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17『大地喰い』
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俺は三匹目になるフォレストワームを先ほど買った格安のブロードソードで仕留めた。
血抜きをしてキューブ状のマナ・クォーツ――いわゆるアイテムボックスにしまう。
「便利だな、アイテムボックスというのは」
特殊なキューブ状の空間にしまっているらしく、ほとんど重量も感じない。
容量があるらしいが、巨大なフォレストワームがもう3体も中に入った。
ブロードソードとアイテムボックスで昨日の稼ぎをほとんど使ってしまったが、これなら旅費を稼ぐ効率も上がるだろう。
「しかし武器は……なかなかどうして脆いな」
剣にはもう刃こぼれが起こっている。駆け出し冒険者用の安物しか買えなかったのでこれは仕方がない。
それに、以前使っていた精霊剣は刃こぼれしなかったから、俺がそれに慣れていたのもあった。通常の剣は精霊剣のように無茶な使い方はできない。
精霊剣は精霊と契約することで使えるようになる特殊な剣だが、精霊が鍛えただけあってかなり丈夫で強力な魔法の剣だ。ただ、契約はかなり難しい。
精霊は常に人間を観察しているといわれている。
精霊に会っただけで契約の可否はほとんど決まっており、中にはさらに試練を課す精霊もいる。
精霊は人間を試すのが好きなのだ。そうやって精霊に認められた特別な人間にだけ、精霊は自分が鍛えた剣を託す。そして、剣を鍛えられる精霊は、そこらじゅうにいるわけではない。
俺が手に入れた精霊剣たちも、その例外ではない。それが複数本となれば、さらに入手は難しく、俺以上に精霊剣を所有している人物には会ったことがない。
「せめて精霊剣が使えるなら、普通の剣を買うたびもったいなく消耗することはないんだがな……」
また新しく買う剣も同じように1日で刃こぼれするであろう。かといってずっと手作りの石槍ではさすがに心もとない。
まあぼやいても仕方がない。
とりあえず今日はこのくらいにしておいて、昼飯と水浴びでもするか。
黒いイノシシのモンスターであるブラックボアを仕留めて、これを昼食にすることにする。
捌いて大ぶりに切ったブラックボアの肉にカレー粉をふりかけ、剣に刺して焚き火で炙り焼きにする。
余計な脂身は取ってある。程よくついた脂身が火に炙られるたびじわじわと溶け出して肉にコーティングされていく。
「うおっ!?」
突如、食欲をそそるスパイシーな香りが爆発的に広がった。
「こっ、これがカレー粉の香りか!?」
なんてこった。空腹感をこれでもかと逆撫でするような暴力的な香りが氾濫している。
「早く食いたい……しかしまだだ。ここを焦っては旨くはならん」
少し焦げ目がつくくらいまで焼いたら完成だ。
もうだめだ。俺は熱さに悶えるのを承知で、思いっきりかぶりつく。
「う、うまい……!」
嗅覚と味覚を蹂躙するカレー粉の風味。若干塩も混じっているのか、塩気もいい具合である。そして程よく脂の乗ったブラックボアの肉の味。口の中が、肉とカレーの高純度なハーモニーで満たされる。
「なんだこれは……!? うますぎる!」
なんということだ。こんなの、もうカレー粉なしでは生きられなくなるではないか。
ブラックボアのカレー炙り焼きをあっという間に平らげる。
「これは革命だ……味の大革命が起こっている。未来の味の発明が凄すぎる」
脂身は取っておいて、あとで蝋燭でも作るか。
まずは水浴びだが……。
「……その前に、食後の運動をせねばなるまいか」
足元の振動を感じたと思ったら、真下から巨大なワームが飛び出してくる。
「!」
ゴオッ!
