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11 交渉(決闘)
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「ルールはシンプルだ。決闘形式の一対一で、俺が百発殴る。オッサンは回避のみ可能だ。耐えられたらEランク昇格の推薦状を書いてやるよ」
と冒険者の男は言った。
「それでいい」
「もし耐えられなかったら、そうだな、一生Fランクで俺らの召使いにでもなってもらうぜ」
「かまわん。この時代の人間の戦闘能力も確認しておきたいしな。ちょうどよかろう」
「何言ってやがる?」
「気にするな。条件を飲むということだ」
俺が頷くと、仲間の男たちが酒を飲みながら盛り上がった。
「いいぞ!」
「やっちまえ、ランド!」
魔王は、すまし顔で俺を見ている。
「じゃあ始めだあっ!」
ランドという名の男が、言いながら早速一発目を繰り出す。
俺はその場に動かず上体だけそらして避けた。
「!」
「一つ」
ランドは目を見張った。思いのほか俺の動きが俊敏だったので驚いたらしい。
が、その場に張り付いてさらに拳の連撃。
俺はさらにそれを避けていく。もちろん口に出して数えることも忘れていない。
連撃を避ける。
掴みかかろうとするのを距離を置いてかわす。
ランドが詰めてきて、さらに連撃。
避ける。避ける。避ける。避ける。
「これで五十発だ。あと半分、打ち込んでこい」
「なんだこいつ、全然当たらねえ!?」
ランドの額に汗が浮かんでいた。
さすがCランク、冒険者の中でも中堅といったところか。拳は鋭く、重みがあった。しかし当たらなければ意味はない。
空振りを連発したことで、ランドの体力もかなり減っているようだった。
「……やるじゃねえかオッサン。じゃあ、これなら」
ランドは、身をかがめて、
「どうだよ!」
胸に隠していた何かをこちらに投じる。
ナイフだ。
たまりかねて、ナイフを投擲したらしい。
足を狙っている。動きを奪うつもりか。
「…………」
俺はそれを最小限の動きでかわす。
「何っ!? これも避けただと!?」
「五十一……と言いたいところだがナイフはルール違反だろう」
俺が注意すると、男は殺気のこもった目で笑った。
「へっ、ルール変更だ。先に殺した方が勝ちにしよう」
「死んだらお互いの約束は果たせないだろう」
「うるせえ!」
聞く耳持たないか。
「誰か、俺の剣を持ってこい!」
「いいルールだな。貴様の剣とは、ここに置いてあるこれか?」
言って、満面の笑みでロングソードを両手に抱えて持ってきたのは、魔王だった。
「存分にやるがいいぞ」
「え? あ、ああ、そのつもりだが」
ランドがキョトンとして剣を受け取った。
俺は呆れながら魔王を見た。
「おい。なぜお前もそっちの味方をしている」
「トントンよ、我は貴様の敵だ。ここで負けてもらわねば困る」
魔王は意地の悪い顔で笑った。俺はため息をついた。
「……ああ、そうだったな」
剣を抜いて、ジリジリと間合いを詰めてくる男。
「娘にも見捨てられたか! よほどお前と離れたいらしいぜ!」
「だろうな。気持ちはよくわかる」
「悔しかったら精霊剣で反撃してきなよオッサン! できるんならな!」
「先に殺した方が勝ちと言ったな。それは俺も攻撃していいということでいいんだな?」
「やれるもんならやってみな! 丸腰で何するか知らねえがな!」
ランドが剣を振りかぶる。
俺は剣を振り下ろすタイミングで懐に入り、剣を持つ方の手首をつかんでひねり上げる。
「ぐあっ!?」
関節を極めながら剣を奪い、首にロングソードの刃を突きつける。
「続けるか?」
あえて殺気を浴びせながら問う。これ以上続けると首を飛ばす、という意思表示だ。
「ま、参った!」
ランドが負けを認めると、魔王は残念そうにため息を吐いた。
「まったく役に立たんな、このドチンピラ」
聞こえてるぞ。
「くっ」
悔しそうにランドは歯噛みする。
「酒を飲んで気持ちよくなっているところに突然俺が頼みにきたものだから面食らっただろう。すまなかったな」
俺は諭すように言った。
「魔獣と戦うということはこの上なく危険なことだ。オッサンになってからやるものじゃない。きみは身の程知らずな俺のために、強い言葉で牽制してでもEランクへ無理に上がるのを止めようとしてくれた」
俺は剣をランドに返しながら続ける。
「忠告してくれてありがとう。でもこの通り、俺は大丈夫だ。よければ推薦状を書いてもらえないだろうか?」
たぶん酒に酔って凶暴になってただけだろうが、こう言ったほうが推薦状書いてくれそうだからな。
剣を受け取りながら、ランドは舌打ちする。
「くそっ、わかったよ。書きゃいいんだろ、書きゃ!」
不良がナイフ片手に「殺す」と脅しているようなものだ。本当に人を殺す覚悟を持っているとも思えなかった。
