親は娘の涙を見た瞬間、邪神親子に対して完全に怒っていた。さらにそれでも彼女への罵倒をやめないこの親子に対し、その怒りが限界を超えた。いうなればリミットブレイク、ブチギレ時である。
「きぃぃさぁぁまぁぁらぁぁぁにはこの痛みをゆっくり味わいながら死んでもらう!!」
貯蓄している自身の魔力を限定解除し、拳に込める。
その圧倒的な魔力に邪神王親子は震えあがったが、時はすでに遅かった。
「エターナルフォース! 苦しみながらじっくり死ねぇぇぇぇぇ!!!」
その日、巨大な魔力の柱が魔界に立ち昇った。
魔界の四丁目にあるお見合い御所は邪神王親子ごとじっくり消滅した。
その後、ラスボス子は部屋に引きこもり二週間ラストダンジョンは稼働しなかった。
さすがにそれではまずいので四天王のクイーンサキュバスが彼女のケアをし、男性に対して恐怖しないようラスボス子に魅了の魔法を教えたのだった。
(――正直、もう二度と縁のないことだと思っていた)
回想から戻ってきたラスボス子は勇者太郎を見る。
魅了の魔法がクリティカルしたと思われる黒髪短髪の青年は、うんうん、と考えながらラスボス子に言った。
「じゃあ、まずはラスボス子。君のお父さんにご挨拶をさせてほしい」
(え、ええええ!?)
しかし計算高いラスボス子は驚きとは別に、次のような考えもはじき出していた。
ここで勇者太郎を婚約者として父親に仕向ければ、結婚に対して前向きになっているとアピールすることになり、後にくるかもしれない第二、第三の見合い話を事前につぶすことができる。
ラスボス子はもうあのような席は懲り懲りだった。
(それが仮に、彼の命をささげることになっても――)
ラスボス子は勇者太郎を見る。
彼は頬を赤らめながら、不安そうにラスボス子の返事を待っている。
(―――や、やっぱり、命が危なくなったら、魅了を解除してどこかの野に放しておきましょう)
「ええ、それじゃ行きましょう。父を紹介するわ」
ふわりと表面上は余裕の笑みを浮かべ、ラスボス子は勇者太郎を伴い、魔界の三丁目へと赴くのだった。
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