土を巻き上げながら、その巨体があらわになる。
焚き火ごと飲み込みながら巨木のようにそそり立つワーム。
全力で後ろへ跳躍し、どうにか第一撃をかわせた。
「何!? こいつ……」
でかい。
昨日仕留めたフォレストワームよりずっと巨大だ。色も深い茶色で、表面が鱗で覆われている。
巨木どころではない。一夜にして塔でも建造されたのかと見紛うほどに、視界が一体のワームに埋め尽くされる。
近くに植えられていた木々が衝撃で倒れ、木々にとまっていたであろう鳥たちが急いで空に羽ばたいていく。
五百年前にも一度見たことがある。
グランドイーターと呼ばれている、フォレストワームの上位種だ。
大地ごと獲物を食らうといわれている。人間でも太刀打ちできる者は少ない。こいつが通った後は山の地形が変わったとか、こいつたった一体に村や町が壊滅させられたとかいう話もあるほど、強力な魔獣だ。
「とんでもないやつに目をつけられてしまったようだな」
この装備で戦えるか?
俺は第二撃のために身体をくねらせるグランドイーターと対峙して、持っているブロードソードを構える。
第二撃。周囲の木々や地面を飲み込みながら、グランドイーターが迫る。
木々を使って跳躍。
後頭部に回り込んで、ブロードソードの刃を振り下ろした。
ガギィンッ!
「!」
歯が立たぬどころか、鎧よりも堅固な鱗に阻まれ、一発で刃が折れた。
グランドイーターが、横に殴るように頭を振る。
「ぐうっ!?」
叩かれ、吹き飛び、木に激突した。
剣と腕で防ぎ、どうにか急所への直撃は避けたが……通常の武器が通じないとあっては、もうなすすべはないか。
腕は……まだ動く。
しかし、それだけだ。
剣ではもう攻撃も防御もできない。かといって、すぐに活用できるものはない。
「こんなところで苦戦していたとあっては、ラザレスやロイに笑われてしまうな……ここは身一つで抗ってみようか」
ぼやきながら、グランドイーターがまた大口を広げながら俺に迫りくる。
その時。
――苦戦しているようだな。
声が聞こえてきて、俺の右腕に刻まれている契約の紋章がほのかに光った。
血抜きをしてキューブ状のマナ・クォーツ――いわゆるアイテムボックスにしまう。
「便利だな、アイテムボックスというのは」
特殊なキューブ状の空間にしまっているらしく、ほとんど重量も感じない。
容量があるらしいが、巨大なフォレストワームがもう3体も中に入った。
ブロードソードとアイテムボックスで昨日の稼ぎをほとんど使ってしまったが、これなら旅費を稼ぐ効率も上がるだろう。
「しかし武器は……なかなかどうして脆いな」
剣にはもう刃こぼれが起こっている。駆け出し冒険者用の安物しか買えなかったのでこれは仕方がない。
それに、以前使っていた精霊剣は刃こぼれしなかったから、俺がそれに慣れていたのもあった。通常の剣は精霊剣のように無茶な使い方はできない。
精霊剣は精霊と契約することで使えるようになる特殊な剣だが、精霊が鍛えただけあってかなり丈夫で強力な魔法の剣だ。ただ、契約はかなり難しい。
精霊は常に人間を観察しているといわれている。
精霊に会っただけで契約の可否はほとんど決まっており、中にはさらに試練を課す精霊もいる。
精霊は人間を試すのが好きなのだ。そうやって精霊に認められた特別な人間にだけ、精霊は自分が鍛えた剣を託す。そして、剣を鍛えられる精霊は、そこらじゅうにいるわけではない。
俺が手に入れた精霊剣たちも、その例外ではない。それが複数本となれば、さらに入手は難しく、俺以上に精霊剣を所有している人物には会ったことがない。
「せめて精霊剣が使えるなら、普通の剣を買うたびもったいなく消耗することはないんだがな……」
また新しく買う剣も同じように1日で刃こぼれするであろう。かといってずっと手作りの石槍ではさすがに心もとない。
まあぼやいても仕方がない。
とりあえず今日はこのくらいにしておいて、昼飯と水浴びでもするか。
