伯爵令嬢の婚約者は執事で王弟で変態です

SEKISUI

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人体実験6

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 ハンスが去り、この場には変態を極めし者と変態を受け入れし者、そして静観する者の3人になった
 静観する者としてルビィナは心を落ち着け部屋を見回す
 ルビィナの前には恥じらう王弟
 ルビィナの横には絶対零度の視線の伯爵令嬢
 この二人の温度差が激しすぎた
 そしてルビィナの立ち位置は伯爵令嬢の専属侍女
 冷静に考えなくともどちらに味方するかは決まっている
 「では後はお二人でごゆっくりと。私の仕事は終わりましたので次の仕事に参ります」
 二人に一礼して素早く部屋を出て行く
 勿論扉はきっちり閉めて

 「アメリアにも体験して欲しいんだ」
 ルビィナは権力と言う名の長い物に巻かれて部屋には変態と被害者の二人となった
 「結構です」
 即座に変態の誘いにアメリアは断りを入れた
 「フフッ嬉しいよ。アメリアが了承してくれて」
 「はっ?」
 眉を寄せて困惑するアメリア
 「アメリアってば照れちゃって。優しく結ぶから大丈夫。怖がらないで」
 優しいとか激しいとかの問題ではない
 変態にされるかの問題だ
 満面の笑顔のビオルヘンの手には縄が握られている
 「わたしは結構ですって言ったのよ!何よその縄は?向こうへやって…………」
 悪寒が走り怯むアメリア
 お気付きだろうか二人の結構ですの見解の差を

 ※結構ですの使い方にはご注意下さい
 断りの意味と了承の意味でも使われ相手の良いように捉えられる為、詐欺師などに悪用されやすかったりもします 
 なので了承出来ない場合はハッキリ必要ないです又はお断りしますと言いましょう
 元々目上の者が下の元々に活用していたものなので相手によっては上から目線や冷たい印象を与えるので使用する時はご注意下さい

 二人はだいたいいつでも心は反比例しているので些細な問題だが
 アメリアが結構ですと言う度にビオルヘンには早く結んでと変換されている
 イヤよイヤよも好きの内みたいな、感じ?

 壁際にいるアメリアはジリジリと横移動で扉を目指すが焦りを感じて喉が引く付く
 ゆっくり歩を進め確実にアメリアとの距離が縮めるビオルヘンの瞳には愉悦の色が浮んでいた
 走り出したい衝動に駆られるアメリアだったがそれは狩る者の本能を呼び起こす行為だと脳が警鐘を鳴らし行動に移せない
 どんどん距離を縮められ追い詰められる
 どれ程美形であろうとも亀甲縛りで胴体が縛られていいる相手に迫られてもトキメかない
 恐怖しか生まれない
 距離が縮まる度に身の危険度が増しアメリアは青褪め動きと思考が鈍くなる
 助けを呼んでも誰も来ないのは今までのことで身を持って知っている
 皆自分の身が可愛いのだとアメリアだけが思っている
 使用人達は又イチャイチャしてるとしか思っていない
 生温い目で二人を見ている
 ここでも心の相違が生じている
 まぁこれも些細なことだ

 変態の前で自分の無力を知るアメリア
 このままでは亀甲縛りのペアルックにされる
 イヤ過ぎる
 恥ずかしめを受ける前に殺るしかない
 部屋に転がった裏切り者達が残した紫の花
 可憐な花が入った瓶に眼力込めて黒歴史を刻むものかと心を叱咤する
 アメリアは捕食者を前に立ち上がる
 ただでは縛られるかと
 いつでも拳を振り上げらるように闘気を乗せて
 ビオルヘンを睨み付けた
 変態が目を輝かせてモジモジして喜ぶ
 ああ~悪循環
 
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