堕とされた悪役令息

SEKISUI

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 無実を訴えるあの人を無情にも拘束する騎士
 会場から連れて行かれるあの人を見てほくそ笑む
 もうここに用はない
 「体調が優れないので失礼します」
 弱々しく王子から離れ距離をとる
 止める王子を無視して足早に会場を後した俺はあの人を迎えに行った

 予定通り馬車で眠らされたあの人の隣に乗りそのまま誰にも見付からないように用意していた屋敷へ
 裏の人間はどこにでも入り込んでいる
 あの人を連れ出した騎士もその1人だ
 後は裏の役人がどうとでもする

 転生前の知識は非常に役に立った
 おかげで裏社会に根深く入り込めたのだから

 あの人を犯罪奴隷に落とした王子はきっと廃的されるだろう
 公爵令息を勝手に犯罪奴隷に落としてお咎めがないはずがない
 バカな王子
 でも感謝はしている
 あの人が奴隷として合法的に手に入ったのだから
 眠るあの人の髪を一房取りキスを貶す
 
 
 ゲームでは平民堕ちで終わる
 けどね……それじゃぁ俺のものにならない
 あの人を狙ってる奴は結構いる
 貴族達が綺麗なあの人をほおっておくわけがない
 俺は平民だ
 表の社会では弱者だ
 公爵という盾がなくなったあの人を囲おうとするゴミ共を一掃するのは裏社会の後盾があっても骨が折れる
 だから確実に手に入るように犯罪奴隷に貶すことにした

 屋敷に着いて眠るあの人を鎖で繋いだ
 やっと手に入れたあの人を失なわないように
 そして目を覚ましたあの人を組み敷いた
 嫌がるあの人の身体を開き何度も熱杭を穿った
 閨のことを本でしか知らないあの人の中に入った時は心から喜び震えた
 泣いて「許して」と哀願するあの人を毎日犯し自分の形をその身体に覚えさせる
 時には卑猥な言葉を言わせてお強請りさせるのはとても楽しかった
 躾が終わったらドロドロに甘やかして俺から離れなくさせる予定だ
 
 それに自分の着替えすら1人で出来ないあの人が頼れるのはもう俺しかいない
 
 愛しいあの人の身も心も手に入る日も近いだろう


 ー完ー
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