俺のいた時代はもっとひどかった。本物のならず者なら、最初から殺してすべて奪う気で来ている。
この程度で冒険者としてやっていけるのか……と思わないでもないが、まあ推薦状書いてくれるならよしとしよう。
と冒険者の男は言った。
「それでいい」
「もし耐えられなかったら、そうだな、一生Fランクで俺らの召使いにでもなってもらうぜ」
「かまわん。この時代の人間の戦闘能力も確認しておきたいしな。ちょうどよかろう」
「何言ってやがる?」
「気にするな。条件を飲むということだ」
俺が頷くと、仲間の男たちが酒を飲みながら盛り上がった。
「いいぞ!」
「やっちまえ、ランド!」
魔王は、すまし顔で俺を見ている。
「じゃあ始めだあっ!」
ランドという名の男が、言いながら早速一発目を繰り出す。
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「!」
「一つ」
ランドは目を見張った。思いのほか俺の動きが俊敏だったので驚いたらしい。
が、その場に張り付いてさらに拳の連撃。
俺はさらにそれを避けていく。もちろん口に出して数えることも忘れていない。
連撃を避ける。
掴みかかろうとするのを距離を置いてかわす。
ランドが詰めてきて、さらに連撃。
避ける。避ける。避ける。避ける。
「これで五十発だ。あと半分、打ち込んでこい」
「なんだこいつ、全然当たらねえ!?」
ランドの額に汗が浮かんでいた。
さすがCランク、冒険者の中でも中堅といったところか。拳は鋭く、重みがあった。しかし当たらなければ意味はない。
空振りを連発したことで、ランドの体力もかなり減っているようだった。
「……やるじゃねえかオッサン。じゃあ、これなら」
ランドは、身をかがめて、
「どうだよ!」
胸に隠していた何かをこちらに投じる。
ナイフだ。
たまりかねて、ナイフを投擲したらしい。
足を狙っている。動きを奪うつもりか。
「…………」
俺はそれを最小限の動きでかわす。
「何っ!? これも避けただと!?」
「五十一……と言いたいところだがナイフはルール違反だろう」
俺が注意すると、男は殺気のこもった目で笑った。
「へっ、ルール変更だ。先に殺した方が勝ちにしよう」
「死んだらお互いの約束は果たせないだろう」
「うるせえ!」
聞く耳持たないか。
「誰か、俺の剣を持ってこい!」
「いいルールだな。貴様の剣とは、ここに置いてあるこれか?」
言って、満面の笑みでロングソードを両手に抱えて持ってきたのは、魔王だった。
「存分にやるがいいぞ」
「え? あ、ああ、そのつもりだが」
ランドがキョトンとして剣を受け取った。
俺は呆れながら魔王を見た。
「おい。なぜお前もそっちの味方をしている」
「トントンよ、我は貴様の敵だ。ここで負けてもらわねば困る」
魔王は意地の悪い顔で笑った。俺はため息をついた。
「……ああ、そうだったな」
剣を抜いて、ジリジリと間合いを詰めてくる男。
「娘にも見捨てられたか! よほどお前と離れたいらしいぜ!」
「だろうな。気持ちはよくわかる」
「悔しかったら精霊剣で反撃してきなよオッサン! できるんならな!」
「先に殺した方が勝ちと言ったな。それは俺も攻撃していいということでいいんだな?」
「やれるもんならやってみな! 丸腰で何するか知らねえがな!」
ランドが剣を振りかぶる。
俺は剣を振り下ろすタイミングで懐に入り、剣を持つ方の手首をつかんでひねり上げる。
「ぐあっ!?」
関節を極めながら剣を奪い、首にロングソードの刃を突きつける。
「続けるか?」
あえて殺気を浴びせながら問う。これ以上続けると首を飛ばす、という意思表示だ。
「ま、参った!」
ランドが負けを認めると、魔王は残念そうにため息を吐いた。
「まったく役に立たんな、このドチンピラ」
聞こえてるぞ。
「くっ」
悔しそうにランドは歯噛みする。
「酒を飲んで気持ちよくなっているところに突然俺が頼みにきたものだから面食らっただろう。すまなかったな」
俺は諭すように言った。
「魔獣と戦うということはこの上なく危険なことだ。オッサンになってからやるものじゃない。きみは身の程知らずな俺のために、強い言葉で牽制してでもEランクへ無理に上がるのを止めようとしてくれた」
俺は剣をランドに返しながら続ける。
「忠告してくれてありがとう。でもこの通り、俺は大丈夫だ。よければ推薦状を書いてもらえないだろうか?」
たぶん酒に酔って凶暴になってただけだろうが、こう言ったほうが推薦状書いてくれそうだからな。
剣を受け取りながら、ランドは舌打ちする。
「くそっ、わかったよ。書きゃいいんだろ、書きゃ!」
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