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しおりを挟むお腹が減りましたよ
一応こんなでも色々雑用の仕事はしてます
色々ね、色々は色々です
なので働かざる者食うべからずの諺はオレには当て嵌まりませんから
お昼御飯の時間です
魔王様の待つ食堂へ向かいます
1人で勝手に食べると五月蝿いんですよ
だってね、前にね、1人御飯したら
「お前の仕事は何だ!俺に癒しの補給をさせないとは仕事に支障が出るだろうが。お前は周りの迷惑を考えろ」だとか意味分からないことを主人が宣った
それから食事にオレが来ないと衛兵に両脇に抱えられて、宇宙人みたいに連行されるので素直に行くことにしている
オレが魔王様に使えるようになって、ずっ~と一緒に食事をしているので偶には違う方と食べたいな~とか思いますが後が面倒なのでいいません
食堂に着いたら既に魔王様が居た
待たせてしまったようだ
急いでオレも席に着こうとしたら椅子がなかった
はて?オレの椅子がないですね
何時もは魔王様の隣にピッタリと寄せられた椅子があるのだけど……ないなあ………他で食べて良いってことなのかな?
まあ抑々下僕であるオレが主人である魔王様と一緒に食事すること自体可笑しいのだが………心がキュッとなる
フンッ寂しくなんてないんだからっ!
「早く座れ」
えっ?!何処に?椅子がないので地べたにですか?
これぞ下剋上の図式ってヤツですか?
怪訝な顔した魔王様は自分の膝を叩きオレに来いと合図する
「とっとと来い」
はぁ………?イヤイヤイヤ、イヤ、何言ってんこの人
同然のように
オレ犬猫じゃないから膝を叩いたからって走って行きません
「どうした?」
訝しみオレを見て膝をもう一度座れと叩く魔王様
え~困ります
助けを求めて家令を見れば微笑まれた
侍女長を見れば真顔で頷かれた
えっ決定事項なの?
周りを見回せば誰も目を合わせてくれません
……ハァ駄目だ………味方がいない
「何をしている。お前が座らないと食事が出来ないだろうが、まさか俺に食事をさせないつもりか?」
へっ?イチャモン付けられた
嫌ですけどオレ1人で座って食べたいので
「えぇっと………えのぉ……オレ子供じゃないので1人でお座りできます」
「知ってる。は・や・く・こ・い」
うわぁ~笑顔が黒いです魔王様……これ駄目なヤツだ
渋渋オレは魔王様の膝の上に座った
自ら座るのは恥ずかしい
一層何時もみたいに有無を言わせず抱き抱え座らせたらいいのに………
周りの空気が生暖かくより恥ずかし差が増し増しなり下を向くオレだったが、御飯はしっかり食べた
だって魔王様マイペースにオレの口にドンドン入れてくるんだもん
そして御飯に罪はない
最近お世話係ではなくお世話され係になってるのは気の所為だろうか?
宰相が「ウサギは寂しいと死ぬんですよ。気を付けて下さいね」と言うが、オレウサギ飼ってませんけど
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