美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI

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 お家に帰ったのは夕方だった
 あれっ?可笑しいなぁ……入学式は昼までだったのに
 学校からデェアビタス家に拉致されて帰ったからです
 クルー様から家に連絡が行ってるので誘拐事件にはなっておりません
 
 学校帰りそのままデェアビタス家へお邪魔する形となった私
 ご飯を頂いた後クルー様の部屋で待てをさせられている次第です
 ソファーの弾力とくクッションのモフモフ堪能していたら眠くなってきました
 お腹もいっぱい、だから寝てもいいと思う
 あぁ~~瞼がぁ瞼がぁ~綴じる
 「寝たら悪戯しますよ」
 その言葉で一瞬で目が覚めました
 私の頬を掌で包みキスをしてくるクルー様
 「ふぉっ!」 
 キャッと可愛く鳴けません
 「クスッ起きましたか?」
 「はぅっうう…………」
 美しい顔が眼前に狼狽える私にクルー様が優しく笑う
 「ピンクの方とはどおいう関係ですか?」
 突然事情聴取が始まった
 「彼は同じ迷い人です」
 「何故手を繋ぐ必要が?」
 「小動物が震えていたからです」
 「小動物?あれを貴方から見たら小動物に見えたのですか?」
 「はい。小柄で華奢でぷるぷるしていてピンクの髪はモフモフで小動物と同じで可愛いかったのでつい」
 「ヘェそう」
 抑揚が無く声は低く冷たい
 あれ?なんだか言葉を重ねるごとにクルー様の眉間の皺が深くなってくる
 「では私もそのような出で立ちなら、貴方は私をモフモフしましたか?」
 「いえそれはあり得ません。クルー様は見惚れるほどに美しくカッコ良いのがボクの中のクルー様なので」
 だいたいそのような命しらずなこと出来ません
 命大事。魔王に可愛いなどと恐れおおい
 「貴方から見た私は見惚れる程カッコ良いですか?」
 「はい!とても素敵です!」
 「フフッそうですか。クフフッ」
 良かった
 何か良く解らないけど機嫌が良くなった
 「では服を脱いで下さい」
 おおぅ?!行き成り何言うかねこの人は
 「はいっ?何故ですか?」
 今度は身体検査ですか?
 危険物は持ってませんよ
 「おバカな貴方の為です」
 「いやいや確かにボクはバカですが、危険人物ではないはずです」
 「ピンクの方とは何もないんですよね?」
 「ないです!全くないです!ないです!!」
 クルー様の纏う空気が黒いし重いし怖い
 「では脱いでも問題ないですよね」
 「うっ………はい……」
 圧が……圧が強いんですけど……………
 「1人で脱げないなら手をかしますよ」
 「いえ…………1人で脱げます」
 仕方なくネクタイを外しシャツのボタンを外して行く
 見られてる。メッチャ見られてる……………シャツを脱ぐ手が震える
 恥ずかしいよぉ、私がガチムチならダブルバイセップス・フロントやサイドチェストを決めて魅せるのに、残念ながら薄ペッたい体。魅せる価値なし
 「ズボンも?」
 「ええ下着以外全部です」
 「そんなぁぁ…………」
 「やましいことはないのでしょう?」
うぅ…恥ずかしよぉ…………私が何したというのだ……入学式に遅れただけではないか……ぁぁいや可愛い子と一緒に手を繋いで現れた………だけですけど。それだけよ!もしかして、もしかして浮気を疑われている?

 
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