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 今日は美青年と二人きり
 鼓動が速くなる
 私は美青年にダンスホールにエスコートされた
 美青年は私の髪に触れ後へ流す
 髪を一つに結えられ襟足を露わにされてしまう
 私の背後に美青年が立ち腰に手を回された
 そのまま上半身だけ前へと倒されてしまう
 私は苦しさに吐息が漏れる
 横を向くと美青年と目が合い私を意外そうな顔で見ていた
 直ぐに体制は解かれ私は苦しさで背筋を伸ばす
 私から視線を外した美青年は何かを考え込んでいる

 美青年は今度は私の肩に手を置き跪かされ、足を割り引かれた
 美青年は私の背に手を這わせ、前へと押しやられる
 私の口から悲鳴が漏れる
 前へ押される度に悲鳴が漏れ、青年の顔を歪ませる
 何度か繰り返されて私は開放された

 今度はうつ伏せになるよう告げられる
 黙って私は美青年の指示に従いうつ伏せになると足を掴まれた
 逃げ出す事を封じられてしまう
 上体を起こすように指示されるが、余り上手く出来無いでいると両腕を引っ張られ、悲鳴をあげた
 20秒程その状態が続いた
 ゆっくり元の位置に戻され腕を解かれた私は立ち上がり、大きく深呼吸した
 「ライル様は少し体が硬いようですね。怪我をしては大変ですので今日は念入りに柔軟しましょう」
 ノートにメモしながらクラークが眉間に皺を寄せて答える
 実際はクラークとダンスの練習の前の準備運動
 ちょっとニュアンスを変えて語ってみた
 やってたのはただの柔軟だ 
 そして色気のいの字もない
 今日からクラークは従者件先生となり教えてくれます
 
 クラークが指摘するようにライルは体が硬かった
 子供って皆体は軟からいと思っていた
 全然そんなことなかった
 ライルくんお姉さんビックリよ
 前屈したら地面に着かないってどうゆうことさ
 足広げたら90度ってなに
 背中を押すクラークが呆れる中、おっさんの悲鳴を轟かせたわ
 苦笑いを浮かべるクラークに何だか済まない…………私のせいで合って違うけど
 背筋は前世同様まぁまぁかな
 よく寝転んで本読んでたから
 でもねクラークの範囲外だったみたい
 引っぱられた血肉に抵抗に合いました
 背中と腰がギシギシする

 都市伝説で酢を飲むと体が柔らかくなると誰かが言ったとさ
 硬いままよ
 どんだけ飲んでも
 代わりに美肌や健康には良いけどね
   酢で肉が柔らかくなるから人も柔らかくなると間違った認識ね
 肉蒲団とかいいますけど
 意味違うから
 ph値が酸性に傾き保水性が高まって肉が柔らかくなるのよ
 人が酸性濃くなったら免疫力落ちてやばいから
 アルカリ性寄りでいましょう
 
 柔軟してる時のクラークを見たら苦い顔してた
 体硬いと筋痛めたり捻挫しやすいからね
 良かったクラークには隠れた加虐性はないみたいで
 明日はクルー様が来る
 鬼が来る
 あの人やばくなーい
 絶対クルー様は私の悲鳴を音楽に広げたり、押して来る
 誰か1日で体を柔らかくする方法ないですか?



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