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しおりを挟む触診だとセドの手が確かめるように肌をなぞる
「何処を触られどのようにされた?」
「はっ?」
えっ今更
大体それ最初に聞かない?
あれだけ視姦しといて今なの?
ないわ~
「あのクソ聖女の花畑頭の手はローレンの身体のどの部分を這いずり回った?私のローレンが穢そうとは万死に値する。よし!今から殺りに行こう」
待て待て!聖女がどうなろうとどうでもいいが俺関連で死人が出るのは寝覚めが悪い
思い立ったが吉日といわんばかりに席を立ち殺りに行こうとするセドの腕を掴み止めにかかる
「さっ触られたのは腹だ。ちょっと、ホンのちょっと撫でられただけ、それだけ、な、蚊に刺された程度のことだ、寒気しかしなかったし、全然気に止める事案じゃないだろ、あれ?腹だけだったかな?わからない……途中から吐き気と戦ってたから……ちく…びも………ヒィッ」
メッチャ悪寒した
あれ?先程よりセドの殺気が濃くなってる
「そうか。一ーー殺す」
やめろう!俺のせいで人死には御免被る
何故だ!どこだ?わからん……だが、しかし、俺は地雷を自ら踏んだのは確かだ
駄目だ、このままだとマジで聖女がドザエモンとして川に漂う
仕方ないこの手は使いたくなくったが、仕方なくだ
「ァッア……腹触ッテ欲シイナァ。今直グセド二触レラレタイ。俺ヲ消毒シテ欲シイ?カナ。セドお願い」
上目遣いで可愛いく?かわ知らんが小首を傾げてお強請りしてみた
全くそんな事は小指の爪程も思ってないが……ハイドウドウしないと
止めて上げて、もう病んでるから
ざまぁしたでしょ
もういいんだ
トラウマ植え付けたからフフッ
ジッとセドを見詰めていたらセドの殺気が消え、代わりに頬に赤みをさした
「ーーー分かった」
良かった
俺の婚約者が殺人犯にならなくて
そこ大事
「ひゃっ?!」
腹がスースーする
セドの顔が俺の腹に埋まってるからだ
えーなんで?
「スーハ、スーハ」
吸われてる
変態がいる
「ローレン吸い」
はっ?俺猫じゃないよ
「いい匂い、やわらかい、スベスベで吸い付く」
鍛えてない腹に腹筋などない、素晴らしい肌触りはメイド達の頑張りだ
それに若いからな
「あの……セドさん。セドさんンひょおぉおぅ!」
臍を舐められた
くふふっっく、くすぐったい
しつこく臍に下を這わせりるとお腹の奥がムズムズしてきた
舐められる度にヒャとかヒュとかヒョとか口から漏れる
セドが意地悪する
ウズウズ……これは尿意?
止めてと言いたいが口からはヒャヒュヒョしか出ないからちょっとセド退いてくれるの意味込めて頭をポフポフしてみた
セドの頭が上がり俺を見る
目と唇を三日月型に弧を描き薄ら笑いを浮かべてた
悪い顔だ
上に乗って来た
離してくれない
顔が引き攣る
俺漏らしちゃう
まだ、今は大丈夫だけど……
俺の尊厳に関わる問題が浮上して来た
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