美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI

文字の大きさ
上 下
50 / 80

50

しおりを挟む
 

 朝1でデェアビタス家から使いが来た
 今日は初めて1人で通学する
 鬼の霍乱がおきお熱でクルー様がお休みらしい
 クルー様をベッドに沈めるとは強力な菌に違いない
 絶対に見舞いに行くものか
 ただの風邪らしいし
 「お腹でも出して寝たのかな?」
 「ないない、ライルじゃあるないし」
 苦笑いを浮かべながらお兄様が酷いこと言う
 「お兄様ボクはきちっと布団を着て寝てます」
 「それは侍女長のお陰だね。帰りにお見舞いに行くんだよ」
 「えっボク伝染るのは嫌だよ」
 クルー様が寝込む風邪菌
 魔王を倒す菌
 勇者でもない私は軽くかかる自信しかない
 「大丈夫。バカは風邪引かないから」
 私の顔見てしみじみ酷いことを言うのは止めてほしい
 「うぅ……バカじゃないし」
 普通に傷つきます
 一応Aクラス。出来る男に成長してます
 「そうだね。ごめんごめん『お』が抜けていたね。何時も迷惑ばかり掛けているのだから、必ずお見舞いに行くんだよ」
 「………」
 「行・く・ん・だよ」
 自覚はあるが素直に頷きたくない私にお兄様が笑顔で圧を掛けてくる
 「はい……」
  
 学園が終わりデェアビタス家へやって来た
 お見舞いの品は定番の果物
 バナナにりんごとその他、高給果物の代表メロンは忘れずにいざ菌の巣窟へ
 デェアビタス家の人達は元気だった
 可笑しいなぁ……クルー様を倒す菌なのに
 私をクルー様の部屋へ案内してくれた侍女長は今年還暦、熟女パワーが凄過ぎて菌を魅力するのなか?
 部屋に入ればベッドでクルー様は読書中だった
 「こんにちは、どうですか?」
 思ってたのと違う
 顔色良く、髪の乱れもなく、美しいご尊顔は微笑みを浮かべこちらを見た
 神々しさが増したかな?
 弱ってるクルー様をみたかった
 「もう熱は下っているので明日は学園に行くよ」
 菌の意気地無し
 根性で私が来るまでクルー様を弱体化させといてよね
 儚げな美少年を拝めると期待してたのに
 色気はだだ漏れだけど、今はそれじゃない
 ちっ使えない菌だ
 「ではお大事に」
 もう用はない、元気そうなので帰ろう
 私の見舞いは終わった
 「果物持って来てくれたんだ」
 私が右に下げた籠を指す
 「食べたいな」
 「どれが食べたいですか?」
 「ライルでも剥けるバナナかな」
 林檎位は剥けますが、まぁいい。私は病人に寛大だ。
 何故かバナナを差し出したけど受け取ってくない
 「食べさせてくれないの?」
 クルー様が甘えて来た
 病気の時は人は弱くなる
 うむうむ、クルー様も人の枠に入ってたんだな
 バナナを剥いて口まで持っていけば
 パクリとバナナを口に含むクルー様はエロかった
 よくAVで見るあれみたい
 前世は大人ですから好奇心で、観てもいいじゃないですか!
 女性だって観たいのよ
 でも持ち主は弟です
 決して私のではない
 私ムッツリではないんだが
 ぁああ~大変です!クルー様のエロさで非常事態発生!私のボクが立ちそう
 男の子ですから

 
  
 
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください

わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。 まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!? 悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。

平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。

しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。 基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。 一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。 それでも宜しければどうぞ。

ハイスペックストーカーに追われています

たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!! と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。 完結しました。

なんでも諦めてきた俺だけどヤンデレな彼が貴族の男娼になるなんて黙っていられない

迷路を跳ぶ狐
BL
 自己中な無表情と言われて、恋人と別れたクレッジは冒険者としてぼんやりした毎日を送っていた。  恋愛なんて辛いこと、もうしたくなかった。大体のことはなんでも諦めてのんびりした毎日を送っていたのに、また好きな人ができてしまう。  しかし、告白しようと思っていた大事な日に、知り合いの貴族から、その人が男娼になることを聞いたクレッジは、そんなの黙って見ていられないと止めに急ぐが、好きな人はなんだか様子がおかしくて……。

祝福という名の厄介なモノがあるんですけど

野犬 猫兄
BL
魔導研究員のディルカには悩みがあった。 愛し愛される二人の証しとして、同じ場所に同じアザが発現するという『花祝紋』が独り身のディルカの身体にいつの間にか現れていたのだ。 それは女神の祝福とまでいわれるアザで、そんな大層なもの誰にも見せられるわけがない。  ディルカは、そんなアザがあるものだから、誰とも恋愛できずにいた。 イチャイチャ……イチャイチャしたいんですけど?! □■ 少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです! 完結しました。 応援していただきありがとうございます! □■ 第11回BL大賞では、ポイントを入れてくださった皆様、またお読みくださった皆様、どうもありがとうございましたm(__)m

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

無能の騎士~退職させられたいので典型的な無能で最低最悪な騎士を演じます~

紫鶴
BL
早く退職させられたい!! 俺は労働が嫌いだ。玉の輿で稼ぎの良い婚約者をゲットできたのに、家族に俺には勿体なさ過ぎる!というので騎士団に入団させられて働いている。くそう、ヴィがいるから楽できると思ったのになんでだよ!!でも家族の圧力が怖いから自主退職できない! はっ!そうだ!退職させた方が良いと思わせればいいんだ!! なので俺は無能で最悪最低な悪徳貴族(騎士)を演じることにした。 「ベルちゃん、大好き」 「まっ!準備してないから!!ちょっとヴィ!服脱がせないでよ!!」 でろでろに主人公を溺愛している婚約者と早く退職させられたい主人公のらぶあまな話。 ーーー ムーンライトノベルズでも連載中。

すべてを奪われた英雄は、

さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。 隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。 それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。 すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。

処理中です...