黒いイノシシのモンスターであるブラックボアを仕留めて、これを昼食にすることにする。
捌いて大ぶりに切ったブラックボアの肉にカレー粉をふりかけ、剣に刺して焚き火で炙り焼きにする。
余計な脂身は取ってある。程よくついた脂身が火に炙られるたびじわじわと溶け出して肉にコーティングされていく。
「うおっ!?」
突如、食欲をそそるスパイシーな香りが爆発的に広がった。
「こっ、これがカレー粉の香りか!?」
なんてこった。空腹感をこれでもかと逆撫でするような暴力的な香りが氾濫している。
「早く食いたい……しかしまだだ。ここを焦っては旨くはならん」
少し焦げ目がつくくらいまで焼いたら完成だ。
もうだめだ。俺は熱さに悶えるのを承知で、思いっきりかぶりつく。
「う、うまい……!」
嗅覚と味覚を蹂躙するカレー粉の風味。若干塩も混じっているのか、塩気もいい具合である。そして程よく脂の乗ったブラックボアの肉の味。口の中が、肉とカレーの高純度なハーモニーで満たされる。
「なんだこれは……!? うますぎる!」
なんということだ。こんなの、もうカレー粉なしでは生きられなくなるではないか。
ブラックボアのカレー炙り焼きをあっという間に平らげる。
「これは革命だ……味の大革命が起こっている。未来の味の発明が凄すぎる」
脂身は取っておいて、あとで蝋燭でも作るか。
まずは水浴びだが……。
「……その前に、食後の運動をせねばなるまいか」
足元の振動を感じたと思ったら、真下から巨大なワームが飛び出してくる。
「!」
ゴオッ!
土を巻き上げながら、その巨体があらわになる。
焚き火ごと飲み込みながら巨木のようにそそり立つワーム。
全力で後ろへ跳躍し、どうにか第一撃をかわせた。
「何!? こいつ……」
でかい。
昨日仕留めたフォレストワームよりずっと巨大だ。色も深い茶色で、表面が鱗で覆われている。
巨木どころではない。一夜にして塔でも建造されたのかと見紛うほどに、視界が一体のワームに埋め尽くされる。
近くに植えられていた木々が衝撃で倒れ、木々にとまっていたであろう鳥たちが急いで空に羽ばたいていく。
五百年前にも一度見たことがある。
グランドイーターと呼ばれている、フォレストワームの上位種だ。
大地ごと獲物を食らうといわれている。人間でも太刀打ちできる者は少ない。こいつが通った後は山の地形が変わったとか、こいつたった一体に村や町が壊滅させられたとかいう話もあるほど、強力な魔獣だ。
「とんでもないやつに目をつけられてしまったようだな」
この装備で戦えるか?
俺は第二撃のために身体をくねらせるグランドイーターと対峙して、持っているブロードソードを構える。
第二撃。周囲の木々や地面を飲み込みながら、グランドイーターが迫る。
木々を使って跳躍。
後頭部に回り込んで、ブロードソードの刃を振り下ろした。
ガギィンッ!
「!」
歯が立たぬどころか、鎧よりも堅固な鱗に阻まれ、一発で刃が折れた。
グランドイーターが、横に殴るように頭を振る。
「ぐうっ!?」
叩かれ、吹き飛び、木に激突した。
剣と腕で防ぎ、どうにか急所への直撃は避けたが……通常の武器が通じないとあっては、もうなすすべはないか。
腕は……まだ動く。
しかし、それだけだ。
剣ではもう攻撃も防御もできない。かといって、すぐに活用できるものはない。
「こんなところで苦戦していたとあっては、ラザレスやロイに笑われてしまうな……ここは身一つで抗ってみようか」
ぼやきながら、グランドイーターがまた大口を広げながら俺に迫りくる。
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――苦戦しているようだな。
声が聞こえてきて、俺の右腕に刻まれている契約の紋章がほのかに光った。
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